サマラス新首相夫人、ヨルギアさん
6月17日に行われたギリシャ議会再選挙。その前後に仕事が殺到し、またまたブログが月末までご無沙汰になってしまいました^^; 新民主主義党(ND)が僅差で第1党となりましたが、過半数に達せず、前政権政党の全ギリシャ社会主義運動(PASOK)、穏健な民主主義左派党(DA)と連立で合意、連立政権が発足しました。しかしながらスタートを切ると同時に、サマラス新首相が網膜剥離で手術入院、内定していた幾人かの閣僚が辞退するなど波乱含みの門出となりました。
今日からブリュッセルで開催のEU首脳会議には、ドクターストップのかかっているサマラス首相の代わりに、御年83歳のパプーリァス大統領が出席することに...。閣僚が歳出削減の努力をせず、政府専用機を使用しすぎて無駄使いしていると報道されたこともあり、エージアン航空のエコノミークラスで出立しております。
今回、EU首脳会議には出席できなかったサマラス首相ですが、再選挙に因み、その新首相を支えるファースト・レディ、ヨルギアさんについてご紹介しようと思います。下の画像がヨルギアさんです。
ヨルギアさんはギリシャの大手食品会社のひとつ「キクノス」のオーナー、アキス・クリティコス氏の娘さん。キクノスとは白鳥の意で、ギリシャのスーパーマーケットなどに行けば、トマトソースの缶詰やトマトペーストなどに白鳥のマークの付いたキクノスの商品がたくさんあります。国内外に多くのトマトソース工場を構える会社です。
サマラス首相とヨルギアさんは1990年5月に結婚。ペロポネソス半島、ピロス(カラマタの近く)という風光明媚な村で行われた結婚式は、たくさんのゲストを招待して盛大に行われたそうです。ヨルギアさんは土木技師としてのキャリアがあり、とても強くパワフルな女性だとか。でもメディアの前に出るのはあまり得意ではないそうです。
ついに首相となったサマラス氏も、NDを離れていた時期がありました。ミツォタキス政権下で外務相に就任しましたが、1992年、マケドニアとの名称をめぐる論争で外務相を辞任、その後、政党を立ち上げましたが、いろいろと紆余曲折あり、04年にNDに復党するまで大変な時期もありました。その時期にもヨルギアさんはしっかりと彼を支えたそうです。
娘さんと息子さんが1人ずつおり、現在、長女のレナさんはロンドンの大学で母のヨルギアさんと同じ土木工学を専攻、長男のコンスタンディノスさんはアテネのアメリカン・カレッジの付属校で学んでいるそうです。
サマラス首相、術後の経過は順調なようですが、早く回復するといいですね。
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