眺望スポットの新名所!30年の時を経てリニューアル「Várkert Bazár」
今年4月、王宮のふもとに30年の時を経て
「Várkert Bazár (ヴァールケルト バザール)」 王宮の庭が
リニューアルオープンしました。
ところが、オープニングセレモニーが済んだにも関わらず
一部の工事が未だに終わっていないとのウワサが...
それならば、いつか完成したら足を運ぼうと思っていたのですが
久しぶりに抜けるような青空が広がった先月のある日、
完成を待てずに行って来てしまいました!
まずは、リニューアルされるまでのお話を少しだけ。
Ybl Miklós の像は、正面出入口の向かって左にあります。
ネオルネッサンス様式の建物は、1875〜1883年にかけて
オペラ座や聖イシュトバーン大聖堂の設計をした
建築家 Ybl Miklós (イーブル ミクロ―シュ) によって設計されました。
当初はバザールとして利用されていましたが、その後アトリエや美術学校へと姿を変えます。
1961年8月 オープニングセレモニーの映像
1961〜1984年には、Budai Ifjúsági Park (ブダ青年パーク)となり
音楽コンサートやダンスパーティーが開催されました。
ところが老朽化が進み、後に閉鎖となってしまいます。
更に第二次世界大戦でも、大きなダメージを受けてしまいました。
それから何十年もかけて老朽化が進み、1996〜2004年の18年間は
「世界の最も危険な文化財 100」 の1つに指定されていました。
外国人からは、街の中心にこれほどの素晴しい文化財を放置するなんて!と
驚きの声が上がっていたそうです。
実はわたしも初めてブダペストを訪れた時、彼らと同じことを口にしていました。
当時はまだ改修工事が始まっていなかったため、どこから見ても廃墟だったのですが
ここが昔の輝きを取り戻したら、どんなに素晴しい景観になるのだろうと
栄えていた頃の情景を思い浮かべずにはいられなかったのです。
それでは、リニューアル後の Várkert Bazár を見ていきましょう。
こちらの大きな門が、正面の出入口です。
美しい鉄細工にも注目です!
奥に見えているのは、王宮(ブダ城)です
左右に続くめらかな坂道を、じぐさぐと上がって行きます。
どちらから上っても同じ場所に到着しますので、お好きな方へ。
こちらは、手入れの行き届いた芝生や色とりどりの花が美しい
Neoreneszánsz kert (ネオルネッサンスの庭)。
暖かい季節に散歩をしたら、どんなに気持ちがいいことか!
春が待ち遠しくなってしまいます。
柱越し、石像越し、アーケード越しに見るドナウ川も素敵です!
左手にはマルギット橋、国会議事堂、くさり橋、
右手にはエルジェベート橋、自由橋、ゲッレールトの丘などが見えます。
もちろん振り返れば、王宮も。
ドナウ川に向かって右方向へ、アーケード沿いを歩いて行くと
正面入口の左手に見えていた、バルコニーのある半円アーチに辿り着きます。
ステンドグラスで飾られたドアの先は、小さなバルコニー。
ここから景色を見ていると、ドナウ川を独り占めしているような気分になります♪
半円アーチを飾っているのは、ハンガリーを代表する
名窯「Zsolnay (ジョルナイ)」 の建築タイル。
景色に負けないほどの美しさです!
バルコニーに出たら忘れずに、半円アーチを見上げてみてくださいね。
城壁の隣りにある茶色い屋根は、新しく設置されたエスカレーター。
ただし、エスカレーターは "上りのみ" ですのでご注意を!
下りは階段か、エレベーター (乳白色のガラス製) をご利用ください。
庭の上からは視界を遮る物もなく、ドナウ川が一望できます。
Várkert Bazár とドナウ川の景色を同時に楽しみたいなら、
この位置からがおすすめです!
青空がとてもよく似合う建物ですが、霧に包まれていた時は幻想的でしたし
真冬になれば、ドナウ川の流氷も迫力があることでしょう!
店舗などもまだ入っておらず、完成とは言えない状態ではありますが
ブダペストにお越しの際は季節を問わず、眺望スポットの新名所を
ぜひ訪れてみてくださいね。
Várkert Bazár / ヴァールケルト バザール
住所: 1013 Budapest, Ybl Miklós tér
電話: +36 1 225 0554
URL: http://www.varkertbazar.hu/ (ハンガリー語、英語)
料金: 入場無料
開館日時
月: 定休日
火〜日: 10:00〜18:00
ネオルネッサンスの庭は...
月〜日: 10:00〜18:00
行き方:
19, 41番トラム または、16, 86, 105番バス
Clark Ádám tér 下車、徒歩10分
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