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インド/ベンガルール特派員ブログ Takeuchi

インド・ベンガルール特派員が現地からアジア地域に至るまで、旅行・観光・食事などの現地最新情報をお伝えします。


ベンガルールの中心部から南西へおよそ2時間半ほど離れた場所に「チャナパトナ」という「おもちゃの町」と呼ばれる町がある。チャナパトナは、マイソールへ行く途中にある小さな町で、ベンガルールに住んでいる人なら1度は目にしたことがあるであろうカラフルでかわいい木のおもちゃが生産されている。
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今回は、そんなチャナパトナの木のおもちゃを昔ながらの技法で生産している村と日本へも輸出しているチャナパトナ最大級のおもちゃ工場「マヤオーガニック」を訪ねた。
(チャナパトナのおもちゃの歴史)
チャナパトナがおもちゃの町として知られるようになったのはおよそ250年前。マイソール王国の軍総司令官、首席大臣、君主であるティプー・スルタンは、ペルシア(現在のイラン)と手を組みイギリスと戦っていた。当時のチャナパトナは、戦争に使われる武器などが保管される場所として利用されそこにはペルシア人も多く存在していた。その中にいたペルシアのおもちゃ職人が、地元の人たちに木のおもちゃ作りを伝授したことがきっかけでそれが特産品となりチャナパトナは「おもちゃの町」として知られるようになった。

(今も当時のままの技を)
チャナパトナのニーラサンドラという小さな村には、今もなお当時の技法でおもちゃ作りを続けている職人たちが男女合わせて50人ほどいる。
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職人たちは、4~5社のサプライヤーと契約を結び、支給された材料を元におもちゃを作り1日Rs300ほど稼いでいる。ここで作られたおもちゃは、サプライヤ―の手によってインド国内のお土産屋さんなどで売られるそうだ。私が訪ねた家庭では、1人の女性がキーホルダーを作っていたが、お土産屋さんでそれを手にしたところで、これほど手間がかかっている作業など誰も想像できないと思った。
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手足を使って作業を続ける。
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こういった昔ながらの手作りのおもちゃは、19世紀に日本や台湾などから機械が普及したことで衰退していったそうだ。

(チャナパトナ最大級の工場を訪ねる)
最盛期には、大小兼ねて1,500軒もあったおもちゃ工場も時代の流れと労働者の減少で200軒にまで減少してしまった。そんな中、4人が出資し1998年にNGOとして設立した「マヤオーガニック」は、チャナパトナのおもちゃ工場を体系的に組織化することで伝統工芸を持続可能にした。
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また、マヤオーガニックでは、児童労働の根絶を目指すことをモットーに、職業訓練技術の支援やフェアトレードを推進し、人と社会と地球に根ざした活動を続けている。職人たちは、男女問わず1年がかりで職人として育て上げられ、高い技術を身につけていく。
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(機械化といっても一つ一つ手間がかかる)
マヤオーガニックでは、一般の人が工場内を見学できるコースも設けているというので早速案内してもらった。
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①おもちゃの材料となる木は、インド南部に成育する「Hale」という種。
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あまり手をかけないでも雨水だけで自然に育つ木だそうで、5~7年の間に5回切ってもどんどん伸びてくるという。木の質は、柔らかくおもちゃを加工するのに適した素材。この工場では、おもちゃ用の木を育ててくれるプランテーションと契約し、規格のサイズでカットし納品してもらったものをこの倉庫でいったん寝かせている。
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②木の水分を飛ばすためにオーブンで3日燻す。燃料となるのは木のおがくず。
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③乾燥した木は、機械を使って一つ一つ丁寧に切り出していく。と同時に色も付けていく。おもちゃに使われている色は、全て植物から採れた5色で、それを松脂と混ぜ合わせ棒状に加工する。
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木のパーツを回しながらその色の棒をこすり付けると、その摩擦で一瞬にして木に色が付く。
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まさに瞬きしていては見逃してしまう瞬間だ。さらに仕上げはパンダナスの葉で磨き上げることで表面の光沢を出している。この一連の作業を一人の職人さんが全て行う。

④おもちゃの国際安全基準に基づき、組み立てる前に部品のクオリティーも一つ一つチェックする。
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⑤手作業で組み立てそしてパッキング。
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⑥日本だけでなくヨーロッパやアメリカ、南アフリカへの出荷されている。
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マヤオーガニックでは、工場見学だけでなく子供や大人向けにおもちゃの組み立てやおもちゃを作るワークショップも行っている。工場見学だけなら1~2日前までにワークショップの予約は4~5日までに予約が必要。

