ヤシの木に隠された歴史@セペルツフィールド・ロード

公開日 : 2014年01月28日
最終更新 :

こんにちは、バロッサ特派員のヴァンダズワン愛です。

今日はちょっとバロッサの歴史に触れてみたいと思います。

バロッサの中の主要タウンであるタナンダ(Tanunda)と

ニュリオッパ(Nuriootpa)のちょうど真ん中辺りを東西に走る

「セペルツフィールド・ロード(Seppeltsfield Road)」という

通りがあります。この通りはまさしく

「セペルツフィールド・ワイナリー(Seppeltfield Winery)」へと

続く道でもあります。

このワイナリーは1851年創業で歴史のあるワイナリーなのですが、

その道沿いにはヤシの木が植えられており、

なぜバロッサにヤシの木???と思ったわけです。

IMG_5147.JPG
IMG_5148.JPG
IMG_5149.JPG

曲がっても、曲がっても、ず~~~~っと続くヤシの木の道、

果たして何本のヤシの木が植えられているのでしょう?

疑問に思い、セラードアー・マネージャーのナイジェルに質問しました。

「何本だろうねぇ~、今から数えに行ってみたら?!」って

冗談を返されました!!!

その後に答えをいただきましたよ、約4000本だそうです。

このヤシの木、実はワイナリーで働く労働者が植えたものなのです。

歴史を遡ること・・・1929年の世界恐慌、

その当時、セペルツフィールド・ワイナリーは一大企業で、

ひとつの村のような存在でした。

100人を超える労働者を抱えておりましたが

不況で仕事がなく、しかし彼らを野垂れ死にさせるわけにはいかない、

そこで「ヤシの木を植える」という仕事を与えて、

その不況時を乗り切ったのです。

今ではバロッサのアイコンのひとつとなった

この「ヤシの木通り」ですが、

通る度にその時代を考えずにはいられません。

みなさんも一緒にこの「ヤシの木通り」で

ヤシの木を数えてみませんか?

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。