秋の味覚を更に美味しく*マルメロのお菓子「Birsalmasajt」

公開日 : 2014年11月08日
最終更新 :
筆者 : Shuri

ハンガリーの秋は、果物がとっても美味しい季節。

中でも10月中頃から短期間で市場に登場するのは、

一見、梨のような 「Birsalma (ビルシュアルマ) 」という果物。

日本では「マルメロ」と呼ばれています。

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見た目は梨やりんごのようですが、

表面にふわふわとした産毛があり、実は石細胞のため

生のままでは食べることができません。

梨をすごく硬くしたような、ガリガリとした感じで

実を切っていても、食べる気が起きないほどの硬さです!

そんな Birsalma を美味しくいただくには、

ハンガリー名物の果物の蒸留酒 Pálinka (パーリンカ) の原料にしたり、

ジャムや蜂蜜漬け、そして今回ご紹介する 「Birsalmasajt (ビルシュアルマ シャイト)」

という保存用のお菓子を作ったりします。

Birsalmasajt とは、直訳すると 「マルメロのチーズ」 なのですが

どんなお菓子なのか想像がつきますか?

そこで、今回は Birsalmasajt の作り方を

実際に作った時の手順で、ご紹介していきたいと思います!

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〈用意するもの〉

・ マルメロ (カリンでも代用できるようですので、ぜひお試しください)

・ 砂糖

・ レモン汁

■ 下ごしらえ

1. 産毛をこすり落とすように、皮をよく洗います。

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2. 実がしっかり浸るほどの水で、やわらかくなるまで茹でます。

と、ここで部屋中にバラのような華やかな香りが漂いはじめました!

調べてみると、マルメロはバラ科の果物なのだそう。

3. 実をお湯から出して冷まします。

4. 皮を剥いてヘタを取り、一口大のサイズに切ります。

■ 計量する

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砂糖の分量は、実の重さの40〜50%ほどが目安です。

今回は実の重さが 664g だったので、300gの砂糖を入れました。

(我が家は、ヤシ砂糖と黒糖を使用しました)

砂糖の量は、お好みで。

■ 煮詰める

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1. 実をお鍋に戻し砂糖を加え、ハンドミキサーなどを使って潰します。

2. レモン汁とレモンの皮を加えます。

お好みでシナモンを加えても美味しいですよ。

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3. 絶えずかき混ぜながら、弱火で煮詰めていきます。

煮詰まってくるとプップッとはねますので、目を離さないよう!

■ 乾燥させる

1. 平らな容器にクッキングシートを敷いておきます。

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2. 煮詰めたものを容器に流し込んで、表面を平らにします。

3. 直射日光の当たらない、涼しいところで表面を乾燥させます。

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(おすすめ!)

40℃に温めたオーブンで表面を乾燥させると、早く固まりますよ。

4. 表面が乾いたら裏返して、そのまま固まるまで乾燥させます。

厚さにもよりますが、大体5日から1週間くらいかかります。

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できあがり!

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Birsalmasajt は、独特な食感をほのかに残したまま

果物をまるごと味わうことができるお菓子です。

これからの寒い季節、甘いものが食べたくなった時に

小さく切って少しづついただきます。

くるみやチーズともよく合いますので、前菜に添えるのもいいですね!

お菓子屋さんなどでは、小分けにされたものが売られています。

日持ちするので、お土産にもおすすめです!

ハンガリーの秋の味覚がぎゅっと詰まったお菓子を、ぜひご賞味ください♪

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