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ギリシア/アテネ特派員ブログ 旧特派員 有馬 めぐむ

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2010年1月22日

ギリシャのトイレ事情


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ギリシャのトイレ事情

 今月の特派員ブログのお題「トイレ事情」。清潔王国・日本を基準に考えたら、ギリシャのトイレ事情は決していいとは言えませんが、いろいろ旅した国と比較するとまあいい方なのかなと前向きに考えるようにしています^^;
 でも外出する際はできるだけ直前に家で済ませ、外ではなるべくトイレに行かないようにしています。ギリシャに限ったことではないですが、駅にさえトイレはありませんし、日本の都市のようにデパートに素晴らしいトイレがあるなんてことは全く期待できません。また古い建物のトイレは紙が流せないことが多く、横に大きなゴミ箱があり、そこへ紙を捨てるように注意書きがしてあったりします。

 
 紙をゴミ箱に捨てる…慣れてくると自然に手がゴミ箱に向かうのですが、ギリシャに来たばかりの頃はついうっかり紙を流してしまって「あっこれで詰まっちゃったらごめんなさい!」とヒヤヒヤしたものでした。プラカなど古い街並みが残っている辺りはまず紙の流せないトイレが多いです。建築関係の人に聞いた話では大体築10年〜15年くらいなら配管も太くなっているので、紙を流してOKなのですが、都心だとなかなか建て替えが難しく、内装は改装してキレイでも構造自体が古いのでどうにもならないことが多いらしいです。
 

 私が住んでいる建物は築10年なので新しくはないですが、今まで紙を流してトイレが詰まったことはありません。友人や親戚の家などでも大概流してOKです。でもギリシャ人の発想としては、紙は流さないほうがトラブルにならないという考えが多いらしく、築10年の友人の家でもなるべくゴミ箱に捨てているらしいですが…。そのくらい水の配管トラブルが多いのは事実です。
 

 また新しい建物のレストランやカフェ、紙が流せるはずなのにゴミ箱が置いてあるのはなぜなのかと常々思っていました。レストランのオーナーの知人に尋ねたところ、びっくりの答えが返ってきました。理由はふたつ。1つ目は先述のとおり、なるべく流さない方がトラブルが起こらないだろうという発想。2つ目は紙が流せるトイレだとわかると、何でもかんでも流せると思う人がいるらしく、ガムや生理用品、はたまたペン、コイン!?などを捨てる人がいて、何度もトイレが詰まったので、ゴミ箱を置いて紙が流せないトイレのフリをしている方がいいのだとのことでした。唖然…。
 驚きの話ですが、確かにギリシャ人、自分の家はチリひとつなく磨きたてる人が多いものの、いったん外に出るとマナーがいいとはいえない人もいて驚くことも。まあ他の国の特派員さんの記事を読んでも似たような話が多いので、日本のように一般のマナー意識が高い国の方が特別なんでしょうね。一緒に日本を旅したギリシャ人女性は、日本のデパートの至れり尽くせりのトイレの設備に感動して写真を撮っていました。
 

 ギリシャでも開店時刻直後のレストランやカフェのトイレ、大概キレイなので掃除は行き届いているのだと思いますが、使い方に問題があるのだと思います。先日行った高級レストランの素晴らしくキレイなトイレでの出来事。使用中なので待っていたら、出てきた女性はとても美しく装いもバッチリ決めていましたが、待っていた私を見るとなんだかバツの悪そうな顔…。いやな予感を感じつつ中に入ると、やっぱり。便座にポタポタと液体が…。でも水ではありません!出てきた女性がしたとは限りませんが、いいトシをしたオトナの女性がどうしてトイレくらいきちんとできないのだ!と怒りたくなる瞬間です。

 
 最初はこの現象、なぜ起こるのが理解しがたかったですが、ギリシャ人女性に聞いてコトが判明。つまり誰が座ったかわからない便座に座りたくないから空気椅子状態でするのだそうです。だから不安定で、飛沫が便座に飛び散りひどい状態になる⇒しかもふきとったりもしない。自分のなんだからふきとりなさいよ!と最も怒りたいポイントはここです。 
 但し、私の周りのギリシャ人女性は「飛び散らないよう便座はあげてするわよ。そうすれば便座を汚さないから」。なるほど女子トイレなのに、便座があがっている怪現象もこれで納得。さらに「便座をあげないで空気椅子でして汚す人は最悪よね」とのこと。本当に、自分さえよければ他の人に迷惑がかかってもいいやという発想。こういう発想の改善って日本以外の国で期待するのはとても難しそうです…。
 

