インドならではのゴージャスなテーブルウェアー
インドのテーブルウェアーは、エキゾチックでゴージャスなデザインが多い。
インド駐在マダム達から圧倒的に支持があるのは、「good earth」というメーカーの器たち。個人ブログでよく紹介されているのであえて今回は触れない。実は、そう言ったゴージャスなデザインの器を製造している会社がベンガルールにある。
そんなDesigned by Indiaの器を製造しているデザイナーテーブルウェアーカンパニーに潜入した。
今回の取材に応じてくれたのは、デザイナーテーブルウェアーカンパニー「ishika」のオーナーのZaveriご夫妻。
2人ともテーブルウェアーのデザインができる才能あるご夫婦。
「立ち上げ当初、全ての絵付けは手描きだったので一日に15枚ほどしか生産できませんでした。しかし、2005年ベンガルールに工場を立ち上げてからは、生産方法をスクリーンプリントに切り替えたので、一日におよそ200枚の器の生産が可能になりました。」とご主人。「ishika」の仕事は、新しいデザインをお客さんに提案し、気に入ってもらえればそこへ卸したり、メーカーから指定されたデザインの器を生産すること。スクリーンプリントは、多くの陶磁器メーカーで採用されておりオートメーション化し大量生産が可能だがここでは手作業の部分も多い。
この工場の絵付けに使われている器は、インド産のBone chinaとスリランカ産の陶磁器。
インド産といっても色々な質の器があるが、ここで使っているのは南インド産のBone china。スリランカ産と比べて色は白くしかも軽い。さらに光にかざすと光を通すのが特徴。持ち運びに便利なのでホテルなどレストランで多く使われている。一方でスリランカ産は、インド産と比べ色はグレーでやや重い。丈夫でやや安価なのが特徴。ただ、ピュアベジタリアンは動物の骨を使ったBone chinaを嫌うこともあるというので要注意。良質な陶器用粘土が採れるスリランカでは、紅茶ほどではないが陶磁器を世界中に輸出しているほど。因みに日本の大手陶磁器メーカーノリタケも40年以上前に現地で工場を立ち上げている。
インドで売られているノリタケ製品は、スリランカで作られたものがほとんど。
【デザインから完成までの過程】
今回は、1枚のデザインシートから器のデザインが完成するまでを見せてもらった。紙に描かれたデザインがそのまま器に転写されるから凄い!
まず、絵付けのデザインは、全てパソコンで行うので配色も簡単にイメージできる。
例えば、5色のデザインなら5つのパターンのアウトラインを描き、それぞれのシートの色を指定する。1色につき1枚ずつ版を作り、多色刷りの場合は位置を合わせ重ねて刷っていく。最終的には、それぞれが重なり合うことで1つのデザインが出来上がる。
①デザインシートを作る。
まず、パソコン上で作ったデザイン画を版に焼き付け、製版を作り大量コピーする。
塗料には、身体に害のあるカドミウムや鉛は一切含まれていない。
②デザインシートを器に貼る
出来上がったシートからデザインの部分だけを切り抜き、水を浸しながら剥がして器に貼っていく。
水で貼るシールと同じ要領。そして水分を拭き取る。
③オーブンで焼く
オーブンで3時間焼く。その温度はなんと800度。
④最後は、磨いて完成。
焼きあがる前と焼きあがった後の金色の出方に注目!
焼く前は、黄土色をしていた模様が焼きあがると見事金色に!
エキゾチックでゴージャスなDesigned by Indiaらしさの決め手となる金や銀。実は金の塗料には、1㎏およそ4Lakhの純金を。銀は、1㎏およそ4Lakhのプラチナを使っているから高いのも納得がいく。間違ってもレンジに入れないで!
「ishika」
#114-115,2nd Floor,Pete Chennappa Industrial Estate, Kamakshipalya,Magadi Road,
Bengaluru 560079
時間:9:00~17:30
休:月曜日
電話:+919341216226 (Rajan)
お店はなく、工場でのみ販売しているので必ずアポを取ること。
【記載内容について】
「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。
掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。
本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。
※情報修正・更新依頼はこちら
【リンク先の情報について】
「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。
リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。
ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。
弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。