2010年アテネ・クラシック・マラソン、2500周年記念大会!

公開日 : 2010年11月01日
最終更新 :

 2010年10月31日に行われたアテネ・クラシック・マラソン、ことしは2500周年記念大会!ここ数年は雨がぱらつく肌寒い天気でしたが、ことしは爽やかな秋晴れ!青い空の下、世界中から集まった例年の3倍以上の参加者が走りました。

 フルマラソンの部門、男子優勝はケニアのレイモンド・ベットさん(2時間12分40秒)。20位に日本の上口広之さん(2時間22分16秒)。

 女子優勝はリトアニアのラサ・ドゥラズダウカイテさん(2時間31分06秒)。4位に日本の早川英理さん(2時間40分25秒)。

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 ギリシャは大会当日の10月31日から冬時間に切り替わりました(日本との時差は7時間になります)。前日に時計をなおすのを忘れないようにしないとハラハラしました^^;ランナーは9時にマラトンをスタートしますので、私たちは10時ごろにスタジアムに到着。5キロや10キロコースのランナーがゴールし始めていました。ちょうど席を決めて腰をおろした頃、パパンドレウ首相が10キロコースでゴール!(下の画像)。

 この方とはどうも縁があるようで、1年前、政権交代の直後にタヴェルナでばったり、2週間前にも同じタヴェルナで遭遇。2度とも写真を一緒に撮ってもらいました。政治家としてはまあなんですが^^;とても気さくな方でございます。マウンテンバイクで日頃から鍛えていらっしゃるようで、なかなかいい体躯しております。地方選挙直前なので、ばっちりアピールでしょうね!

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 いつもフルマラソンに参加するギリシャ人の友人は怪我のため参加しませんでしたが、10キロコースには日本の方も多くいて、友人が調達してくれた日の丸の旗をふったり、写真を撮ったりと、いろいろ忙しくなってきました^^;そうこうするうちに、ついにフルマラソンの先頭集団がカテハキ辺りに迫っているとアナウンス。スタッフがテープを貼り始めます。それからすぐにもう数分で入場だとアナウンス!メトロの駅としても4つくらい離れているのに、どんだけ速いんだ~!!!

 ことしはあまりの大人数に時間差のスタートでしたが、トップグループとみられる選手たちは、やはり最初にスタートしたようで、トップランナーがまさしく優勝者です。ケニアの選手、レイモンド・ベットさんがスタジアムに入場すると大きな歓声が轟きました!すごいスピードで走ってきてテープを切りました(下の画像)。彼のタイムは大会新記録。 

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 上位はアフリカ系の選手が多いですが、4、5位にはポーランド人、6位はイタリア人選手。ギリシャ人男子の最高位は15位のミハリス・パルマキスさん(2時間20分48秒)。彼がゴールした時にはスタジアムはものすごい拍手と歓声が沸き起こりました。そのうちに日本人の上口広之さんがゴール!(下の画像)。20位です。ギリシャ人は外国人にとても好意的なので、上口さんのゴールの際もすごく大きな拍手でした。

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 トップの画像で、まず最初に左側が5キロ、右側が10キロコースゴールでしたが、その後、フルマラソンの男子が左側、女子が右側にゴールします。女子はここ2年、優勝は日本女子だったので、期待していましたが、優勝はリトアニアのラサ・ドゥラズダウカイテさん。難しいお名前ですね^^;(下の画像)。見事な筋肉と足の長さに圧倒されました。

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 次いで女子はロシアの選手がゴール!しかしなぜかタイムを表示する電光掲示板の調子がおかしくなったようでENDという表示が^^;そのせいか、後続の女子のゴールは男子と一緒のゴールに変更されました。ゴール付近は人で溢れ始め、写真を撮るのが超難しくなってきました。そんな中、日本人の早川英理さんがゴール!(下の画像)。4位の快挙です。ギリシャ人女子最高位としてはコンスタンディナ・ケファラさんが5位(2時間40分36秒)。早川さんとは11秒差でした。

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 パナティナイコ・スタジアムは別名カリマルマロ(良質の大理石)とも言います。紀元前331年に建設が始まりました。後に2世紀頃、大富豪イロド・アティコスが大理石の観客席を寄付したらしいですが、そのものの大理石は現存していません。

 ここで第1回近代オリンピック(1896年)が開催されましたが、その前年に古代の競技場に近い形に復元されたものです。この際も良質の大理石をふんだんに使い、大富豪アベロフがかなりの援助をしたということです。約5万人を収容。2004年のアテネ五輪では野口みずき選手がトップでスタジアムに入場し、テープを切った場所です。五輪マークが秋晴れに映えます。

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 本当によいお天気で、盛り上がりを見せた大会でした。紀元前490年のマラトンの戦いから2500年という長い年月が流れ、その節目の大会に居合わせることができたのは幸せです。2400年にも2600年記念にもこの地にいることはできませんものね!ここからはアクロポリスの丘にそびえる美しいパルテノン神殿も眺めることができます。ことしは2500周年記念大会で、参加申し込みが殺到し、定員の締め切りが早かったようですが、興味を持った方はぜひ来年、参加してみてくださいね!

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