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オーストラリア/ブリスベン特派員ブログ 植松 久隆

オーストラリア・ブリスベン特派員が現地からオセアニア地域に至るまで、旅行・観光・食事などの現地最新情報をお伝えします。


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すっかりご無沙汰をしてしまっています。ブリスベンのタカです。

日本は、現在、ゴールデーン・ウィーク真っただ中。祝祭日に関して考える機会も多いのではないでしょうか。
そんなこともあって、今回は日本人滞在者が知っておくべき豪州の大事な祝日「アンザック・デー(Anzac Day)」を、ブリスベンでのその日の様子を交えてお伝えしようと思います。


毎年4月25日は、オーストラリアで最も重要な祝日の一つ「アンザック・デー(Anzac Day)」。
では、この「アンザック・デー」とは、いったいどんな日なのでしょうか。
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102年前、1915年のこの日。第一次世界大戦の激戦地トルコのガリポリ上陸作戦で連合軍の一角として参戦していた豪州・NZ両国の混合軍(この軍のことをANZAC軍と呼びました)の多くの兵士が犠牲となり、戦後、彼らを慰霊する日が制定され、Anzac day とされました。

第二次大戦以後は、この日が建国以来の全ての戦役で犠牲となった軍人・軍属の慰霊、そして全ての軍人・軍属への感謝の念を表す記念日となり、国民の遍くが宗教の違いは問わずに国民全体で大事にしている休日です。
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現在ではこんなに友好関係の進んでいる日豪両国も、70年前は「敵国」だったんです。ということは、太平洋戦争で日本と戦火を交える中で戦陣に散った将兵も当然ながら慰霊の対象に含まれます。下の写真では「太平洋での勝利」と表示されていますが、その戦いでの敵は旧日本軍の将兵だったのです。

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実際、数十年前までは、当地で暮らす日本人が、現地の人々に心無い言葉を掛けられたり、卵を投げられるようなこともありました。まだまだ、戦争を自ら経験したり、近い身内や友人などを戦争で亡くした方も多かったから、そういう感情を持つ人も少なくなかったのです。ただ、ここ20年くらいはそんなこともほとんど無くなってきました。滞在13年になる私もそういう経験は一切ありませんが、未だにこの日は無用な外出を避けるというお歳を召した邦人の方もいらっしゃいます。

だからこそ、観光客であっても、短期滞在者であっても、この休日に騒いだりすることは著しいマナー違反になることは是非知っておいていただきたい。そんな思いから、今回はこのトピックを選びました。

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オーストラリアの典型的なこの日のイベントは、日の出と同時に行われる「ドーン・サービス」という追悼行事。そして、朝にも「モーニング・サービス」という同様の行事が行われます。それら一連の行事を終えた後には、街の目抜き通りを、退役軍人やその家族がパレードして、それを沿道の市民が敬意をもって見守り称えるというのが毎年の決まった「アンザック・デー」の光景です。

上の写真は、2015年のブリスベン市内でのアンザック・デー パレードで戦後70年目にして初めて掲げられた日章旗を、少し分かりにくいかもしれませんが、とらえた記念すべき一枚です。退役軍人の少なくない反対を受けつつも、第一次大戦での友邦の国旗を上げて行進するときに日章旗がはためきました。その場に私も居合わせましたが、何とも感慨深い瞬間でした。

これからここ豪州、そして、ブリスベンにお越しいただく皆様に、”豪”に入れば”豪”に従っていただけるようなネタをお届けしていければと思います。

タカ


2017年5月 6日

5月も残りわずかのこのタイミング、駆け込みでアップする今月のお題の「スタジアム」。


ブリスベンが誇るオーストラリア有数の球技専用スタジアムが、ここ「サンコープ・スタジアム」。
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緑の芝生に、青い空、オレンジ色の座席のコントラストが何とも目に鮮やかなこのスタジアムは、52,500人の収容数を誇り、国内外の評価も非常に高い。ブリスベン一、いやクィーンズランド州一のスタジアムと言って差し支えないだろう。


