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インド/ベンガルール特派員ブログ Takeuchi

インド・ベンガルール特派員が現地からアジア地域に至るまで、旅行・観光・食事などの現地最新情報をお伝えします。


インド土産に紅茶を渡したい。南インドは、北インドほど紅茶専門店がないものの、インド土産と言えば紅茶なのでそれなりのものを必死になって探す。見つけたとしても茶葉がほとんどで、一般受けするティーバッグと言えばスーパーで売っているようなものがほとんど。
世界中で紅茶を飲む人のおよそ90%がティーバッグを愛用しているという統計の元、そのニーズに応えるかのように登場したのがベンガルールに本社を置く「TEA BOX」。

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オンラインでの販売をメインにしているので、まだ大型店はなく大きなお店の中にちょこんと出している。

創業者は、シンガポールで有名な高級紅茶専門店「TWG」などにも影響され、おしゃれで誰もが気軽に楽しめるティーバッグの開発、茶葉の鮮度にこだわった。
「TEA BOX」は、インドを代表する茶葉ダージリン、アッサム、ニルギリ、カングラ、そしてネパールにある150以上の茶園と直接契約し、ベストシーズンの茶葉だけを仕入れ、温度と湿度が管理された自社の倉庫に保管し、オーダーが入ればそこから24時間以内に届けるというシステム。
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さらに、独自に開発されたティーバッグの袋は、まるでポテトチップスの袋のように一つ一つ膨らんでいる。
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これは、Natural nitrogen-flushed tea bagsといって、新鮮な茶葉の鮮度と香りを保つことができるような特殊加工がされているからだ。
袋を開けた瞬間、紅茶の香りが間違いなく感じられるので是非試してほしい。

また、三角ティーバッグは内容積が大きいため、お湯を入れた瞬間茶葉が広がり、抽出が早く、本来の茶葉の味と香りが十分に引き出される。
美しいシルエットにも癒されるはず。
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さらに、気にする人も多いティーバッグと糸を繋ぐ部分にホチキスを使ってないのも嬉しい配慮。
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今や100か国以上の国々からオンラインでオーダーが入るというTEA BOXの紅茶は、バンガロールではCinnamon, Go Native, Ants Café,など、チェンナイでは、Amethyst, Maal Gaadi, Kalpa Drumaで飲んだり購入することができる。


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オーガニック アッサム ブラックティー 16個入り $14

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豪華なギフト用ボックス Tea Treasuresは、$75


「TEA BOX」
Cinnamon/ 24 Gangadhar Chetty Road,Bangalore
Go Native/ 5th Block, Jayanagar, Bangalore
www.teabox.com
※世界各国からオンラインで購入可能


2018年7月17日

それほど高くない値段で、様々な種類のバッグが手に入るインド。珍しい素材で作られているバッグを見るとついつい買ってしまう。今回は、ナチュラル雑貨として日本でも人気のジュートを使ったバッグを紹介します。
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【ジュートって何?】
麻は、植物に含まれている繊維の総称で20種類近くあり、同じ麻と呼ばれながらも原料となる植物によってそれぞれ性質が異なる。ジュート(黄麻)は麻の一種で、その多くは日本へも輸出されており、インド麻という名で知られている。また、色が黄金色なので別名「黄金の糸」とも呼ばれており、主に麻袋として穀物(米、大豆など)の輸送保管などに使われている。
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また、繊維の強さが大きく耐久性に優れ、無公害であることから農業・工業用資材を入れる袋として、さらにカーペットやマットの裏側といった身近な部分にも使われている。

【コルカタ生まれのジュートバッグ】
ベンガルールの国際空港のお土産屋さんにもジュートバッグを卸している「Jute Cottage」のオーナーMr,Nasreen Khanさんは、15年前コルカタからベンガルールに移り住み、当時は小学校の先生をしていた。ジュートは、インドの東、西ベンガル州コルカタやバングラデッシュで栽培されている植物。「その当時、ベンガルールの人達はジュートが何かを知らなかった。コルカタでは地元の人が当たり前のように使っていたジュートバッグがベンガルールではとても新鮮だったようで、私の使っていたジュートバッグを見ては欲しがる人もいた。それがきっかけで1999年から本格的にバッグの製造・販売を始めた。最初は、小さな店でミシンを2つ並べて…」と懐かしそうに語るMr,Nasreen Khanさん。最近のエコブームで、ジュートバッグの魅力は広まりつつあると言う。ご存知の通り、現在インドでは「クリーン・インディア」をテーマに、買い物の際は使い捨てのビニールバッグではなく、何度でも使えるマイバッグを推奨している。特にジュートは、焼却処分しても有害な物質を一切出ないのでエコフレンドリー。世界各国では、ショッピングバッグとして既に広く利用されている。ゴツゴツとした麻袋のイメージは、お洒落なイメージに変わりつつあるのだ。

