ブタのお祭り・・・アヌシーの秋から冬の行事
フレンチ・アルプスの入り口にあるアヌシー。
標高500mのアヌシーから、アヌシー湖に面したラ・トゥルネット(2357m)が望めます。
今年はもう初雪が降って頂上は真っ白。
山に囲まれた町アヌシー、には、中世から続く山の暮らし感じさせる行事が、今でも、にぎやかに伝えられています。
私のおすすめは:
10月第2土曜日
Descente des Alpages (デサント・デ・アルパージュ)
夏の間、山の上の方で放牧されていた牛や羊が、冬に備えて、秋が近づくと山の麓にある農場に戻ってきます。
各農家によって、牛の歩く距離はちがうのですが、十キロを越えて数時間も山道を牛たちが降りていく日は、たくさんの人が道端で牛の応援をします。アヌシーの町の中には、もう農家はありませんが、農家の暮らし、家畜、この地方の郷土料理、民族衣装を来て踊るダンスや音楽、をいっぺんに見られるお祭りが、1年に一回、土曜日の午後に町の中で、ひろがります。
今年は43回めだったそうで、たくさんの観光客が集まることでとても有名です。
11月第2土曜日
Fête du caïon (フェット・ド・カイオン)
カイオンというのは、サヴォア地方の方言で Cochon(コション)=ブタのことです。
牛は山から降りると、農家の小屋で静かな冬を過ごします。
ところが、冬支度として、ヨーロッパ各国で残っている習慣として、ブタを殺して、冬の食べ物を準備します。
一匹のブタはあますところなく使われて、いろいろな食物に加工されます。
Boudins(ブーダン)= 血と脂身の腸詰め,
Lards(ラー)=ベーコン
Jambons(ジャンボン)= もも肉
Saucisses(ソシス)=ソーセージ
加工されたもののバリエーションの多さには驚かれることでしょう。
Bon gras ボン・グラと呼ばれるおいしい脂身は、一度食べてみる価値があります。
今日の写真は、その「ブタのお祭り」の様子です。
こんなにこやかなおじさまが、実はこのブーダンを作って、大きな釜で茹でてました。
12月第1火曜日
Foire de la Saint Andre フォワール ド・ラ・サンタンドレ
5世紀にも渡って続いてきた、サンタンドレ市。
1,100ものスタンドが町の道を埋め尽くして、その長さは5,5kmにも及び、町が人で埋まります。
冬支度のための衣類、帽子や手袋専門の店も数多く、ホット・ワインや、クレープのいい香りがしてきます。
ブティックも特別セールをしていることが多いので、お買い得なものを探したい時はつい時間を忘れてしまうほどです。
2016年11月25日から2017年1月1日
Marché de Noël d'Annecy マルシェ・ド・ノエル
かわいい木製の小屋が並ぶマルシェが始まります。
市庁舎に投影されるクリスマス・イルミネーションも同じ日程で始まります。
寒いけど、キラキラと楽しい冬のアヌシー、ぜひ遊びにいらしてくださいね。
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