まずは、何よりもそのアクセス。ブリスベン中心部からのアクセスはピカイチで、市の繁華街から徒歩10分程度で着くスタジアムは豪州国内のみならず、世界中を見渡してもそうはない。そして、使用する選手の施設・設備面でも評価は総じて高い。年に数回コンサートでも使用されるが、このスタジアムでコンサートをするのは、世界的な大物ミュージシャンばかりで、毎回多くの観衆を集める。(筆者注:住宅地に隣接していることもあり、大音量が発生するコンサートでの使用回数を周辺住民に配慮して年間数回に留めている。昨年は、テイラー・スイフト、ワン・ダイレクションら4組のみ)


このスタジアムを本拠地とするのは、3つの異なる球技のプロ・クラブ。一番人気は13人制のラグビー(この国ではラグビー・リーグと呼ぶ)のブリスベン・ブロンコス、そして、サッカーAリーグのブリスベン・ロア。そして、もう一つが、15人制ラグビー(ラグビー・ユニオン)のプロ・リーグ”スーパー・ラグビー”のクィーンズランド・レッズ。

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(c)Nino Lo Giudice

今をときめくあの五郎丸歩選手が所属して、レッズの日本での知名度もうなぎ登りと聞く。国内外から日本人ファンも多く駆け付け、五郎丸選手のスーパー・ラグビー挑戦に声援を送る姿が見られた。残念ながら、5月21日のサンウルブズ戦で肩を脱臼した五郎丸選手は手術を要する大けがで今季絶望、今季の残り試合、サンコープスタジアムで日本の英雄・五郎丸の雄姿を拝むことはできなくなってしまった。


このスタジアムのアクセスの良さを書いた。2つあるメイン・ゲートの片側は、シティから歩いてくると「カクストン・ストリート」という道の両側をパブやクラブが軒を連ねた一角を通る動線になっている。そこでは、試合前に景気づけに飲んで騒ぎ、景気づけをするファン/サポーターの姿を見ることができる。
また、サッカーのロアのサポーター・グループ「THE DEN」のメンバーが、その年のチャンピオンを決めるファイナルの試合など大事な試合の前にはそのストリートを”マーチ・イン”と称して、通行止めにして練り歩く姿も見られる。下の写真は、当時、小野伸二が所属していたウェスタンシドニー・ワンダラーズとのグランド・ファイナルの当日のロア・サポーターのマーチ・インの様子。
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このサンコープスタジアムでは、サッカーの国際試合も数年に1回のペースで開催されており、2012年6月12日にはW杯最終予選での日豪戦では、本田圭佑、香川真司を擁した日本代表がサンコープ・スタジアムにその雄姿を見せた。
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フットボール・シーズン真っ盛りの時期には、3つのプロ球技の試合に使用されることで芝が酷使されることで、全体的に高い評価のスタジアムの中で、唯一あまり評価が高くないのが芝のコンディション。サッカー・オーストラリア代表のアンジ・ポスタコグルー監督は自らブリスベン・ロアを率いた経験もあり、「サンコープスタジアムが真の世界的なスタジアムになるには芝のコンディションが常に良いことが望まれる」という意図の発言をしたことがある。
そして、このスタジアム、2011年の1月にこの街を襲った大洪水ではグラウンド全部が泥水に没してしまう大被害を受けている。しかし、懸命な復旧活動を経て同年の2月末までには使用可能な状態に戻った。下のリンクは、洪水発生を伝える現地紙。記事内の写真で水に浸かったスタジアムの様子をご覧いただける。http://www.dailytelegraph.com.au/suncorp-stadium-on-fire/story-e6freuy9-1225986138040


ブリスベンが誇るサンコープ・スタジアム。滞在中に、もし、試合の日程が組まれているようであれば、ぜひ足を運んでみるとよいだろう。なぜ、このスタジアムが豪州有数のスタジアムと呼ばれるかをたちどころに理解いただけるはずだ。


