スペインでの子育て環境。

公開日 : 2012年11月26日
最終更新 :
筆者 : 岡野 愛

 また更新が滞っておりました。いつも読んでくださる方々、大変申し訳ありません。

 ビルバオもだいぶ涼しくなりましたが、まだコートを羽織るのは早いかな、という感じです。ただ明日からはだいぶ気温も下がり、冬のような気候になるという天気予報です。

 今回はスペイン、ビルバオでの子育て環境についてお話したいと思います。

 まずここでの子育て環境として言えることは『何でもあり!』ということです。日本では考えられないことが許されます(笑)。例えば例を挙げますと・・・、

①夜遅くまで子連れで出歩いてもOK!

 夜11時くらいでもベビーカーをひいている人を見かけるのは不自然ではありません。

②バルやレストランは子連れでもOK!

 スペインのバルは大事な社交場。みんな立ったままお酒を片手に飲んだりしています。狭い場所も多いのですが、そんなこと気にせずベビーカーを押して入っても構いません。みんな笑顔で道を空けてくれますよ。

 またミシュランの星付きレストランが多いと有名なここバスク地方ですが、なんと3つ星のアルサックも子連れOKです。子供を連れて行っても良い日が設定されるなど子連れにはうれしいサービスもありますので、ぜひ遠慮無くチャレンジしてみてくださいね。

③駅などの公共の場のエレベーターはベビーカー優先

 日本にもベビーカーや車椅子優先とエレベーターに書かれているのを目にするのですが、周りの認識としてあまり定着していないように思います。スペインでは当たり前のようにベビーカーが優先。後から来てもベビーカーを押していると先に通してくれます。

④ 映画館もOK!

 私の娘が8ヶ月くらいだった時に、年に一度、映画館で日本の映画を観ることができる機会がありました。どうしても観たかった私は断られる覚悟で赤ちゃんを一緒に連れて行きチケット売り場へ。しかし、何にも聞かれることも無く、館内へ。しかも席に着くと周りはニコニコ、娘をあやしてくれたりと大歓迎ムード。もちろん映画の内容は子供用ではなく、あくまで普通の日本映画。おかげで私は映画を楽しむことができました。途中泣いた時は、通路に行ったりしましたが、終わった後にもスタッフの方や周りの方も声をかけてくれたりして、なんて子供に寛大なんだ!と感動しました。

⑤ スペイン人は子供が大好き!!

 私が子供を産んでから人と話す機会が増えたと思います。道や駅、電車やバスの中でも、『今、どのくらい?』とか『名前は?』とかいろいろ声をかけてくれます。子供を見るとニコニコ、みんなが優しいです。しかも若い人からお年寄り、男女問わず子供好きが多いです。

 私が思いつくことをざっと挙げましたが、スペインは子連れには本当に優しいと思います。この国に住んで確かに不便なこともあるけれど、子育てに関してはとてもしやすいと思います。

 もちろん育児休暇や奥さんが出産した際には旦那さんにも育児休暇が与えられたりと制度での点でも、そして周りの理解が当たり前に浸透しています。

 スペインは今、経済危機と騒がれていますが、それでも気持ちに余裕があり、人々が人生を楽しんでいるように見えます。そして子育てしている人でも楽しもう!!というのが根底にあるのではないかと思います。そんな環境で子育てができたこと、私は幸せだと感じています。

11月のお題「世界各地の子育て環境」

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