スープによって種類が変わる!スープ用の麺とは...「Tészta」

公開日 : 2014年10月31日
最終更新 :
筆者 : Shuri

10月も今日で終わり。ハンガリーは今週26日から冬時間に変わり

時間が1時間遅くなったことで、夕方6時頃にはもうすっかり真っ暗に。

朝晩の気温は5℃以下の日々が続いていて、冷蔵庫を開けるたびに

外気温を思い出しては身震いしています。

ハンガリーにもいよいよ、厳しい冬がやってくるようです。

これからだんだん寒くなってくると、体の芯から温まるスープが恋しくなってきますよね。

実はここハンガリーは、スープの種類が多いことで有名なのをご存知ですか?

スープは寒い季節だけでなく、一年中ハンガリーの食卓に欠かせない存在です。

今月のお題が "麺" ということで、ハンガリーからはスープよって種類が変わる

"スープ用の麺" についてご紹介します!

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まずはこちら、Cérnametélt (ツェールナメテールト)

Cérna (ツェールナ) というのは、糸という意味。

糸のように細〜くて、そっと持たないとすぐに折れてしまう繊細な麺です。

日本の素麺とよく似ていますが、こちらは卵麺です。

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Cérnametélt は、Húsleves (フーシュレヴェシュ)という、肉と野菜などをじっくり煮込んだ

スープに入れるのが定番。濁りのない透き通った色のこのスープは、

ハンガリーで Gulyásleves (グヤーシュレベシュ) に並ぶ人気を誇るスープです!

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次は、ネジの先のような形をした Csigatészta (ツィガテースタ)

Csiga (ツィガ) というのは、カタツムリの意味があるのですが

調べてみたところ、この麺が出来た18世紀頃の記録が残っていないため

名付けの理由は分かっていないのだとか...

こちらは雌鶏から作られた Tyúkhúsleves (チュークフーシュレベシュ) が定番。

結婚式などのお祝いの席では、この Csigatészta をお金に見立て

お金に困らないようにと願う習慣もあるのだそうです。

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そしてこちらは、Betűtészta (ベトゥーテースタ)

Betű (ベトゥー) というのは、文字という意味。

日本では "アルファベットパスタ" などと呼ばれていますよね。

こども用? いえいえ、これにも定番のスープがあるのです!

それは、Paradicsomleves (パラディチョムレヴェシュ) トマトスープ。

学食や食堂などでも、必ずといっていい程この組み合わせなのだそうです。

初めて見た時は、まさかこれが定番だとは思いもしなかったので

次に同じスープを見た時には、偶然同じ組み合わせだ!と思ってしまいました。

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そして最後は、Gyufatészta (ジュファテースタ)

Gyufa (ジュファ) というのは、マッチという意味。

少し長めのマッチ棒という感じで、ずっしりと食べごたえがあります。

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この麺が入るのは、クリスマスの定番料理、Halászlé (ハラースレー)

ナマズまたは鯉、または両方が入ったパプリカ味の真っ赤なスープです。

太くて短い麺のため、スプーンから落ちてスープがはねたら大変!

真っ赤なパプリカのスープのシミは、落ちにくいのです。

クリスマスのお食事時には、白いお洋服を避けた方が良さそうですね...

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ちなみに、これらの麺はスーパーや市場などで購入することができます。

上記のスープでなくても合いますし、200〜250gの小袋入りですので

割れ易いタイプでなければ、お土産にもいいかもしれません。

ハンガリーでスープを召し上がる時には、ぜひ中に入っている"麺" にも

注目してみてくださいね!

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"Jó étvágyat! (ヨーエートヴァージャト)"

召し上がれ!

(10月お題"麺")

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