地ビールが楽しめる ミクロブラッスリ・ラ・ファブリック Microbrasserie La Fabrique
県道1203号で正面にアルプスの山々を見ながらアヌシー方面よりアルヴ川L'Arveに沿ってボヌビルBonnevilleへ向かう途中、アマンシーAmancyの町を通る時にMicrobrasserie La Fabriqueというオレンジ色の建物があります。
この建物、私が引っ越してきた当初は壁もすっかり色がくすんで、窓ガラスのひび割れもそのままになった忘れ去られたような建物でした。「こんな大きい物件抱えてるのも大変だろうなあ」なんていつも思いながら通り過ぎていました。ところが1年半ほど前に壁が塗り替えられ、Microbrasserieの表示も夜は赤いライトともに光り、しかも「夕方5時から」という小さな垂れ幕が県道側に出ました。一度不思議に思って建物の裏側に行って見ましたが車が数台止まっているのみ。「やっぱりこの失業率の高いご時勢、工場を一新して夕方からのシフトでも仕事ができるようにしてるのかな。それも雇用対策なのかな」などと勝手に感心していたのでした。
ところがつい最近、ここがとっても都会的なバーである、しかも地ビールが飲める、と聞いてびっくり。私の鼻も鈍ったものです。
ここのオーナーは、1905年にお祖父さんの代に創業された精密機械工場を継いだものの、2006年には経営が難しくなり工場を閉鎖。資機材もすべて売り払って建物は空っぽの状態でした。それでもなんとか再起したい、と奥さんと二人で一念発起し、ビール製造について一から学び、アルザスの学校で学位をとり、訓練を経て、準備を開始。強みは所有している建物。元工場のスペースをフルに生かしてステージあり、テラスありのバーに変身させました*。
ここで一度に作ることができるビールの量は600リットル。白、ブロンド、琥珀、などそのレシピと色の違いにより種類があります。小グラスが3ユーロ、大グラスが6ユーロ。いろいろ飲み比べるのも面白いですね。もちろんワインやソフト・ドリンク、ハード・ドリンクもあり。食べ物にもちゃんと力が入っていて、3種類選べるタパスや地元サヴォア地方の食事タルティフレットなども味わうことができます。
インテリアはオーナーが専門家と時間をかけて造り上げただけあってゆったりしたスペースに斬新な壁ペイントが特徴で、となりの牧場に牛たちが寝ているのも忘れてしまいそう。大き目のソファもありゆっくり腰を落ち着けて話ができるのもいいですね。お酒が飲めない人もお店の雰囲気を十分楽しめそうです。
ゆったりした店内のスペースと独創的な壁のペイント。
ただここへ行くには公共の交通機関がないので、自家用車で行くしかありません。フランスでは飲酒運転の制限は、ワインをグラス2杯までなので、これを守って安全運転で帰宅しましょう・・・。
バーの向こうはビール製造所。
*この情報は2010年3月11日の新聞LeMessengerに基づいています。
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〈営業情報〉
住所 2570 Route de Bonneville , 74800 Amancy
電話 06.15.55.75.50.
ウェブサイト なし
営業時間 日曜を除く毎日夕方5時から
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