ワインとアンデスを楽しむメンドサの旅
今月はじめ、ワインの産地として有名なMendoza(メンドサ)へ旅しました。
ブエノスアイレスからおよそ1,000km。乾いた大地にブドウ畑が広がるメンドサは、
アンデス最高峰・アコンカグア登頂の拠点でもあります。
アルゼンチンは、フランス、イタリア、スペイン、アメリカに続く
世界第5位のワイン生産国です。
広大な国土を誇り、サン・ファン、ラ・リオハ、
サルタ、リオネグロなどの場所でワイン用のブドウが栽培されていますが、
アンデス山脈の麓メンドサの生産量は国内トップ。
アルゼンチンワインの7割以上が、メンドサで生産されています。
アルゼンチンワインの代表格といえばマルベック。
本来はフランスに起源を発するマルベック種ですが、
あのミシュラン・ロランが
「アルゼンチンはマルベックを生産するのに最適な地」
と評価するほど。
乾燥し冷涼な気候のメンドサは、
マルベック種の栽培に特に適しているそうです。
そのメンドサの旅で外せないのは、やっぱりボデガ(Bodega/ワイナリーのこと)ツアー。
大小あわせて3.000もの醸造会社があるそうですが、
その中でも有名どころのトラピチェやサン・フェリペのボデガツアーが人気です。
でも私たちは、家族経営の小さなボデガばかりを見学するツアーに参加しました。
単にこっちの方が安かったというのもあるのですが、
モンドセレクション・マルベック部門で入賞を果たした
とっても美味しいワインがあると耳にしたからです。
ワインのことは良く分からないけど・・・たしかに旨い。
いつも飲んでいる安ワインと比べるのが申し訳ないんですが、
今まで飲んだどのワインより美味しく感じガブガブ飲んでしまいました。
もちろん、自宅用と土産用にも赤と白を購入。
このツアーでは、2カ所のボデガ見学、
オリーブオイル工場やチョコレート工場見学、
そして市内やその周辺のちょっとした観光がセット。
ホテルでツアーを予約すると、送迎のバスが迎えに来てくれます。
翌日は、アンデス山脈ツアーに参加しました。
いくつかのビュースポットで停車しながら、
チリの国境にほど近い街をめぐるツアーです。
夏場ならばアンデス最高峰アコンカグア近くへのツアーもありますが、
9月初めのこの時期、山ではまだ雪が本格的に降っていました。
・・・寒いッ!
映像に映っている川で、夏は川下りをすることもできます。
もし、陸路(長距離バス)でアンデスを越える場合も
このルートを走ることになります。
かつては、アルゼンチンとチリを結ぶ列車も走っていたのですが
残念ながら現在は線路が残るのみです。
※両国は再開に向けて同意しており、老朽化した線路の修復が待たれています。
メンドサは、インフレまっただ中のブエノスアイレスに比べると
物価がとても安いように感じます。
特に外食費が安く、観光客にはありがたい!
美味しいお肉とワインがいただける高級レストランもたくさんありますが、
コストパフォーマンスとバリエーションを求めるなら
〈Mercado Centro/中央市場〉がオススメです。
チリとの国境に近いメンドサの中央市場には、
ブエノスアイレスではなかなかお目にかかれない海産物が並んでいます。
ワインもいいけれど、やっぱりビールが好き!
メンドサには地ビールもあります。
メンドサは古い歴史を持つ街ですが、
1861年の大地震で多くの建物が崩壊してしまったため
ブエノスアイレス市内で見られるようなコロニアル建築は少なく
比較的新しい建物(といっても100年以上も前の)ばかりです。
そのため「南米のパリ」と称されるブエノスアイレスとは
また違う雰囲気を持っています。
南米ならどこにでもある(?)サン・マルティン広場がここにも。
この日はたまたま移民の日。式典が行われていました。
アルゼンチンでは多くの地方路線が廃線となってしまったままですが、ここメンドサへもかつては列車で来ることが出来たのです。
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☆メンドサへのアクセス
(空路)アルゼンチン航空、ラン・チリ航空が発着。
ブエノスアイレスからおよそ1時間30分。
(陸路)夜行バスあり。
ブエノスアイレスからおよそ15時間
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「犬と私とブエノスアイレス」ビーグル犬と暮らすブエノスアイレスでの毎日。
「ラテンの雑貨とアンティーク」骨董の最後の秘境・ブエノスアイレスで出会った、レトロでカワイイ雑貨たち。
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