アテネ・ワイン・フェスティバル 2011

公開日 : 2011年02月17日
最終更新 :

 2月12,13日の週末、ザピオン国際展示場にて、アテネ・ワイン・フェスティバル(ディオニシア)が開催されました。秋から冬にかけて、各地で様々なワインのエキシビションがありますが、今回のディオニシアは2年に1度、開催される最大規模のもの。全て、ギリシャのワイナリーで、約120ものワイン農園が出展。1000以上のバラエティ溢れるワインを試すことができます(一部、輸入ものもあり)。招待券をいただきましたが、一般の人でも10ユーロのチケットで入場でき、2日間、出入り自由です。

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 ヨーロッパで最初にワインがつくられたのはギリシャ。現代においても約300種の固有品種のブドウがあり、様々な種類が生産されています。

 ザピオンの中に入ると、広間にズラリと並ぶ展示ブースの数々。それが何部屋もあり、長い回廊にも、各ブースに様々なワインがびっしりと並べられていています。一体どれからどう飲めばいいのか途方にくれてしまうくらい。右下はラザリディというワイナリーのブース。北ギリシャ、マケドニア地方はドラマの有名なワイン農園です。親切なおにいさんたちがいろいろ飲ませてくれました^^

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 嬉しいことに、今回はペロポネソス地方、ネメアのSEMELIワイナリーにお勤めのソフォクリスさん(下の画像)が、バラエティに富む魅力的なワインを紹介してくれました。セメリは世界的にも、様々な賞を受賞し、国際的にも評価が高いワイナリーです。ソフォクリスさんは、お友達のダンナさまですが、ギリシャとオーストラリアの大学で醸造やワインについて学び、修士号を取得。ワイナリーに勤務しつつ、ワインについてギリシャの大手紙カシメリニ紙や、ワイン専門誌にも寄稿しているというエキスパートです。

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 下の画像はセメリの白ワイン「MANTINIA」。モスコフィレロという種類のブドウでつくられた、辛口で香り溢れる、すっきりとしたワインです。魚介類や軽い食事にとても合う味わい。私は辛口が好きなので、香りもいいし、とても気に入りました。

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 お次はGentiliniというケファロニア島のワイナリーの白ワイン「 Robola」。ロボーラ種のブドウからつくられた辛口。香りは強くないタイプで、口当たりはとてもスムーズ。

 特に多くのワインを揃える展示会では、テイスティングは口に含むだけで、専用の容器に吐き出さないと、とうてい何種類ものワインを味わうことができないのですが、なかなかこれが優雅にできないんですね^^; で、ついつい飲みすぎて、赤ワインまで辿り着けないことがが多いです。今回も白をかなり飲んでしまったので、途中でちょっと体調不良に陥りましたが......しばらくしたら調子を取り戻したので、赤へ突き進みました^^; 

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 下の画像はΖΚΟΥΡΑΣ(スクーラス)というワイナリーのブース。ここもペロポネソス地方はネメアのワイナリーで、おねえさんが手にしているのは「NEMEA Grand Cuve」。とても陽気な方々で、はりきっていろいろと説明してくれました^^ ミディアムボディの赤で、酸味が強めのフレッシュな味わいでした。ブドウはアギオルギティコ種。ボトルもお洒落なので、お土産にもいいかも。

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 お次はΚΥΡ ・ΓΙΑΝΝΗ(キル・ヤニ)というマセドニア地方のワイナリー。「RAMNISTA」は、典型的なギリシャの赤のフルボディで、ブドウはクシノマヴロ種。何年か置いて熟成させても美味しいワインだそうです。すごく味わい深くて美味しかったです。

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 RAMNISTAの熟成10年ものも飲ませてもらいました。ベリーなど、森のフルーツの香り、と評されるらしいですが、本当に芳醇でまろやかな味わい。うっとりと飲み干してしまいました。これは素晴らしいお味!

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 最後に紹介するのは、白のデザートワイン。ギリシャの甘いデザートワインといえば、サモス島の「Anthemis」や、サントリーニ島の「VINSANTO」で、きらめく琥珀色のスウィートワインが有名ですが、これらはかなり知られていると思うので、他の美味しいデザートワインを教えてもらいました。

 ALPHA ESTATE の「OMEGA」。フランス北東部、アルザス地方のゲヴストゥラミネル種のブドウ(85%)を、この農園で自家栽培し、それにギリシャのブドウ、マラグズィア種(15%)を混合してつくられたワイン。15ヶ月、最高級といわれるフランス産オークの樽で熟成させます。黄金の美しい色合い。デザートワインにしては甘すぎず、爽やかで美味しかったです。

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 この他にもいろいろと飲んだので、酔いもまわり、いったいどれだけのワインを味わったのか、定かではありませんが^^; ソフォクリスさんのおかげでとても勉強になりました。かなり特徴のあるもの以外は大きな違いがわかりにくかったですが、順番に比べていくことにより、「ああ、なるほど~」と、アロマやコクの区別がつきやすくなりました。とてもわかりやすくいろいろなワインを楽しませてもらって感謝、感謝の1日でした。

 紹介したワインは、ギリシャ全土からの様々なワイナリーのものですが、アテネのワイン専門店などで購入できますので、ワイン好きの方は、ぜひお土産に買ってみるのもいいと思います。

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