【ジュートができるまで】
ジュートは、暖かく湿気の多い環境下でよく育成する天然の植物性植物繊維。
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4月に土地を耕すことから始まる。肥料も農薬も一切使わず、種からたった4カ月で2~3mに成長し刈り取られる。それをおよそ20日間水につけ繊維をはがし洗浄する。その後、太陽の下で乾燥させ、さらに撚ることでジュート糸にする。
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【ベンガルール市内にある小さな作業場を訪ねる】
全てが手作業!3階建てのビルでそれぞれの工程が行われていた!
材料となるジュート糸で編んだ布はコルカタから運ばれてくる。
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①布は機械で裁断。通常この作業は2人でやっている。
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②一番感動したのは、生地に模様を施すセクション。シルクスクリーンができる腕のいい技術者をコルカタから連れてきているそうだ。
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まず、判を作るのにデザインを紙焼きし、メッシュの上に特殊なインクを塗る。
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そこに絵を重ねて下から光を当てること10分。黒い部分にインクが通るくらいの穴ができる。
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そして最後は天日干しできあがり。
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昔夢中になった「プリントゴッコ」を思い出す。
③布の上に判を置き、インクを上から塗っていくと見事に転写する。重ねていけばよりカラフルなものが出来上がる。ずれないよう作業は2人で行われていた。
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④デザインされた布を縫っていく。ジュートのバッグは固いので、折りたたむにも少々力が必要。パーンとした仕上がりが物を入れやすかったりする。
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④こちらは、刺繍担当。刺繍する部分にマークしミシンで縫っていく。
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ここで働いている従業員は、オーナーの故郷コルカタから来ていてここで寝食を共にしている。これだけ手間暇かけているのに、それほど高価でないジュートバッグは、広く普及することで環境への理解を深めて欲しいというメッセージがたくさん詰まっているのではないだろうか。インド土産にもなりそう。

[Jute Cottage]
291/1,Cambridge Lyout 1st cross,Halasuru
080-2530-8694
ForumValueMall,Whitefild/MantriSquareMall,Malleshwaram etc
www.jutecottage.co.in


2018年7月 6日

インドで芸術鑑賞というと古典美術と思われがちですが、現在インド国内には国立近代美術館が3カ所にあります。設立した順に並べるとデリー、ムンバイそしてベンガルール。さらに近い将来コルカタにもできる予定だそうです。シンガポールを例に出せば、経済発展が著しくなってくるとそれだけでは物足りなくなり、心を豊かにするアートといった芸術分野にも力を注ごうという動きが出てきます。今回は、そんなインドの国立近代美館の魅力をご紹介します。
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「インドには、伝統的な絵や彫刻を展示する美術館はあるが、先進国のように近代美術館がない。古典美術はそのままで何も変わらない。もっと新しいアートの世界をインドに広げよう。」そう提唱したのはネルー首相。国立近代美術館は文部省によって管理され、ここをハブとして国内の近代美術の普及に力を入れようという狙いで設立された。

ベンガルールの国立近代美術館National Gallery of Modern Art Bengalure(NGMA)は、Manikyavelu Mansionの敷地内に2009年2月18日にオープンした。
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企業家 Manikyaveluが所有していた敷地は、1939年マイソール王Kanteerava Narasimharaja Wadiyarから買い取られたもので、1970年代に政府によって引き継がれ、今は文化省の管理下となっている。
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この美術館の魅力は、そんな歴史的な建物の中に作品が展示されているという点にもある。

(1900年代の邸宅を活用した国立近代美術館)
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メインに使われている本館は1926年に建てられたビクトリア朝の2階建て白亜の建物で、当時の居住空間が美術館へとリニューアルされた。天井の高いヨーロピアンクラシック調の美しい空間に圧倒されながら、厳重に絵を見張るガードマンの指示に従って絵を鑑賞していくと、一部屋一部屋をギャラリーとして上手く使っている事がよく分かる。視線を落として床を見てみると、タイルにまで幾何学模様が施されているので見ていて飽きない。残念ながら、中の様子は取材とは言え撮影NGだったので実際に足を運んで確かめてほしい。

