各国大使館が出展するクリスマスチャリティバザー

公開日 : 2010年11月30日
最終更新 :

 11月27、28日の週末に開催された国際クリスマスチャリティバザーに行ってきました。恵まれない子供たちの支援を目的としている慈善団体の主催で、ことしで第11回目を迎えます。在ギリシャの各国大使館が出展し、世界のクリスマスグッズ、名物料理、お酒、民芸品などがずらりと揃う国際色豊かなバザーです。

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 HellaEXPO (39 Kifissias Av)にて週末の2日間、10時から20時まで開催され、入場は無料。バザー収益金は、慈善団体FRIENDS OF THE CHILDに寄付されます。

 会場に入るとツリーやリースが華やかに飾られ、すっかりクリスマス気分に♪見入ってしまったのはたくさんの手作りのジンジャーブレッド(クッキー) ハウス。丁寧に美しく作られていて、食べるのがもったいないくらい可愛いものがたくさんありました(トップの画像)。

 また下の画像で、積み上げられているビン詰め製品はグリコ・クタリウ。直訳するとスプーンのスイーツという意味ですが、果物のシロップ煮のこと。ギリシャは果物が美味しい国で、生でもよく食しますが、様々な果物を(日本人の感覚からすると)大量の砂糖で煮て、保存食スイーツとしてデザートなどによく食べます。あまーいですが、それでも素材の味が生きていて美味しいです。

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 入口付近にはなんだか懐かしくなるプレゼント交換のようなコーナーもありました。3ユーロでチケットを購入し、抽選の結果、誰かが準備したクリスマスプレゼントをもらうことができる企画です。

 奥に進んでいくと、在ギリシャの各国大使館のブースがズラリ。ギリシャ(画像左下)はオリーブオイルやオリーブ石鹸、ハチミツなどギリシャの誇る名産品やギリシャの風景のカレンダーや絵葉書が並んでいましたが、当然、ここはギリシャなので珍しくもなく、あまり人もいませんでした^^;イタリア(画像右下)のブースではすごく美味しそうなパスタが準備されていましたが、あまり人気もないようで、フランスのブースなども然り。ギリシャ人にしてみたら、同じヨーロッパの国より、アジア、アフリカ、南米などのブースに興味津々なよう。

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 そんな中、日本大使館のブース前はたくさんの人だかり!各地の伝統工芸品、和食器や漆器などがディスプレイされていました。バザー出展品にしては高価なものもありましたが、陶器の和食器は人気があり、売れ行きは好調だったとのこと。漆器は値段が高い割りに、プラスティックに見えてしまうせいか、不人気。欧米文化全体にいえることかも知れませんが、食器などでも重いものが高価であるという先入観があるようなので、ディープな日本ファン以外には価値が伝わりにくいのでしょう。日本についての書籍、冊子、ポスターは無料配布のものもあり、あっという間になくなったそうです。

 そしてとても美味しかったのは、下の画像で大使館関係者の皆さんが手にしている日本梨!マケドニア地方はヤニツゥアのギリシャの農家で、20年に渡り作られているそうです。ギリシャの梨はいわゆる洋ナシで、それはそれで美味しいですが、日本の梨とは異なるため、おお~日本の秋の味覚~!とばかりに早速、試食。日本の梨特有の爽やかな香りと瑞々しい甘みがとても美味しくて、10個も購入してしまいました。ギリシャ人にも好評だったそうです。毎年8月中旬から11月末まで入手可能。大手スーパーのAB(アルファヴィータ)でも扱っています。

 この梨農園へのお問い合わせはTEL 6936779798 パヴロス・アラズィディスさんまで。 

 お寿司は昼から出たそうですが、すごい人気で、あっという間になくなり、その後も「スシはないのか?」と問い合わせてくる人があとをたたなかったそうです。本当にギリシャでもお寿司の人気はすごいですねー。

 紙風船とあやとりがセットになったおもちゃなどもなかなかの人気だったとか。本当に日本文化はあらゆる分野で熱い視線を注がれています。

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 ギリシャに巨額の投資をし、この地でも影響力の大きい国となった中国。大きなスペースをとってどーんと出展していました。春巻や炒飯、麺類などの食べ物が人気でした(下の画像)。麺は3ユーロくらいでしたが、かなりボリュームもあり、なかなか美味しかったです。

 タイの大使館のブースも麺類などを出していましたが、こちらもかなりの行列でした。アジアンフードの人気は高いです。

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 そして両親を亡くしたり様々な事情により、施設等で育つ子どもたちが行進しながら入ってきました。拍手にのって会場を練り歩いた後は、会場内に設置された教室へ。彼らがこの夏、ビーチで清掃活動をした様子などの写真がたくさん展示されていました。

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 お次はロシアのブース。アツアツのピロシキを食べたり、ウォッカを飲んで、かなり暑くなってしまいました^^;売れ筋は世界中で人気のマトリョーシカや、プーチン首相が表紙の本など。

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 下の画像はアルメニアのブースにて、民族衣装に身を包んでいた少女たち。アルメニアってどこ?という人が多いかもしれません。西アジア、黒海とカスピ海の間にある国です。複雑な歴史の流れの中で、翻弄されてきた小国で、91年のソ連解体により独立。虐殺問題の歴史認識をめぐってトルコと激しく対立しています。このブースでは、ワインやブランデーが美味しく、またまたずいぶん飲んでしまいました。

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 気にいったのはポーランドのブース。クリスマスっぽい絵画や陶器、ガラス食器類が可愛いくて、かなり混みあっていました。どれにしようか迷っているうちにどんどん売れていくので、慌てて一番気にいった大皿を購入。チャリティ価格なので、お買い得でした^^

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 他にもスロバキアのビール、ブラジルのスムージーなど美味しい飲み物もいろいろと楽しみました。アフリカ諸国の木彫り細工なども興味深いものがたくさんありました。各国のブースで無料配布しているパンフレットなどをもらって、読むにつけても、いろいろと勉強になるクリスマスバザーで、有意義な時間を過ごせました。

 他にも古着や靴などのリサイクルコーナーがあり、また古着をリメイクしたバッグコーナーなどはけっこう可愛いものが超安価なので、バーゲンセール状態!ギリシャ女子に負けず、パーティバッグをゲットしました。とても興味深いチャリティ企画なので、来年もぜひ行こうと思います。

 多くの収益があがって、子供たちが素敵なクリスマスを過ごせますように。

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