お肉をたらふく食べる日 チクノペンプティ

公開日 : 2010年02月05日
最終更新 :

 昨日2月4日はチクノペンプティ、お肉を焼く匂いが漂う木曜日と呼ばれる日でした。ギリシャの最大の宗教イベント、パスハ(復活祭、イースター)にまつわる風習です。移動祝日のギリシャのパスハ、ことしは4月4日。パスハの前の40数日は肉や動物性タンパク質全般を断つ節食期間があり、更にその前にはアポクリエスと呼ばれるカーニバル(謝肉祭)の期間が3週間あります。その2週目の木曜日がチクノペンプティ。自宅で、肉専門のタヴェルナやレストランで、ギリシャ中が肉を食べまくります。画像は昨年、外食した際のラム(子羊・ギリシャ語でアルニ)のお肉。炭火で焼かれていてとても美味しいです。

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 この日は毎年、夕方頃からお肉を焼く美味しそうな匂いが我が家の周りにも漂います。バルコニーや中庭の炉でお肉を焼く家も多いので、おこぼれをもらおうと猫や犬がいつも以上に辺りをフラフラしていて、ウチの猫どもは飼い猫のくせに便乗しに行ってるようです。

 昨年のチクノペンプティは外出して美味しくお肉をいただきましたが、この日は皆がいっせいに肉を食べに出かけるので、予約は必須ですし、とにかく混みまくっているので、店全体がバタバタしています。異様に待たされたりオーダーミスがあったりとトラブることが多く、いつもに比べてクオリティが低いのに金額が高めになる場合もあります。そんなんで出かけるのも億劫で、安全策をとって自宅でお肉を焼くかなあと思っていたところ、友人夫妻の家に招待を受け、手作り日本料理フルコースをいただきました。チクノペンプティにお魚メインの和食を食べたのは久しぶりでなんだか新鮮な気分!昆布〆した鯛のお造り、美味しかった〜。

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 友人宅に行く途中、肉専門タヴェルナ=プシスタリアが何軒も連なるヴァリ地区を通過。お肉を焼く煙がもうもうとしているのがわかりますかね(左下画像)。だいぶ手前の道路にまで充満していて「霧?」と思うほど、運転する際、視界困難なくらい^^;ギリシャ中でどれだけの肉が消費されたんだろうと思いを馳せてしまいました。 

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 和食を楽しんだチクノペンプティでしたが、毎年、田舎に住む親戚が新鮮なお肉を送ってくれるので、前日にフライング、オーブンでラムを焼きあげました(下の画像)。ギリシャのラム肉は本当に美味。何度も書いてますが、こちらにきてラムの美味しさに目覚め、よく食べるようになりました。柔らかくて臭みはまったくありません。一昔前、日本に外国から入ってきた羊肉(ラムやマトン)はとても古いものだったとか。それによっての匂いがきついというイメージが植えつけられてしまったようです。でも最近、日本でも新鮮なラムやマトンが出回り、柔らかくてジュージーだと人気が出てきたようですね。

 そんなこんなで、ことしは思いがけずチクノペンプティならぬチクノテタルティ(テタルティは水曜日の意)を楽しんだのでした。

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