国によって違う様々なユーロ硬貨 ドイツの硬貨はこちら
ドイツに来たら、通貨はご存知の通りユーロです。
ただし、EUに加盟しているからといってユーロを必ずしも
使用しているわけではありません。
イギリスは以前からポンドを使用していますし、
スウェーデンはスウェーデン・クローナを使用しています。
他にも多くの国で独自の通貨を使用しています。
逆にEUに加盟していなくてもユーロを使用する国もあります。
バチカン市国、モナコ、サンマリノとアンドラがそれに当たります。
ユーロ硬貨は全部で8種類。
上段左から2ユーロ、1ユーロ、50セント、20セント
下段左から10セント、5セント、2セント、1セント
ユーロは現在23の国と地域の造幣局で鋳造されています。
そして面白いことに国独自のデザインが面が施されています。
こちらがドイツのデザインです。
5セント、2セント、1セントのデザインは全て同じオークの葉ですが、実は以前ドイツ通貨だった
ドイツマルクの頃のデザインにとても似ています。
左が2セント、右が5pfennig(セントに当たる単位)です。
色が同じだったら絶対に間違えてしまいそうですよね。
ドイツ国内だと当然ドイツで鋳造された硬貨が手元に回ってくることが多く、
ドイツから離れた国のものを見かけることはあまりありません。
またそれ以外にもドイツ人はもともとクレジットカードよりも現金を使うことを
好んでいることが挙げられます。
特にドイツ人にとって購買意欲が最も沸くのが€1.99という表示のため、
1セントと2セントは他の国に比べて流通量が多く、少額硬貨の発行を停止しようと
なった時に最も反対派が出たのもドイツでした。
どれほどの違いがあるか、貯金箱をひっくり返して調べてみました。
2セントは102枚あり、そのうち90枚がドイツで発行されたものでした。
20セントは100枚中、56枚がドイツ鋳造だったので、どれだけ少額硬貨が
ドイツでは発行されているかがよくわかります。
オランダやフィンランドではすでにほとんど1セント硬貨と2セント硬貨を
鋳造していないので、見つけたらギザ十のように保管しておくといいかもしれません!
(オランダは2004年以降)
また毎年2回各国から2ユーロの記念硬貨を数量限定で鋳造しているので、
2ユーロが手元に入ったら、調べてみてください。
ヨーロッパにもたくさんのコレクターがいます。
こちらはドイツに2011年に発行されたケルン大聖堂のデザインが入った
2ユーロ硬貨です。仕事でよく行くので、大事にとってあります。
また23カ国共通で2007年、2009年と2012に記念硬貨が鋳造されたこともあります。
一番右が2012年にユーロ発行10周年を記念して発行されました。
(他の二枚は2015年にドイツで発行された記念硬貨です)
日本の硬貨は記念硬貨以外いつも同じですので、もし余裕があれば、
ドイツに来た時には手元にどんな硬貨がやってきたのかもまた一興です。
ヨーロッパ中央銀行のウェブページを訪れると
各国のデザインが確認できます。
筆者
ケルン2特派員
マリ・ミュラー
ドイツに約10年在住。
【記載内容について】
「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。
掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。
本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。
※情報修正・更新依頼はこちら
【リンク先の情報について】
「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。
リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。
ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。
弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。