2016年5月31日

交通標識がお題とのことで、今まで撮りためた写真をざっと見まわしてみた。

オーストラリアらしいと言えば、これが一番だろうか。
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「コアラ」と「カンガルー」、それぞれ単体の標識であればよく見かけるが、二つ並んでというのはなかなか見かけない。
日本からのツーリストには、この”ツーショット”表示はかなりキャッチーなようで、「写真撮りたい」という方のためにブリスベン近郊で数か所場所を控えてある。ちなみにこれは、ブリスベン近郊の沖合に浮かぶ砂の島ノース・スタラトブレーク島で撮ったもの。
この国にくらして10数年になるが、野生のコアラとカンガルーを同時に見たことはない。もし、見られたならば、あなたは相当ラッキーだと自慢していいだろう。

続いては、これ。
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「オーストラリアに鹿!?」と思われる方も多いだろうが、ブリスベン近郊では90年代頃に持ち込まれた個体が逃げ出しで野生化し繁殖。特に、ブリスベンの西部の丘陵地帯ではよく見られ、その地域ではここに掲げた標識が多く立てられている。
鹿の種類だが、ジャワ原産のルサジカ(Rusa deer)が一番多く、その次には大型のアカシカ(Red deer)、そして小型のダマジカ(Farrow deer)も見られる。今では、数が増えすぎて、農作物の被害や急な飛び出しでの交通事故の誘発など様々な問題を引き起こしており、いずれの種類も外部から移入した侵略的外来種として駆除の対象となっている。

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筆者は路肩に止まってるいるときに、突然前方の茂みから姿を現した大型のアカジカに遭遇した経験がある。優雅な角を持った大きなオスの成獣で近くで見ると、かなりの大きさでビックリした。
「そんなの飛び出て来たら、そりゃ危ないわな!」ということで、このようなバージョンも存在する。

土地が広い(余っている!?)オーストラリアでは、少し車を走らせると、馬の放し飼いなんかをしている家は幾らでもある。競馬場や馬術コースに近いところ、または広大な敷地を有するお屋敷街などではハイソな方々が優雅に馬に揺られて・・・なんて光景もそんなには珍しくない。そんな地域では、それがゆえに、「鹿」ではなく「馬」の標識がよく見られる。
写真は、そんな高級エリアからほど近いところにあるトレッキングコースとなっている山道の途中にあった標識。
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見ての通り「ここから、3.5KMの間は、車以外にもマウンテン・バイク、登山者、そして乗馬とシェアです」ってことだが、下に小さく見る少し先にある「速度制限・時速50㎞/h」の標識、当然、言うまでもなく車用。馬は、こんな山道で50㎞は無理だろうから…笑。

そのほかの交通標識は、別に普通。当然、英語で書いてあるので、その意味だけは知ってないとどうしようもない。
残念ながら、写真が手元にないが、黄色の標識に「DIP」「CREST」と大書してあるのなんかよく見かけるが、この辺はきちんと押さえておきたい。意味はお分かりだろうか。もし、当地で運転をされる予定のある方は知っておいて損は無いかもしれない。
答えは、このサイト(英語)で見つけられますので、興味のある方はぜひ。
http://www.qld.gov.au/transport/safety/signs/warning/index.html

当地の交通事情などは、また、あらためて別の機会で。


2016年4月28日
2014年12月25日
2014年10月26日
2014年9月11日
2014年8月27日
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  • 特派員プロフィール
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    ブリスベン特派員
    植松 久隆
    2003年に渡豪。シドニーで激動の1年半を過ごして帰国。06年に永住目的で再渡豪、ブリスベンに腰を落ち着ける。豪州サッカーを日本に発信し続けるライター稼業が表の顔。愛して止まぬブリスベンの魅力を多くの人に知ってもらいたいとの思いを形にすべく色々なことを画策中。自らの古巣である豪州最大の邦字紙・日豪プレスの特約記者。オージー妻と一男一女。個人ブログは、こちら

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