ルーマニアの建国記念日

公開日 : 2015年11月30日
最終更新 :
筆者 : T&O

日本の建国記念の日は2月11日ですよね。ルーマニアにも同じように建国記念日があります。何時か知っていますか?ルーマニアに興味のない方は知らないと思いますが、12月1日が建国記念日なんです。

ちょっとここで祝日に関する豆知識です。日本の休日は、2014年の祝日数で見ると15日で、実は世界3位の祝日数の多さなんですよ!ここルーマニアは年間9日で東欧諸国の中でもっとも少ないといわれています。ヨーロッパでは長期休暇が多いから羨ましいと感じている人も多いと思いますが、ルーマニア人は意外と働き者です。

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今年の建国記念日は土日や代休を挟み12月1日まで4連休です。また11月20日からBLACK FRIDAYも始まり、この時期からクリスマス、年末に向けルーマニア人がもっとも胸を躍らせる時期でもあります。

ブカレストの街中、郊外のモールも賑わいをみせ、多くの人が一年間頑張った自分や家族、恋人へのご褒美(ストレス発散?)を買う為に訪れています。また、ちょうどこの時期から、クリスマス~年明けに向け、街中のイルミネーションの設置が始まります。冬のブカレストはとても厳しく寒い(北海道と同じ寒さ)のですが、一番街中がキラキラしているルーマニア人にとって大好きな季節でもあります。

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ここで、ルーマニアの建国記念日について少し勉強しましょう!1989年にルーマニアの社会主義体制が終わり、ルーマニアの国名がルーマニア社会主義共和国からルーマニアになりました。日本でもルーマニアと言えば、コマネチの次に名が挙がるチャウセスクの政治体制が終焉を迎えました。1965年から1989年まで8月23日をルーマニア記念日として祝っていましたが、先ほど述べた通り、社会主義体制が終わり、ルーマニアの大統領も変わり、1990年に当時のルーマニア大統領イリエスク・イオンが12月1日をルーマニア建国記念日として選びました。

なぜ、建国記念日が12月1日になったのか?ですが、第一次世界大戦の後、1918年12月1日にトランシルバニア、バサラビアとブコビナという地方がルーマニアと統一されました。これは、ルーマニアの歴史で初めてルーマニア語を話せる人々が一つ国(ルーマニア)の中に纏まりました。1918年の統一でルーマニアの領土範囲もそれまでの二倍の大きさになりました。統一後、ルーマニアはヴェルサイュ条約の中で大ルーマニアと呼ばれていました。そんな経緯があり、現在の建国記念日へと繋がっています。

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現在では、地元企業や走っている車などにもルーマニアの3色の旗が掲げられ、建国記念日は各地で祝いムード一色です。全国でパレードやフェスティバルが行われます。規模が一番大きいのはブカレスト中心部で行われるパレードです。中々、この時期にブカレストへ旅行に来られる方は少ないと思いますが、ルーマニア人以外が感じることのない一番大切な日を、一生に一度はあなたの目に焼き付けて下さいね!

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