マルツィショル

公開日 : 2016年03月15日
最終更新 :
筆者 : T&O

ルーマニア人にとっては春は3月1日から始まります。祭日等が大好きな民族なので、ルーマニアで春の始まりとして3月1日を祝う人々はとても多いです。

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3月1日は、ルーマニア人がマルツィショル(注1)と言う小さな贈り物を男性から女性に贈る日です。マルツィショルは金属で作られたチャームです。一番人気があるマルツィショルは煙突掃除の人、てんとう虫、スノードロップ、馬蹄や四葉のクローバーの形をしているマルツィショルです。ルーマニア人の文化によるとこの五つのものは春の代表として知られ、幸運をもたらすとされています。マルツィショルと言うチャームに白と赤、または白と黒の糸を結びます。この二つの組み合わせは光と闇、暖かさと寒さや春と冬等を意味します。ルーマニアではマルツィショルを貰うとブローチみたいに花や木が咲くまでずっと服につける習慣があります。

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以前は、男性と女性がマルツィショルを交換する習慣がありました。今は地方によって違いますが、男性だけが女性にマルツィショルをあげるように変化しました。マルツィショルは3月1日ですが、3月8日までの間は、仲の良い女性の友達や女性の親戚に贈ってもいいことになっています。

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なぜ3月8日まで大丈夫なのかというと、3月8日はルーマニアを含めて世界58ヶ国で女性の国際的な日となっているのです。ですから3月の上旬はルーマニア人の女性達にとってとても楽しい時期なのです。ルーマニアでは女性の日が祝日にはなっていませんが、親しい人から女性がお祝いを受ける日です。

3月1日のマルツィショルとは別で、この日には男性が女性に花や小さな贈り物をする習慣があります。また小・中・高校では生徒達が女性の先生達に花を贈ります。幼稚園や小学校では子供達が自分のお母さんやお婆ちゃんのために先生達と一緒にお遊戯会をやります。このイベントでは小さい子供達が詩や歌を発表したり、踊りを踊ったりして学校で勉強したことをお母さんやお婆ちゃん達に披露します。

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女性にプレゼントを贈る習慣の多いルーマニア。男性はプレゼントを贈られる機会は少なく、

お金は減っていく一方です。ですが、ルーマニアの男性は律儀に3月1日~8日までの期間に多くのプレゼントを女性達に贈ります。プレゼントを多く貰いたい女性はこんな心優しいルーマニア人男性と付き合ってみるのも良いかも知れませんね!

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※(注1)「マルツィショル」の語源はルーマニア語で3月を意味する「マルティエ」からきています。

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