アッペンツェルの伝統菓子Biberli(ビバリ)は最高のお土産

公開日 : 2016年02月29日
最終更新 :

アッペンツェルの伝統菓子Bärli-Biber(ベアリビーバ)。

Bär(=bear=クマ)というネーミングだけあって、かなりの確率でクマがデザインされています。

そうです、アッペンツェラー・インナーローデンもアッペンツェラー・アウサーローデンも州旗にクマが描かれていますよね。

ジンジャーブレッド(英語)とかレプクーヘン(ドイツ語)とも言いますが・・・

なんていうのか、日本の銘菓「ひよこ」を全体的に濃くした感じ、とでも言いましょうか。

スイス在住が30年くらいの人たちの中には、「その昔、スイスにおまんじゅうがなくて食べられなかったときは、これを買って代わりにしてた」という人もいたくらい、おまんじゅうテイストなのかもしれません。

生姜やスパイス、はちみつを練りこんで焼き上げたお菓子で、大きいものだと直径30cmはあり、地方の紋章や代表的な風景、動物(最も多いのはクマ)などがエンボスのように浮き上がるようデザインされています。

現在スイス中で見られるBiberliになったのは19世紀だそうですが、さかのぼること16世紀(一説によると18世紀)のレシピが発見されているそうです。

材料はだいたい、こんな感じ。

・小麦粉

・はちみつ

・アーモンド

・砂糖

・牛乳

・スパイス(シナモン、アニス、ナツメグ、クローブ、オールスパイス、コリアンダー、カルダモンなど)

・卵の白身

そのお菓子の大きいものはBiber(ビーバ)、小さいものはBiberli(ビバリ)と呼ばれています。

Biberはラテン語のPiper(=pepper)から来ているらしく、材料にたくさんのスパイスを使っていたことを意味するそうです。

焼きあがったビーバの上に色とりどりに絵付けされたものもありますので、それは別の記事であらためてご紹介することにしましょう!

今回は、スーパーでも買える、お手頃な、それでも可愛いBiberli(ビバリ)について。

スイスの2大スーパーで簡単に見つけられるのが、これです。

まずはCoop(コープ)。

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直径7cmくらいの小さめのもので、表面に浮き上がったデザインも可愛いのですが、なんといってもパッケージ!

アッペンツェル独特の色が使われていて、お土産にわかりやすいです(笑)

デザインはいつも4種類くらいあります。

下の3つは、2015年の冬に販売されていたもの。

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物価の高いスイスで嬉しい1個だいたい1.50フランというお値段も親しみやすいですね。

BIOのビバリにも、ちゃんと伝統衣装を着た男性たちが描かれています。

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Migro(ミグロ)のビバリ、パッケージはちょっとつまらないかも・・・(ごめんなさい)。

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でも、ヘーゼルナッツの風味が美味しいのです。

小さいBiberliがたくさん入っているこのパッケージもオススメ。

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こんなタイプも。

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2〜3ヶ月はもつし、固めなのでスーツケースの中でもつぶれにくいし、お土産にぴったりです!

今度は、お菓子屋さんやカフェオリジナルのBiberとBiberliを紹介します。

筆者

スイス特派員

ヘス 順子

スイス東部のアッペンツェルに住んでいます。日本とスイスの橋渡しになるような仕事をし、それを深めていきたいです。

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