特派員は見た!〜集中豪雨で水に沈んだ、首都ブエノスアイレス〜

公開日 : 2010年03月01日
最終更新 :
筆者 : bonita

ここアルゼンチンで私が目撃&遭遇した、

あんなコトやこんなコトをレポートする

   「特派員は見た!」

をレポート、ひったくりの予防対策について考えてみましたが、

今回は、旅行者も市内で遭遇するかもしれない災害をレポします。

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  第2話 「集中豪雨で水に沈んだ、首都ブエノスアイレス」

先々週の月曜日、私はいつものように

アルゼンチン人の友達との語学交換(タダのおしゃべり)を終え、

夜9時頃に帰宅の途につきました。

地下鉄に乗り、自宅の最寄り駅で降りたのですが、

降りてみると駅の出入り口が閉鎖されていました。

大雨で、地下鉄がストップするのでしょう。

ブエノスアイレスでは、

雨で地下鉄が止まってしまうことがたびたびあるのです。

「セーフだった、ラッキ〜☆」

そう思いましたが、

本当の恐怖はここから始まったのです。

まず、地下鉄の階段をのぼって外に出るのに一苦労。

まるで滝のように、雨水が階段を滑り落ちてくるのです。

この時点で、買ったばかりのマキシ丈花柄ワンピがびしょ濡れ。

けれど、こんなのはまだ序の口でした。

やっとこさ地上に出ると、

そこはまるで

    川!

雄大なラ・プラタ河・・・ほどではないけれど

へそのあたりまで水に浸かっている状態、

キャーキャー言いながら泳ぐ人までいる始末。

・・・私、今晩中に家に帰ることが出来るんだろうか。

絶望感に襲われます。

なんだか私も、この水に飛び込んで

クロールでもバタフライでもやりたくなってきました。

でも考えてみると、

ワンちゃんたちのう○ちの放置が

まだまだ当たり前のブエノスアイレス。

この水の中には、たくさんのう○ちが

溶け込んでいるに違いないのです。

   きゃ〜!

   この水ってとってもきちゃないッ!

水虫とかになっちゃうのかしら?

そう思うと泣きそうになってきました。

冠水状態のマクドナルドでは、

2階に避難した人たちが

「今日はここで夜を明かすわよ〜♪」

と意気込んでいますが、

私は帰ります。ぜったいに帰りついてみせるわ・・・。

▲しかしこの状況の中、どうやって帰れと?

ものすごい形相で家を目指す私と対照的に、

すれ違うアルゼンチン人は余裕たっぷり。

「¿ Hace buen tiempo, no ?(いいお天気ですね)」

と、満面の笑みで話しかけてきます。

なんだか、自分が器のちっちゃい人間のような気がしてきました。

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▲でも、この車の持ち主も、

 同じようなセリフを言うことが出来るのでしょうか?

油断すれば足をとられてしまいそうな流れの中、

家までの数ブロックを1時間もかけて歩きました。

普段なら、5分もあれば着いてしまう距離なのに。

この週は2度もこのような豪雨に見舞われ、

そして2度もこうして街が水に沈みました。

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▲金曜日の豪雨でも冠水。

 我が家から通りを撮影。

でも、この程度の豪雨なら、

わが故郷・沖縄でも、東京でも何度か経験しています。

日本の都市なら水に沈むことのない雨、

なぜブエノスアイレスは街中冠水してしまったのでしょうか。

テレビのニュースキャスターや

ポルテーニョ(ブエノスアイレスっ子)が言うには、

★そもそも、排水の整備がなっていない

★毎回被害の出るSanta Fe通りなどの排水溝は、

 もともと水の取り込み口が狭い上

 そこにペットボトルなどのゴミがたまっている

とのこと。

中進国アルゼンチン、

南米のパリと呼ばれるブエノスアイレスなのに

インフラの整備や管理は、まだまだ十分ではないということです。

もしも旅行中、集中豪雨に見舞われたら・・・

外出を控え、ホテルでゆっくり休みましょう。

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