 私は最初の頃は除菌ウェットティッシュを持ち歩いていましたが、あまりに消費するのでアホらしくなってきて、今はアルコールを入れたスプレー小瓶を持ち歩いています。便座が汚い場合はトイペでふきとった後、アルコールをスプレーしまくり再びふきとってやっと準備OK。掃除のおばさんになった気分ですが、とにかく清潔にマトモに使いたいのです。下水機能の向上&人々のマナー意識が高まることを祈るばかりです。


 そして都心の利用者数の多いメトロの駅だけでもトイレを設置したらいいのにと思いますが、なかなかないですね。ごく新しい駅では備えられているところもありますが。では街中を歩いていてどこでトイレに行くかといえば、やはりホテルやファーストフード店のトイレ。シンタグマなどではマクドナルドなどのファーストフードのトイレ、何も買わずにトイレへ直行する人、けっこういます。ファーストフード店は下の階にトイレがあることが多いです。でもあまりに多くの人が使うのでキレイとは言いがたいので、都心ならホテルがおススメ。シンタグマでは私はいつもホテル・プラザアテネのトイレを使わせてもらいます。入ったら真っ直ぐロビーをつっきって右手の奥にあります。宿泊客かなどと尋ねられたことはないので、まず大丈夫だと思います。アクロポリス周辺を観光するならやはり新アクロポリス博物館 に立ち寄ると思うので、ここでなるべくトイレを済ませておきましょう。大きな博物館の割りに数が少ないのがイマイチですが、自動洗浄で近代的です(笑)。


 ホテルもファーストフード店もなければカフェ。本来なら何か飲んでトイレも利用が正しいですけれども、急を要する時もありますよね。混んでいるカフェだと席が空くまでだいぶ待つし、席があっても注文を取りに来るまでがと〜ってもスローテンポです。なので、さくっとトイレだけ利用というのもアリなところがせめてものいいところでしょうか。他のヨーロッパの都市などはカフェ利用客しかカフェのトイレが利用できないように、レシートの番号などが要るシステムも多いですが、そのあたりはギリシャ、ルーズです。私も急ぎの際は、トイレの場所がわかっているカフェなど先に使わせてもらいます。下の階や上の階にあることが多いです。その後、テーブルを見つけたらコーヒーブレイク。でもカフェで観察しているとギリシャ人はカフェ利用することなく、トイレだけ使って去る人、けっこういますので時間がなければそのまま立ち去っても大丈夫です。大きめのカフェでウェイターさんが忙しく立ち働いているようなカフェならまずとがめられることはありません。よっぽど小さい店で明らかに店員さんと目があった場合などは、一応尋ねてから先にトイレを使用、その後、ゆっくりテーブルに着いてカフェタイムという風でOKかと思います。
 

 まあ田舎に行ってもカフェやレストランのトイレに紙がないということはめったにないですし、北米などのように個室のドアの上下が大きく開いているということもないのでプライバシーは保たれていると思います。 トイレのおばさんは全般的にいないので、チップなどを用意する必要はありません。島なども観光客の多い場所はキレイなトイレも増えてきましたが、やはりティッシュ&ウェットティッシュなどは常備することをおススメします。


追記 :アテネのメトロのサイトの情報によりますと、各駅には日本のように誰でも入れるトイレはないのですが、車椅子の人や怪我人、妊婦、具合の悪くなった人のためのトイレはなんと全駅に用意されているとのこと。駅員に告げれば連れて行ってもらえるそうです。普通にオープンにしていないのは爆弾テロなどの防止のためだそう。まだ未体験ですが、緊急を要する場合、メトロの駅でなんとかなるらしいことがわかりました。


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カテゴリー 生活・習慣・マナー
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      有馬 めぐむ
      アテネ在住ライター。ギリシャ政治経済、社会事情、観光情報などを日本の新聞、雑誌、ウェブサイトに執筆。たまにラジオ出演も。共著に『お手本の国のウソ』(新潮社)、『世界が感嘆する日本人』、『世界で広がる脱原発』(共に宝島社・原稿提供)。こちらのサイトでは、主にギリシャ国内の旅行や、アテネのイベント、レストラン情報などをお伝えしています。

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