スイス・ベルンの元祖お寿司屋さん
スイスの首都ベルンの最大の観光スポットである時計塔のすぐそばに、元祖のお寿司が食べれるお店があるのをご存じですか?
お店自体が2階にあるので、ユネスコ世界であるベルン旧市街のアーケードを通っていても気付かないかもしれませんね。
1階の入り口には、日本のレストランらしく、お寿司の模型やお料理の写真がショーケースに入っていますよ。
時計塔前では、毎時、からくりを見ようと多くの観光客が集まっていますが、その道は、12番バスが通る道路でもあります。
バスの進行をふさぐ観光客の皆さんに警告を鳴らしながらバスが通って行きますが、時計塔の向こうのベルン駅方面から来るバスが時計塔を過ぎて1つ目に止まる停留所の真ん前にレストランに続く通路があります。
実は、私、会員時代に、1年ほど週1回お昼にこのお店で働いていました。
毎日の仕事とガラッと違う接客のお仕事で、ドイツ語の勉強にと、楽しく、時には冷や汗をかきながら働いていました。
このお店は、1970年代から続いていると聞いていますが、数年前に、弟子に引き継がれています。
今でもお店のメニューはほとんど同じです。
こちらは、今でも変わらないランチセット。
実は、少し変わっています。
かっぱ巻きのきゅうりが薄切りされていること。そして、ゴマ入りであること。
きゅうりが噛みやすく、ゴマの味で、美味しさアップということなのでしょう。
通常、ヨーロッパ方式で、サラダ、お味噌汁、お寿司の順に出されますが、お客さんが日本人だったり、通の方だと、「全部ご一緒がいいですか?」と聞かれます。
15年前、私がスイスに移り住んで初週ぐらいに、日本好きの同僚がこのお店に連れて行ってくれました。
サラダをいただいて、お味噌汁が出たのですが、私はこれがヨーロッパ式の日本料理の出し方とは知らず、「私は、お汁をお寿司と一緒にいただきたいから、お寿司が来るまで待つわ。」と言って待っていたのです。
洋式の「コース」なわけですから、「スープ」を食べ終わらなけえれば、いつまでたってもお寿司は出てこないところでしたが、お店の方が、私たちの会話を察知して、無事、お寿司をいただけることになりました。
私のような客には不要ですが、お味噌汁は、前菜の「スープ」扱いですから、味噌汁茶碗が小さなお盆にのせられて、レンゲもついて、お味噌汁単体で出てもおかしくない装いです。
レンゲの柄は、フグのようですね!
そして、お寿司を食べた後は、なんといっても日本茶で一服したいですよね。
日本では、お水もお茶も勝手に出てくるレストランがほとんどですよね。でも、スイスでは、そうはいきません。
水道水なら無料というお店もありますが、こちらのお店では、1杯1フランとなっていますよ。
(他の飲み物を注文すればお水は無料かもしれませんので、注文の際、お尋ねくださいね。)
通常、飲み物は食べ物より先に出されるので、お味噌汁がある内からいただきたくない場合は、注文のときに、「お茶は、最後に出してください」とお願いするか、お茶を出してもらいたいときに注文するといいでしょう。
(10月お題"丼物・ご飯もの")
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筆者
スイス特派員
田山 貴子
欧州移住を目指して日本から求職し、2000年よりベルン在住。スイスの会社に10年間勤めた後、日本とスイスの架け橋になるべく起業。
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