(オープンに合わせ新館も)
建築と都市デザインにおいて30年以上の経験を持つ建築家Naresh Narasimhanによって増改築された1260平方メートル新館には、講堂、図書館、ミュージアムショップ、カフェが設けられている。彼は、元々あった独特で珍しい形の庭園を最大限に生かし、文化的遺産である本館と新館がマッチするよう心掛けた。また、100年以上経っているゴムの木やヤシの木といった巨樹はそのままにし、足りない部分は植樹している。
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その甲斐あって、館内はパレスロード沿いにあるにも関わらず静かで、落ち着いた雰囲気の中で美術鑑賞できるのも魅力的。

(インド近代美術史の代表する画家とは?)
現在、ここで所蔵されている作品は全てインド人アーティスト達によるもので、政府が収集した作品やアーティスト自らが寄贈した作品など合わせておよそ500点。所蔵されているのは、15世紀から1990年代に描かれた絵画や彫刻、グラフィックアート、写真など貴重な作品ばかり。中には国外持ち出し不可という国宝級の作品も。では、いったいインド近代美術史を代表する画家とは誰なのか?
キュレーターが語る覚えておくべきインドを代表する画家を紹介しよう!

★Rabindranath Tagore(1861~1941):詩人であり、思想家である彼は、アジア初のノーベル文学賞作家としても知られる画家。また、音楽家という別の顔も持ち作曲も手掛けた。インド国歌及びバングラデシュ国歌の作詞・作曲者でもある。

★Rata Ravi Barma(1884~1906):南インドの地主階級に生まれた画家で、当時まだ芸術家という地位が確立していなかった時代のインドで芸術家としての名声を広めた。西洋絵画の影響を受けた彼の描く写実的で現代的な人の姿や神話の世界は、海外の愛好家達を魅了し国内でも賞賛された。また、インド初のリトグラフ工房を設立したため彼の作品は購入しやすくなり、より身近な作品として広く普及した。彼のリトグラフは「福岡アジア美術館」でも見られる。

★Jamini Roy(1887~1972):彼は、自身の故郷ベンガル地方のカーリガート絵画を元に、単純化された図像や力強い輪郭線を土台にすることで独自の作風を生み出した。インド近代美術史を語るには欠かせない作品ということで日本では「福岡アジア美術館」が彼の肉筆の作品を3点所蔵している。帰国後の楽しみとして是非覚えておきたい画家の一人。

★Amritha Sher-Gil(1913~1941):インド人の父とハンガリー人の母の間に生まれた女性画家。彼女の作品をきっかけに近代絵画の収集が始まった。16歳でパリへ渡り、伝統的な芸術学校であるエコール・デ・ボザールへ留学。「ベンガル派」と呼ばれる芸術グループを形成し、インド・ベンガルの芸術復興に貢献する。しかし、ラホールで個展開催の準備中に重い病にかかり28歳という若さで急死した。

★M.F.Husain(1915~2011):絵画の抽象化を手掛け1980年代に最も成功した国際的なアーティストとして注目を浴びる。「インドのピカソ」として知られた画家。彼は、生涯を通して馬の生き生きとした自由な精神を描いた。

(耳より情報)
多くの人に近代美術について理解してもらおうと美術館では、学芸員と館内を巡る「Regular gallery walks 」を毎週水曜日の 11.00 ~12:00と毎週土曜日の15:.00 ~16: 00 に行っている。対象は、18歳以上。


「National Gallery of Modern Art Bengalure(NGMA)」
Bengaluru Manikyavelu Mansion, #49, Palace Road, Bangalore-560 052
Tel: 080-2234-2338
開館時間:10:00 ~17:00
休館日:毎週月曜日・祝日
入館料:大人(外国人)Rs500 (インド人)Rs20  17歳以下無料
http://www.ngmaindia.gov.in/ngma_bangaluru.asp


2018年6月28日
2018年6月20日
2018年5月26日
2018年4月23日
2018年4月10日
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  • 特派員プロフィール
  • ベンガルール特派員

    ベンガルール特派員
    Takeuchi
    (元ラジオプロデューサー)
    1996年 最初にインドを訪れて以来インドには縁がありデリーにも住んでいた。 今回は、日本人向けフリーペーパーの助人として再渡印。 趣味は、遺跡巡り。18年間でインド国内主要な世界遺産や都市を制覇。 その経験を活かして旅人、出張者、生活者に役立つ情報を発信したい。 また、ベンガルール(旧バンガロール)で生活することにためらいを感じている方へ 「意外と住める!」と思える生活に密着した情報をお伝えします。 DISQUS ID @disqus_s48CxIcmIg

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