桜を守る...フランク・サドラン(Un jardin au Mont Blanc)
クリスマスが近いのだと、町を歩きながら、飾り付けられたイルミネーションを見ると思います。
点灯する夜が待ち遠しいですね。
少し先になりますが、長い冬の後の春が待ち遠しいお話を今日はお伝えします。
アヌシーから北へ10kmの、 La Balme de Sillingy ラ・バルム・ド・シランジという町の湖の写真です。 地図ではバルム湖と表示されています。
11月でも、釣り人だけでなく、ジョギング、散歩の人で、写真をとった暖かい昼下がりには賑わっていました。
今から30年以上前に作られた人造湖ですが、魚の種類が多いので、釣り人が一年中やってくるそうです。
そして、湖畔の散歩道と、湖を見渡せる Piste cyclable ピスト・シクラブル=自転車専用道路があります。
余談になりますが、この自転車専用道路の整備が、道路が通るフランスの市町村で進んでいて、数年後には、自転車で地中海まで行けるようになります。
ジュネーブからはスイス横断をして、ドイツやオーストラリアへ行く事も可能ですね。
ヨーロッパ自転車の旅が計画しやくすなるのは間違いないようです。
今日のニュースは、きれいに整備されている湖の回りに、来年の春には300本の桜が植えられるという計画のご紹介です。
その計画の発案者、フランクさんを今日はおたずねしました。
フランクさんは Pépiniériste ペピニエリスト=苗木を育て販売する人 。
特に日本の桜の専門家で、モンブランが目の前に広がる自宅で、たくさんの桜に囲まれて暮らしています。
庭には、冬に咲くサクラや、燃えるような赤の実が残る姫リンゴが。
そして、玄関に続く敷石が美しくて... 感激してしまいました。
おいしいお茶をたてていただいて、モンブランを眺めながら一服...至福の時間とはこのことですね。
そこで、この「桜の道プロジェクト」(仮称)について伺いました。
桜を植えて数年たったら、春には満開の桜を見ながら歩ける道ができているはずです。
600種にものぼる日本の桜の中から、ラ・バルム湖周辺の気候にあうように選ばれて、桜の種類がわかるように植えられ、見て歩けるようになります。
早咲きのものから、順々に違った桜が咲いていくのが観察できるはずです。
桜を眺めるお花見ができるのはもちろんですが、湖畔に植物や環境保護について学んだり、自然や文化について学べるような活動ができる建物も建設中です。
子供も大人も一緒に、自然と親しみ環境をたいせつにすることを経験できるプログラムも用意されるようになります。
2013年3月か4月に、公園のお披露目をかねた「お花見」が日本の文化紹介をかねて企画されています。
フランクさんの苗木は Un jardin au Mont Blanc こちらからどうぞ。
桜の季節にアヌシーにいらしたら、ぜひぜひお立ち寄りくださいね。
お待ちしています!ね。
それではまた来週。
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