ヤシの木に隠された歴史@セペルツフィールド・ロード
こんにちは、バロッサ特派員のヴァンダズワン愛です。
今日はちょっとバロッサの歴史に触れてみたいと思います。
バロッサの中の主要タウンであるタナンダ(Tanunda)と
ニュリオッパ(Nuriootpa)のちょうど真ん中辺りを東西に走る
「セペルツフィールド・ロード(Seppeltsfield Road)」という
通りがあります。この通りはまさしく
「セペルツフィールド・ワイナリー(Seppeltfield Winery)」へと
続く道でもあります。
このワイナリーは1851年創業で歴史のあるワイナリーなのですが、
その道沿いにはヤシの木が植えられており、
なぜバロッサにヤシの木???と思ったわけです。
曲がっても、曲がっても、ず~~~~っと続くヤシの木の道、
果たして何本のヤシの木が植えられているのでしょう?
疑問に思い、セラードアー・マネージャーのナイジェルに質問しました。
「何本だろうねぇ~、今から数えに行ってみたら?!」って
冗談を返されました!!!
その後に答えをいただきましたよ、約4000本だそうです。
このヤシの木、実はワイナリーで働く労働者が植えたものなのです。
歴史を遡ること・・・1929年の世界恐慌、
その当時、セペルツフィールド・ワイナリーは一大企業で、
ひとつの村のような存在でした。
100人を超える労働者を抱えておりましたが
不況で仕事がなく、しかし彼らを野垂れ死にさせるわけにはいかない、
そこで「ヤシの木を植える」という仕事を与えて、
その不況時を乗り切ったのです。
今ではバロッサのアイコンのひとつとなった
この「ヤシの木通り」ですが、
通る度にその時代を考えずにはいられません。
みなさんも一緒にこの「ヤシの木通り」で
ヤシの木を数えてみませんか?
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