バルセロナ、最新スリ情報傾向と対策

公開日 : 2017年03月25日
最終更新 :

スペイン、一時期より景気は良くなり失業率もぐんと改善されたものの、スリの被害は増加の一方で本当に困ったものです。

最近またかなり被害件数が多くなったと日本領事館より通達があったのでシェアさせていただきます。

そして手口なども次々と新しくなっておるようで...。加えて、かなり独断と偏見がはいっておりますが^^:

何度も目の前でスリを目撃してきた長年バルセロナで暮らす者としてのアドバイスも参考にしていただければと思います。

在留邦人の皆様及び旅行者の皆様へ

在バルセロナ日本国総領事館

最近,目立って発生しているのは以下の様な犯罪手口です。

【食事中の置き引き】

食事中,知らない人物からいきなり声をかけられ,気を取られている隙に隣席等に置いていたバッグを置き引きに遭う被害が頻発しています。食事中もバッグは膝の上に置く等して目を離さないようにして下さい。サグラダ・ファミリアやグラシア通り等の観光地での発生が目立っている他,ホテル朝食会場でも多発しています。

日本だとレストランやカフェなどの席取りのために鞄を置いたりしても全く大丈夫な場合がほとんどですが、バルセロナで同じことをすると一瞬でなくなります(冷汗)。近くにおいていても目を離したすきに持っていかれることが多くあり、足元に置いておくなどもってのほかです。上記以外の場所でも、これまでウェイターに盗難されたというケースも聞いています。(その方は帰る直前の日で鞄の中にパスポート、飛行機のチケットも入れていて手続きがすごく大変だったそうです。)

肩かけバッグなどを使用するなどして鞄はしっかりと身につけておいてください。

【電車内等におけるスリ】

身体を不必要に密着させ,バッグ内から財布等を窃取する手口が頻発しています。見知らぬ人物が不必要に身体を密着させてきた場合は,すぐにその場から離れて下さい。特に地下鉄やバス等の公共交通機関内で多数発生しています。

つい先日もグエル公園駅から地下鉄にのったときに、目の前でスリを目撃しました。(といっても実際にすっているところは本当に手品のようで全く見えなかったのでその場で捕まえることができなかったのです。)地下鉄の反対側に座っていたロシア人の観光客カップルにちょっとこ汚い二人組の女性が地図を持って近づいて行って場所を訪ねていたようでした。そもそもジャケットを着ているのに手にもジャケットを持っている(おそらくすっているのを見えないようにするための道具です。)おかしいなーと思って様子をみていたら話しかけた直後の駅で走るように降りてしまいました。そのあと、ロシア人の女の子の顔色がスーッと変わったのに気がついて声をかけてみたらやっぱり手に持っていたバッグの中身を全部すられてしまったそうで...。警察の場所を教えてあげましたが、地下鉄でのスリは本当に多いです。

手口としては、観光客の多いグエル公園やサグラダファミリアの駅でターゲットの目途をつけてそこから一緒に地下鉄にのってスリを行い次の駅でそそくさとおりていくというやり方のようです。そもそも現地の人はあきらかに"観光客"に見える人たちに道を尋ねたりしませんので、道を尋ねられた場合は無視するのが無難です。

【ケチャップスリ】

汚れた液体を衣服にかけ,その液体を拭き取ろうと親切を装って近づき,その隙にバッグ等を奪う手口です。最近は鳥糞に似た,緑色の液体をかけることが多くなっています。このような場合,親切を装って声をかける人物が近づいてきても絶対に相手にすることなくその場からすぐに離れて下さい。最近はカンプ・ノウ付近での被害が目立っています。

以前はサンツ駅のエスカレーターでよくあったらしいケチャップスリ。最近はカンプノウなのですね・・。

この手のスリを未然に防ぐためには、外出の時は"現金はあまり持ち歩かない"ことです。(カードだとすぐ止められますし被害も少なくて済みます。スペインはほとんどの場所で少額からカードが使えますのであまり現金は持ち歩かない方が無難です。)

ちなみにスマートフォン(とくにIphone)もスリのターゲットになっているようですのでくれぐれもお気をつけください。

【高速道路上でのパンク盗】

レンタカー等でバルセロナ郊外を走行中に車両がパンクし,修理を始めると親切を装った人物が近寄り,車から目を離した隙に車内の貴重品を奪う手口です。特にサービスエリアに立ち寄った後に発生することが多くなっています。パンク修理の際は車両を確実に施錠し,見知らぬ人が近づいてきた場合は無視をするか,危険を感じた場合はすぐに警察へ通報(112番)して下さい。バルセロナ近郊の高速道路で多発しています。

レンタカーをお使いになられる方は少ないとは思いますが、車から離れる場合は原則車の中に物を置かないでください。貴重品はもってのほかです、ほとんどの確立でなくなります。貴重品があると気付かれると施錠されていてもガラスを割って盗難される可能性もあります。(一時期自分のバイクの部品が車の中にあるものを盗難するためのガラス割りの道具として何度か盗まれたことがあり大変だったことがあります...)

スペインでは暴力を伴わない300ユーロ以下の金品の盗難は"Leve(軽犯罪)"とされ重い罪に問われない(罪にさえ問われない?)とされているそうでそのためにスリがなかなかなくならない+手口もますます巧妙になってきているようです。

たとえ被害が少額でもせっかくの楽しい旅が大なしになってしまいますので、最低限旅の間は貴重品からは"気"と"目"を絶対話さずに!

あと、意外とスリは小心者だったりします。怪しい人が近づいてきたら日本語で"あっちいけ!"といえばほとんどの場合あっちにいってくれますので、堂々と追い払うのが一番です!

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