ベルリンの世界遺産、ガルテンシュタット・ファルケンベルク

公開日 : 2014年02月26日
最終更新 :

 あまり(全然?)知られていないのですが、実はベルリンにはユネスコ世界遺産に登録されている6つの集合住宅地があるんですよ。「現代建築を見るためにベルリンに行きたい!」という方は多いので、そういう方はよくご存知かと思います。

 「ベルリンのモダニズム集合住宅群」で検索すると、ウィキペディアをはじめ色々なサイトがあるので詳しくはそちらを見てもらうとして、今回はその中のひとつ、ベルリン南東部にある『ガルテンシュタット(庭の町)・ファルケンベルク Gartenstadt Falkenberg 』を紹介します。

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 ベルリン中心部のアレクサンダープラッツ駅から、電車(Sバーン)を一度乗り換えて30分ほどの距離にある、 グリューナウ (Grünau)駅。ずいぶん郊外まで来ちゃったな~、と感じさせる雰囲気の中を「Gartenstadt Falkenberg はこちら」という標識に従って7~8分歩くと、到着。

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 ここは、文化遺産となった6箇所の中でも最も古く、建築家ブルーノ・タウトにより1913年~1916年に建てられた集合住宅。集合住宅とはいえ巨大なマンションのような建物ではなく、ほとんどは2階建ての住宅が横に繋がった形で、それぞれの家に庭がついています。

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 別名「絵の具箱の家」とも呼ばれているカラフルな外観は、当時のドイツではとても珍しかったようですがそれは今でも変わりません。単純に、「こんな色使いの家見たことない!かわいい!」と感じました。この特徴的な色使いは、設計者のブルーノ・タウトにとっては装飾的・建築的に、そして心理的にとても重要な要素だったようですよ。

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 実際に現地に行って感じたのは、その家並みの統一感がもたらす心地よさでした。確かに色使いだけを見ると奇抜な印象も受けますし家のつくりも様々なのですが、全体としては同じコンセプトで統一されているために調和を感じるのです。

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 「花が一杯の時期に訪れたら、さぞかし素晴らしい景観なんだろうなぁ。」と思ったら、敷地の庭も含めて世界遺産なので、「植えていい植物」のリストがあるんだそうですよ!そのルールがあってこその、統一感なんですよね。

 こんなステキな街並みの中に住みたいな~、と思った私ですが。やはりドイツ人にも大人気のようで、入居希望で空き物件が出るのを待っている人がたくさんいるそうです。もちろん滅多に空かないようですが......。

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 写真で見るよりも、実際に現地に行ってみたらとてもステキだったので、建築好きな方はぜひ足を運んでみてくださいね。ベルリン中心部から出発して、2時間あれば十分見て戻って来られますので。

ガルテンシュタット・ファルケンベルク Gartenstadt Falkenberg 場所: Gartenstadtweg と Akazienhof  (←クリックするとgoogle地図に飛びます)

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