「次の観光地」バルカン地域の魅力発見

公開日 : 2016年11月28日
最終更新 :

「地球の歩き方」バルカン地域特派員ブログ担当の牧野です。

先日日本のメディア各社を対象としたツアーをターキッシュ エアラインズ様のご協力のもと、アルバニア、セルビア、モンテネグロ各国政府観光局とともに実施いたしました。

今回は同メディアツアーで廻った各国観光地の魅力をご紹介します。

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セルビア、二コラ・テスラ国際空港に到着後、早速首都ベオグラードの散策です。ベオグラードは、ヨーロッパでも有数の歴史を誇る街で、紀元前3世紀にケルト人が都市として築いたと言われています。町の中心の共和国広場から歩き、広い歩行者天国での画廊、アンティークショッピングなどを楽しむとともに、歴史ある国立劇場でのバレエやオペラ鑑賞はいかがでしょうか。散策に疲れたら、あの有名テニスプレーヤーのノバク・ジョコビッチ選手のカフェでくつろげます。

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ベオグラードの南にトポラというセルビア王家、聖ジョルジェ王家の霊廟と教会の建つ町があります。周辺のブドウ園から採れる王家ワインとともに、伝統あるセルビア王朝が味わえます。

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少し南下して、「ラキア」というバルカン地域特有の醸造酒で、一般的にはプラムが使われることが多いですが、ラズベリー、洋ナシ、メロンなど色々な果物からも作られるお酒を造っている農家を訪れました。

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さらに南下すると、山深い渓谷の奥に12世紀から14世紀にかけて建てられたユネスコ世界文化遺産のストゥデニッツァ修道院が現れます。ビザンチン様式のフレスコ壁画で飾られた修道院での夕方礼拝の後は、正教の精進料理を楽しみ、趣あるゲストハウスでその日を終えます。

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早朝礼拝で心を清めた後は、大自然を味わえるウバッツ自然保護区に向け西に進みます。ジープに乗り換え牧場を両側に据えて走ると、大蛇が峰々を這い崩して作り出したようなうねりの激しい渓谷のウバッツ川が一面に広がります。絶景です。

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その後は、モンテネグロとの国境を越え西に向かい、モンテネグロの小さな町ジャブリヤックに辿り着きます。ここは、390㎢にも及ぶドゥルミトル国立公園で、ユネスコ世界自然遺産として登録されています。2,000mを超える多くの山々や峡谷、湖があります。夏にはハイキングや登山、冬にはウィンタースポーツが楽しめます。

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ドゥルミトル国立公園の澄んだ空気で体を癒した後、南にバスを走らせ、聖バシリエという聖人が建立したオストログで心を癒します。険しい岩山に沿って建てられた教会は、圧巻です。

e61_dji029373©モンテネグロ政府観光局.jpg

その後さらに南下していくと、アドリア海に面した港町、コトルに辿り着きます。中世時代に重要な貿易港として栄えたユネスコ世界文化遺産コトルは、城壁から中に入り細い街路を歩いていると、まるで中世時代にタイムスリップしたような感覚に陥る歴史都市です。

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コトルからバスで海岸線を東に走ると、そこにはアドリア海で最も美しいビーチがあるスベティ・ステファン島に着きます。イギリスのエリザベス女王をはじめとする世界各国の著名人が訪れるこの島は、中世時代はじめに漁師たちが岩に囲まれた島に海賊から身を守るために作ったのが始まりで、現在は当時の面影をそのまま残した高級リゾートとなってます。

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スベティ・ステファン島でセレブな気分を味わった後、2,000年もの間実を付け続け、世界一古いと言われているオリーブの木を横目に眺めながら、そろそろバスはアルバニアとの国境に向かいます。

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アルバニアの国境からバスは、首都ティラナに到着します。ティラナでは、まず民族音楽を楽しみながら伝統料理をいただき、徐々にアルバニア文化へ引き込まれていきます。

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ティラナで旅の疲れを十分とった後、アルバニアを南下します。キリスト教地区とイスラム教地区が見事に共存している4世紀ごろまで遡る歴史都市ベラットは、その城とともにユネスコ世界文化遺産として登録されています。歴史的な町並みは、家々の窓の多さから「千の窓の街」と呼ばれています。

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次に、同じユネスコ世界文化遺産として登録されているジオカストラの街に向かいます。こちらは町の家々が石でできていることから、「石の街」とも呼ばれています。ジロカストラでは、ユネスコ無形文化遺産にも登録されている、同音多声合唱ポリフォニー伝統音楽を聴きながら食事を楽しみます。

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ジロカストラからは、南西に車を走らせます。途中「ブルー・アイ」と呼ばれるとても澄んだ泉を訪れ、サランダという南西の海岸線の街に移動します。街を一望できるレストランでアドリア海から採れた新鮮な魚介夕食を終えると、本ツアーは終盤を迎えます。

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最終日は、アルバニアのもう一つのユネスコ世界文化遺産として登録されている、ブトリントを訪れます。古代ギリシャ、ローマ、その後オスマン・トルコ等数々の覇王の支配を受けつつも、ここまで保存状態が良い遺跡はなかなか見られません。紀元前6世紀頃に街として始まり、古代トロイの都市計画法に従って建設されたとされています。神殿、古代劇場、モザイク洗礼堂、バジリカなどは見事です。

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ブトリントを後にして、アドリア海岸線をゆっくりと北上します。途中の町々でカフェを楽しみながら、いよいよツアーは終了を迎えます。帰りは、アルバニア人として知られるマザー・テレサの名前にちなんだ国際空港から帰国となります。

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いかがでしたでしょうか。各国には、まだまだ沢山の興味深い観光資源で溢れています。

次回は、今回のツアーで廻った各国観光地についての魅力を一つずつご紹介できればと思います。

ご要望・ご不明点等ございましたら、是非ご連絡ください。

よろしくお願いいたします。

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