世界遺産の小さな村「Hollókő」ホッロークーの聖霊降臨祭
ブダペストから北東に約100km、車で1時間半ほどの所にある
ハンガリーで一番美しいと言われている村「Hollókő (ホッロークー)」へ行ってきました。
世界で初めて世界遺産に認定された "村" で、伝統的な生活様式を今も守り抜いています。
Hollókőで行われるイースターの "水掛け祭り" は、日本でも毎年話題になるほど有名なので、
写真で見たことがある方もいらっしゃるかもしれませんね。
でも今回は "水掛け祭り" ではなく、前回のブログ エレガントに咲き誇る*聖霊降臨祭のバラ「Pünkösdi rózsa」
でもお話した "聖霊降臨祭" に行ってきました。
村の入口では、大きなカラスの像がお出迎え!
ちなみに、土台の石の高さは大人の背丈くらいあります。
「Hollókő」の「Holló」は「カラス」、「Kő」は「石」という意味。
...なんだか不思議な名前ですよね。
村の紋章にもカラスの絵が描かれています。なぜカラスなのでしょう?
調べてみたところ、どうやらこの村にある伝説に由来しているようです。
Hollókői vár (ホッロークー城)
〜Hollókőの伝説〜
隣村の美しい地主夫人が大地主に誘拐され、建設中の城に閉じ込められてしまいました。
それを聞いた夫人の乳母は悪魔と手を組み、悪魔の息子たちをカラスの姿に変え
夫人の救出に向かわせます。夫人の乳母は、魔女だったのです!
カラスは城の石をひとつずつ取り除いて夫人を助け出すと、運んだ石を積み上げて新しい城を作りました。
その城はHollókőと呼ばれ、城の元にできた村の名もHollókőとなったのです。
村に入り少し歩くと、木でできた地図がありました。
家の並びが彫られています。
ここにも、小石をくわえたカラスの姿がありますね。
通りの向こうから、伝統衣装を着た村のおばあちゃんが歩いてきました。
私たちを見つけるとにっこり笑いながら、手を振ってこちらに近づいてきます。
今日の村の様子をうかがいながら、やがて私が日本人だと分かると
「色々な国の人が来てくれるけど、ここで一番楽しんでいってくれるのは日本人よ。
みんな 「Kawaii〜!」 「Arigato〜!」と言ってくれるの!」と。
日本人の身振りを真似て、ふふふとお茶目に笑う姿がとても可愛らしかったです。
写真を撮らせてもらえるか聞いてみたところ 「もちろんよ!」と、さっと腰に手を当て
お決まりのポーズをとってくれました。ブルーの衣装がとってもお似合いです。
きっと今まで、数多くの日本人にこの笑顔を見せてくれたのでしょうね!
村には「パローツ様式」と呼ばれる建物が建ち並んでいます。
泥と藁を混ぜて作った壁を持つ木造建築で、石灰で壁を白く塗るのが特徴です。
ゆったりとした時間が流れています。ここは個人のお宅かな。
村の中心にある、白と黒のコントラストが美しい小さな教会。
村の入口からこの教会までは、一本道です。(道りの名前は Kossuth utca)
この教会を挟んで左右に道が分かれますが、少し行くとまた合流します。
昔の遊び体験コーナーにいたのは、伝統衣装を着た男の子たち。
美味しそうな焼き菓子を目の前にしても、華やかな衣装に目がいってしまいます。
お姉さんがこちらに気付いて、にっこり。
黒いエプロンに隠れていて見えなかった真っ赤なスカートが、
歩くたびにふわっふわっと揺れています。
こちらでは、ハンガリー伝統の鞭を振って、パチンパチンと大きな音を鳴らしています。
昔は鞭を振って足にくるりと巻き付けて、人を捕まえたりしていたそうです。
こちらは陶器屋さん。飾り用の焼き物が多かったです。
色も柄も大きさも1枚1枚少しずつ違うので、どれにしようか迷ってしまいます。
こちらは、また別の陶器屋さん。
入口に無造作に飾ってある古い生活用品にも注目です。
深い色合いとグラデーションがすてきな焼き型。
こちらのお店は、食器やキッチン用の焼き物が多かったです。
道端で手作りの刺繍を売っていたおばあちゃんから、刺繍クロスを買いました。
これはHollókőの伝統色、伝統柄なのだそう。
村の中心は、30分もあれば一通り歩いてまわることができます。
ゆっくりとお店を見てまわったとしても、半日あれば十分に楽しめますよ!
Hollókőの "聖霊降臨祭" は、ほどよく賑わっていて観光客も多すぎず
イースターの "水掛け祭り" がお目当てでない方に、おすすめです。
Hollókőまでは、移動時間や交通の便を考えると、車での移動が一番便利です。
帰りの便の心配をしなくて済みますし、残り半日も有意義に過ごせると思います!
レンタカーを借りたり、車をチャーターしてガイドを付けるのもおすすめです。
ご希望の方は、こちら までお気軽にご相談ください!
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