(取材協力)
【マヤオーガニック(MAYA ORGANIC)】
(工場)
No. 1580, Sathanoor Road, Channapatna-562160, Ramnagaram District, Karnataka,
電話番号:08027252711 
営業時間:10:30 ~16:30
定休日:日曜日と祝日
(ショールーム)
No. 25/1, 9th Cross, 19th “A” Main Road, JP Nagar 2nd Phase,Bangalore 560078,
営業時間:10.30am to 7.30pm
定休日:日曜日と祝日
http://mayaorganic.com/


2019年1月14日

今年も残すところあとわずか。ベンガルールでは、年が明けて2月に入ると気温が上昇し、それと同時に路上やスーパーには様々果物が並び始めます。ブドウ、イチゴ、オレンジ、マンゴー、スイカ、まくわ瓜・・・特にここカルナータカ州は、国内有数のワインの産地ということもあり、ブドウも豊富に出回ります。インドには、およそ60のワイナリーがあると言われていますが、ベンガルールには、日帰りで行けるワイナリーが数カ所あります。ベンガルールの空港から北へおよそ50㎞の所には、インド3大ワインメーカーの1つ「Grover Vineyards」に多くのワインブドウを提供している「Bangalore Soma Vineyards」があります。ブドウが実る季節に行ってワイナリーを見学するとインドとは思えない、夢のようなブドウ畑が広がる景色が見られます。

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インド国内における主なワインの生産地域は、北はカシミール州やパンジャーブ州、南はマハーラーシュトラ州、アンドラ・プラデーシュ州、マディヤ・プラデーシュ州、タミル・ナードゥ州、ゴア州そしてカルナータカ州まで広がっています。インド亜大陸の大部分はブドウ栽培に適した土地ではないものの、気候の多様性の大きさや地質の面ではワインメーカーの成長に適した生育環境が存在しています。冷涼な空気と熱風からの保護のため、ブドウは標高の高い斜面や丘陵地で栽培されることが多く、「Bangalore Soma Vineyards」は、海抜2500〜3000フィートに位置しています。取材時には、世界のワイナリーを渡り歩き、ワイン作りのアドバイスをしているフランス人ワインメーカーFabrice Grauさんが品質の管理をしていました。

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「ここは、テロワール(ブドウが育つための環境である「場所」、「気候」、「土壌」など、ブドウを取り巻く全ての自然環境)がいい。目の前には、湖が広がり水もあるし、適度な斜面もある。朝夕は、涼しく日中は暑い。いいブドウを育てるには、多少負荷をかけた方がいいから好条件だ。世界的にまだマイナーであるインドワインは、中産階級にも広まり始めこれからの成長が楽しみだ。」と話していました。質のよいワインを仕込むには冷えたブドウが良いそうで、作業は朝6時から開始。この日は、思わぬハプニングが。機械のトラブルで選果だけでなく破砕も手作業で行われました。

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「手作業なら茎を取るのも確実だし、フランスでは人件費がかかるからこんな事できないよ。」とFabrice Grauさん。
 
「Bangalore Soma Vineyards」のオーナーD N Raju Darbyさんは、1982年Maakli Hillsの麓に湖が広がる静寂で美しいこの大地を100エーカー購入し、その当時オランダの会社と共にアジア最大のバラ植物の苗床でした。しかし、2001年この地を見たフランスの著名なワイン醸造コンサルタントMichel Rolland氏にこの地を高品質のワインブドウの栽培場所だと賞賛され、彼の指導のもとワインブドウの栽培を始めました。ここで栽培されている主なブドウの品種は、赤ワインにシラーズ、白ワインにソーヴィニヨン・ブラン。

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Darbyさんは、もともとこの地に生えていた椰子の木を切り倒したりはせず、自然にこだわり続けました。さらに、75%のブドウは無農薬で栽培している上、ブドウ畑には特に鳥寄けネットも張らず、鳥が20%~30%の葡萄を食べてしまうことも良しとしています。

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「無農薬だから虫が寄ってくるのは仕方がない。他のブドウ園のように鳥よけネットを張らないのは、鳥が虫や蛇も食べてくれるから。ここには、マングースやうさぎ、豚、子ぎつね、孔雀だって現れるよ。」と笑顔で話すDarbyさん。

【ここで楽しめるワイナリーツアー】
ワイナリーには、ちょっとした宿泊施設もあり、ベッドルームが2部屋と5つのテントがあります。夜は、星空を見て楽しんだり、パーティーをしたり。
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ここで栽培しているワインぶどうの60%は、「Grover Vineyards」に提供しているだけに、自社で醸造しているワインは3万リッター。

