ピケテロによる道路封鎖

公開日 : 2009年11月05日
最終更新 :
筆者 : bonita

アルゼンチンには、道路を封鎖して抗議行動を行う

ピケテロ(Piqueteros)と呼ばれるグループや団体がいくつもあります。

現在の政権そのものに対して、あるいは政策に対して、

また時には、行政の失態や怠慢に対して、

横断幕を掲げ、行進したり座りこみをしたりして抗議するのです。

先日、Av.9de Julio(7月9日通り)が

ピケテログループによって封鎖されました。

普段車で移動している私にとって、

たびたび行われているこの道路封鎖は

ブエノスアイレスの「嫌いな一面」でもあります。

ピケテロ1.jpg

Poto por Charly Diaz Azcue/国会議事堂前にて

渋滞に巻き込まれ、後にも先にも進めずに立ち往生しながら、

   「抗議したくなるのは私も同じダァァァ!」

と、車の中で思います。

ピケテログループに対してクラクションを鳴らす車の数を見れば、

そう思うのは私だけはないようです。

国民の主張を政府にぶつけるのはいいんですが、

道路封鎖という方法以外に他にないんでしょうか・・・。

ピケテロ3.jpg

私がアルゼンチンに来たばかりの頃、

このピケテロを見て、

「楽しそう!お祭りかな」

と思いました。

ドンチャン騒ぎが大好きなアルゼンチン人。

抗議行動とはいっても、太鼓を叩いたり歌を歌ったり、

ハイテンションでお互いの写真を撮り合ったりしていたからです。

また、ピケテロが道路を封鎖している側らで、

パンチョ屋さん(パンにチョリソと呼ばれるソーセージをはさんだものを販売)や

アイスクリーム屋さんが大繁盛していました。まるで夏祭りのようです。

後から知ったのですが、参加者の一部は

ピケテログループから雇われている人たちで、

抗議の内容さえ知らずに参加していることもあるのだとか。

政権に反対し抗議行動するグループもあれば、

逆に政権を誉め称えるために行進をするグループもあります。

後者は、現政権が公金でメンバーを雇っているとも言われています。

どのような人が、

どのような目的でピケテロに参加しているのか分からない以上、

外国人観光客が興味本位で近づいたり写真を撮ったりするのは危険です。

集団で興奮状態にあり、一般の通行人に罵声を浴びせたりする人もいるからです。

また、ピケテログループが主要道路を封鎖することによって、

交通に大きな混乱が生じることがたびたびあります。

ピケテロによる道路封鎖が予定されている時は(事前の予告なしに封鎖されることもあります)

テレビやラジオで予定の時刻と場所が報道されます。

ブエノスアイレス滞在中は、朝のニュースをチェックするのも忘れずに!

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