カタルーニャのハロウィーン”Castanada(カスタニャーダ)”

公開日 : 2009年10月21日
最終更新 :

10月31日はスペインでは”Todos los santos(トドス ロス サントス)”の日。ハロウィーンと同様に、なくなった人たちの霊を弔う日です。

ただ、バルセロナのあるカタルーニャ地方では”Castanada(カスタニャーダ)”の日としてのほうがなじみが深いよう。この”Castanada”という言葉はスペイン語の”Castana”、栗という言葉からきていて、意訳すれば”栗を食べる日”。

もともと、この日、霊を弔うために一晩中教会で鐘を鳴らし続けなければならなかった鐘つきの人たちが、栗やお芋を食べてスタミナをつけて夜をすごしたことに由来しているそう。

なのでCastanadaの日、仮装はしないのですが、代わりにこの日の夜、友達や家族とともに夕食の後、栗やお芋でできたPanallets(パナジェッツ)をワインとともに楽しむという習慣があります。

とくにこのお芋のお菓子パナジェッツはこの時期の”期間限定”のお菓子。お芋をベースにして、アーモンド、チョコレート、松の実のトッピングされた(そして当然のごとくお砂糖はたっぷり)なスタミナ一杯(カロリー一杯?)なお菓子です。

↓パナジェッツにもいろいろなトッピングがあるのですが・・・一番ポピュラーなのは、写真の松の実のトッピングのものです。

panallets.jpg

なかなかおいしくて、別に期間限定にしなくてもいいのに・・・と思ったりもするのですが、きっちり”期間限定”。Castanadaが終わるときれいに姿を消してしまいます。(きっと、こちらの人にとっては”クリスマスケーキ”的な感覚なんだと思います。でも別に”Merry Cristmas”とか入ってないし、置いても問題ないとおもうんですが・・・残念。)

でも、この時期から街のあちこちにたち始める焼き栗スタンドや焼き芋スタンドは、もちろんカスタニャーダが終わっても続きます。ほかほかの焼き栗や焼き芋、やっぱりお国変われど味変わらず(と焼き芋は若干、色が違って日本のものより柔らかかったりもするのですが・・でもやっぱり”焼き芋”です。)。この時期、なんだか日本の冬を思い出させてくれて、ほっとした気分にさせてくれる、私のお気に入りです。

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