"ドナウの真珠" 夜景が消えた1時間 「Föld órája 2014」

公開日 : 2014年04月22日
最終更新 :
筆者 : Shuri

4月22日は、地球環境について考える日「アースデイ」。

この記念日にちなみ、少し前の出来事ではありますが 3月29日(土) の20:30〜21:30 に

行われた「アースアワー」(ハンガリー語で「Föld órája (フルド オーラーヤ)」) という

世界規模の環境イベントに参加した、ハンガリーの様子についてお伝えしたいと思います。

「アースアワー」とは...

地球温暖化防止を呼び掛け、世界各地で世界中の人々が同じ日の同じ時刻に

1時間消灯しようという、WWF(世界自然保護基金)主催の環境イベントのこと。

今年は過去最多の162の国と地域から、7,000以上の都市と町が参加した模様です。

私は今年、この時間に家を空ければ電力を使わずに済むという理由と、

"ドナウの真珠" と呼ばれるドナウ川沿いのイルミネーションが消えたら

街の印象はどう変わるのか?という好奇心から、まだ肌寒い夜風が吹く夜のドナウ川へ

観光スポットのライトダウンを見に行ってきました。

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世界一美しいと言われている、国会議事堂!

国会議事堂をキレイに撮影できるスポット周辺は、さぞかし混雑しているのだろうと

早めに向かったにも関わらず、そこに居たのはカメラマン2名(内1名は、なぜかライトダウン前に撤退)と、

カップルが5組ほど。焦って日時を確認するも、間違いなし。

まさかゆったり鑑賞できるなんて予想外だったので、なんだか得した気分です!

こうなったら欲張って、ドナウ川沿いをぐるりと動画撮影しよう!とカメラを構え、

ライトダウンまで待つ事、残り数分...

時計を気にしながら気合いを入れて構えていたのですが、私のカウントダウンがズレていたのか

なかなか消える気配はありません。

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ライトアップが(ほぼ)消えた、珍しい姿の国会議事堂

ところが、ふと気を抜いた瞬間、辺りは一瞬でライトダウン!!

慌てて王宮やくさり橋の方角へカメラを向けるも、カメラの画面は真っ黒。

徐々に消えていく他国のイルミネーションの映像を見ていたので、てっきりブダペストも同じだと

思っていたのですが、ブダペストのドナウ沿い観光スポットのイルミネーションは、

全て一瞬で消えてしまったのでした...。

ライトダウンの瞬間を撮りのがしたとはいえ、やはり輝かしい夜景 "ドナウの真珠" が

一気にライトダウンした後の風景はインパクトがありました。

ちなみにブダペストでは、王宮、国会議事堂、ゲッレールトの丘、英雄広場、くさり橋などの

観光スポットがライトダウンした他にも、このイベントに賛同した数多くの企業やホテル、

飲食店などでも一部の照明が消されたようです。

ブダペストと夜景は切り離せないような印象がありますが、2008年からこのイベントに

参加しているハンガリーが、環境問題について積極的に取り組んでいるという姿勢を、

世界の人々に知っていただくよい機会になっているのではないでしょうか。

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ライトダウンしたマルギット橋の幻想的な風景

ライトダウンされただけのはずなのに、周辺の音まで消えてしまったような感覚になるから不思議です。

普段ライトアップされて黄色く輝いているマルギット橋は、周囲の小さな明かりに照らされて

黒く浮かび上がり、橋を渡るトラムはまるで空中を走っているかのようでした。

今後、この時期にブダペストにお越しになる方は "地球のための1時間" に

珍しいドナウ川周辺の風景をご覧になられてはいかがでしょうか?

もちろん街中が真っ暗になるわけではありませんし、この1時間が特に危険だという印象は

ありませんでしたが、念のため暗すぎる場所は避けるようにしてください。

お時間に余裕がある方は、ライトダウンの瞬間もお見逃しなく!

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