秋の味覚を更に美味しく*マルメロのお菓子「Birsalmasajt」
ハンガリーの秋は、果物がとっても美味しい季節。
中でも10月中頃から短期間で市場に登場するのは、
一見、梨のような 「Birsalma (ビルシュアルマ) 」という果物。
日本では「マルメロ」と呼ばれています。
見た目は梨やりんごのようですが、
表面にふわふわとした産毛があり、実は石細胞のため
生のままでは食べることができません。
梨をすごく硬くしたような、ガリガリとした感じで
実を切っていても、食べる気が起きないほどの硬さです!
そんな Birsalma を美味しくいただくには、
ハンガリー名物の果物の蒸留酒 Pálinka (パーリンカ) の原料にしたり、
ジャムや蜂蜜漬け、そして今回ご紹介する 「Birsalmasajt (ビルシュアルマ シャイト)」
という保存用のお菓子を作ったりします。
Birsalmasajt とは、直訳すると 「マルメロのチーズ」 なのですが
どんなお菓子なのか想像がつきますか?
そこで、今回は Birsalmasajt の作り方を
実際に作った時の手順で、ご紹介していきたいと思います!
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〈用意するもの〉
・ マルメロ (カリンでも代用できるようですので、ぜひお試しください)
・ 砂糖
・ レモン汁
■ 下ごしらえ
1. 産毛をこすり落とすように、皮をよく洗います。
2. 実がしっかり浸るほどの水で、やわらかくなるまで茹でます。
と、ここで部屋中にバラのような華やかな香りが漂いはじめました!
調べてみると、マルメロはバラ科の果物なのだそう。
3. 実をお湯から出して冷まします。
4. 皮を剥いてヘタを取り、一口大のサイズに切ります。
■ 計量する
砂糖の分量は、実の重さの40〜50%ほどが目安です。
今回は実の重さが 664g だったので、300gの砂糖を入れました。
(我が家は、ヤシ砂糖と黒糖を使用しました)
砂糖の量は、お好みで。
■ 煮詰める
1. 実をお鍋に戻し砂糖を加え、ハンドミキサーなどを使って潰します。
2. レモン汁とレモンの皮を加えます。
お好みでシナモンを加えても美味しいですよ。
3. 絶えずかき混ぜながら、弱火で煮詰めていきます。
煮詰まってくるとプップッとはねますので、目を離さないよう!
■ 乾燥させる
1. 平らな容器にクッキングシートを敷いておきます。
2. 煮詰めたものを容器に流し込んで、表面を平らにします。
3. 直射日光の当たらない、涼しいところで表面を乾燥させます。
(おすすめ!)
40℃に温めたオーブンで表面を乾燥させると、早く固まりますよ。
4. 表面が乾いたら裏返して、そのまま固まるまで乾燥させます。
厚さにもよりますが、大体5日から1週間くらいかかります。
できあがり!
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Birsalmasajt は、独特な食感をほのかに残したまま
果物をまるごと味わうことができるお菓子です。
これからの寒い季節、甘いものが食べたくなった時に
小さく切って少しづついただきます。
くるみやチーズともよく合いますので、前菜に添えるのもいいですね!
お菓子屋さんなどでは、小分けにされたものが売られています。
日持ちするので、お土産にもおすすめです!
ハンガリーの秋の味覚がぎゅっと詰まったお菓子を、ぜひご賞味ください♪
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