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そのため、リカーショップなど店頭には置かず、このワイナリーを一度訪れ、その良さを知った人にだけワインを提供しているそうです。

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ワイナリーツアーは一年中行われていて、醸造所を見てからブドウ畑を散策し説明を受けます。

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その合間には赤、白、ロゼの試飲もでき、子供にはジュースが用意されます。ツアーに参加するには1週間前までの予約が必要です。

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D N Raju Darbyさんの語りが雰囲気を盛り上げてくれた。

【ワイナリーツアー詳細】
大人Rs.2,500 子供Rs.1,250(別途ドライバーのランチ代Rs300)

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料金に含まれるもの『ウェルカムドリンク、ワイナリーツアー、ランチ又はディナー、ワインの試飲(おつまみ付き))※アルコールの関係で子供は醸造所には入れません。
Lunch Session(1:00 p.m. ~ 6:00 p.m.)
Evening Session (3:00 p.m.~ 7:30 p.m.)
Wine Tasting and Dining(9:00 a.m.~9:00p.m.)
ご予約はメールで受付。

【Bangalore Soma Vineyards】
Raju Estate Gundamgere Village Bangalore North
定休日:毎週月曜日・祝日
Phone: 080 23515055
Mobile: +91-9845428071
E-mail: somavineyards@gmail.com
http://www.bangaloresomavineyards.com/


2018年12月10日

デリーを拠点とし、ベンガルールでは年に2回の展示会でのみ販売していた「the shop」が、昨年12月ミュージアムロードにオープンした。
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取材に行ってみると、以前コットンヨガマットを売っていたオーナーが登場。
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「あれ?お会いしたことがあるような。そう言えば、この場所でコットンヨガマット売ってましたよね?」互いに大笑い。
「コットンヨガマットは、一緒にやっていたパートナーがやる気をなくしたので辞めたの。そこで私が以前から好きだったthe shopをフランチャイズで始めたのよ。」とインド人らしい潔さに脱帽。
オーナーは、ご主人の安定したビジネスがあるからこそ、自分好みのお店を優雅に経営している典型的なお金持ちマダム。
あのコットンヨガマットも素敵だったが、確かにthe shopの品ぞろえは万人受けするものばかり。
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読みが当たったかのようにオープン以来、the shopには毎日のように日本人客が訪れているというほどの人気ぶり。ブロックプリントの衣類やフォームファニシングは、日本人が好みそうな繊細なデザインばかり。色使いもグッとくるものがある。それもそのはず。the shopは、1969年手織物に焦点を当て創業し、当初は主に海外市場に力を入れ、インド伝統の技術を取り入れながらニュートラルなデザインに心がけていた。そして今は、国内でも人気を博し店舗を拡大している。

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座布団としても使えるフロアークッション

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良く売れているという風通しのいいメンズハーフパンツ 

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重ね着のチュニック 

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何度洗っても生地が寄れない掛布団にもできるサマーキルト

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しっかりとした生地のランチョンマット

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0歳から5歳までの服も豊富 2歳児用ワンピース

ブロックプリントやスクリーンプリント、手刺繍をあしらった模様は、どれもくどすぎない柔らかなデザインが多く、日本人をはじめ外国人の心を掴んでいるのだ。

「the shop」
営業時間:10:30~19:00
年中無休
No. 6, Bldg. # 9 & 10,Off Museum Road ,Opposite
SBI, Next to NEXA Showroom, Off Museum Road, Opp SBI Gate #3,Bangalore
Tel:080-4115-0175
http://www.theshopindia.com/


2018年11月24日
2018年11月14日
2018年11月 2日
2018年10月22日
2018年10月 8日
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  • 特派員プロフィール
  • ベンガルール特派員

    ベンガルール特派員
    Takeuchi
    (元ラジオプロデューサー)
    1996年 最初にインドを訪れて以来インドには縁がありデリーにも住んでいた。 今回は、日本人向けフリーペーパーの助人として再渡印。 趣味は、遺跡巡り。18年間でインド国内主要な世界遺産や都市を制覇。 その経験を活かして旅人、出張者、生活者に役立つ情報を発信したい。 また、ベンガルール(旧バンガロール)で生活することにためらいを感じている方へ 「意外と住める!」と思える生活に密着した情報をお伝えします。 DISQUS ID @disqus_s48CxIcmIg

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