世界遺産の小さな村「Hollókő」ホッロークーの聖霊降臨祭

公開日 : 2014年06月12日
最終更新 :
筆者 : Shuri

ブダペストから北東に約100km、車で1時間半ほどの所にある

ハンガリーで一番美しいと言われている村「Hollókő (ホッロークー)」へ行ってきました。

世界で初めて世界遺産に認定された "村" で、伝統的な生活様式を今も守り抜いています。

Hollókőで行われるイースターの "水掛け祭り" は、日本でも毎年話題になるほど有名なので、

写真で見たことがある方もいらっしゃるかもしれませんね。

でも今回は "水掛け祭り" ではなく、前回のブログ エレガントに咲き誇る*聖霊降臨祭のバラ「Pünkösdi rózsa」

でもお話した "聖霊降臨祭" に行ってきました。

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村の入口では、大きなカラスの像がお出迎え!

ちなみに、土台の石の高さは大人の背丈くらいあります。

「Hollókő」の「Holló」は「カラス」、「Kő」は「石」という意味。

...なんだか不思議な名前ですよね。

村の紋章にもカラスの絵が描かれています。なぜカラスなのでしょう?

調べてみたところ、どうやらこの村にある伝説に由来しているようです。

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Hollókői vár (ホッロークー城)

〜Hollókőの伝説〜 

隣村の美しい地主夫人が大地主に誘拐され、建設中の城に閉じ込められてしまいました。

それを聞いた夫人の乳母は悪魔と手を組み、悪魔の息子たちをカラスの姿に変え

夫人の救出に向かわせます。夫人の乳母は、魔女だったのです!

カラスは城の石をひとつずつ取り除いて夫人を助け出すと、運んだ石を積み上げて新しい城を作りました。

その城はHollókőと呼ばれ、城の元にできた村の名もHollókőとなったのです。

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村に入り少し歩くと、木でできた地図がありました。

家の並びが彫られています。

ここにも、小石をくわえたカラスの姿がありますね。

通りの向こうから、伝統衣装を着た村のおばあちゃんが歩いてきました。

私たちを見つけるとにっこり笑いながら、手を振ってこちらに近づいてきます。

今日の村の様子をうかがいながら、やがて私が日本人だと分かると

「色々な国の人が来てくれるけど、ここで一番楽しんでいってくれるのは日本人よ。

みんな 「Kawaii〜!」 「Arigato〜!」と言ってくれるの!」と。

日本人の身振りを真似て、ふふふとお茶目に笑う姿がとても可愛らしかったです。

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写真を撮らせてもらえるか聞いてみたところ 「もちろんよ!」と、さっと腰に手を当て

お決まりのポーズをとってくれました。ブルーの衣装がとってもお似合いです。

きっと今まで、数多くの日本人にこの笑顔を見せてくれたのでしょうね!

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村には「パローツ様式」と呼ばれる建物が建ち並んでいます。

泥と藁を混ぜて作った壁を持つ木造建築で、石灰で壁を白く塗るのが特徴です。

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ゆったりとした時間が流れています。ここは個人のお宅かな。

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村の中心にある、白と黒のコントラストが美しい小さな教会。

村の入口からこの教会までは、一本道です。(道りの名前は Kossuth utca)

この教会を挟んで左右に道が分かれますが、少し行くとまた合流します。

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昔の遊び体験コーナーにいたのは、伝統衣装を着た男の子たち。

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美味しそうな焼き菓子を目の前にしても、華やかな衣装に目がいってしまいます。

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お姉さんがこちらに気付いて、にっこり。

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黒いエプロンに隠れていて見えなかった真っ赤なスカートが、

歩くたびにふわっふわっと揺れています。

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こちらでは、ハンガリー伝統の鞭を振って、パチンパチンと大きな音を鳴らしています。

昔は鞭を振って足にくるりと巻き付けて、人を捕まえたりしていたそうです。

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こちらは陶器屋さん。飾り用の焼き物が多かったです。

色も柄も大きさも1枚1枚少しずつ違うので、どれにしようか迷ってしまいます。

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こちらは、また別の陶器屋さん。

入口に無造作に飾ってある古い生活用品にも注目です。

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深い色合いとグラデーションがすてきな焼き型。

こちらのお店は、食器やキッチン用の焼き物が多かったです。

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道端で手作りの刺繍を売っていたおばあちゃんから、刺繍クロスを買いました。

これはHollókőの伝統色、伝統柄なのだそう。

村の中心は、30分もあれば一通り歩いてまわることができます。

ゆっくりとお店を見てまわったとしても、半日あれば十分に楽しめますよ!

Hollókőの "聖霊降臨祭" は、ほどよく賑わっていて観光客も多すぎず

イースターの "水掛け祭り" がお目当てでない方に、おすすめです。

Hollókőまでは、移動時間や交通の便を考えると、車での移動が一番便利です。

帰りの便の心配をしなくて済みますし、残り半日も有意義に過ごせると思います!

レンタカーを借りたり、車をチャーターしてガイドを付けるのもおすすめです。

ご希望の方は、こちら までお気軽にご相談ください!

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