No 7. You must visit Athens! - アテネの展望台 Part 1. アレオス・パゴス (アレス神の丘)
ヤーサス!今日は。
今回はアテネの観光地の一つでもあり、ギリシャ人達のデート・スポットでもあるアレオス・パゴス(アレス神の丘)をご紹介します。
アクロポリスの北西に位置するこちらの小高い丘(標高115メートル)は、アテネで最古の裁判が行われた地として知られています。ギリシャ神話によると、海の神ポセイドンの息子に一人娘を犯されたアレス神は、ポセイドンの息子ハリロテオスを殺害しみごと復讐を果たしましたが、それに激怒したポセイドンによってあらゆる神々が招集され、アレオス・パゴスでアレス神の殺人罪が審議されたと言われています。
余談ですが、今日のギリシャではアレオス・パゴスとは最高裁判所を指します。
きっと、このアレス神の丘と関係があるのでしょう。
また、紀元前4世紀後半から5世紀後半には丘の中腹や周辺にネオプラトニズムの哲学者達の住処があったとされています。
新約聖書の使途言行録には、使途パウロがアレオス・パゴスの丘でアテナイ人に初めてキリスト教の教えを説いたとの記載があります。しかしながら、この説教は大多数のアテネ人に受け入れられませんでした。特に『肉体は精神の奴隷である』という教えは、アテネ人たちには理解不能だったようです。それでも、二人のアテナイ人(アレオス・パゴスの裁判人ディオニシオスとダマリスという女性)は洗礼を受けキリスト教に改宗します。それによってアテネで初めてキリスト教の教会がつくられることになりました。
神話や歴史等の予備知識も良いですが、この丘から見渡すアテネ市内は絶景です。
私は夏の夕暮れ時に、ここでゆっくりと沈んで行く夕日を見るのがとても好きです。
コロナキ地区の裏側にそびえ立つリカヴィトスの丘もここから見えます。
リカヴィトスの丘からの眺めもまた、一際情緒があって素晴らしいです。
こちら側からはプラカ地区にある古代アゴラが一望できます。
そして後ろを振り返れば壮大なアクロポリスも無料で楽しめます。
アレス神の丘は24時間何時でも上ることができますので、日没後に訪れるとアクロポリスがライトアップされてとてもロマンチックですよ♡
ちなみに夏時間の現在はアテネの日没は午後8:00頃になります。
ただ、足下が大変滑り易くなっているので、必ず運動靴でお出かけになることをおすすめします。
正面、向かって左手に階段も設置されていますが、頂上も無数の人々に踏まれてツルツルに磨かれた岩がゴロゴロしてますので油断は禁物です。私も何度も転倒しそうになりました(TT)
ですので、念を押すようですが岩の上を歩く際には本当に本当に気をつけてくださいね!
Info:
Lofos Areios Pagos
Theorias Str.
Athens 105 55
アレオス・パゴス(アレス神の丘)
セオリアス通り
郵便番号 105 55
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