海外旅行・観光情報の「地球の歩き方」TOP > 特派員ブログ > 中南米  > ブエノス・アイレス特派員ブログ > 世界には4つの国しかないーその言葉の意味とは?

アルゼンチン/ブエノス・アイレス特派員ブログ 旧特派員 bonita

アルゼンチン・ブエノス・アイレス特派員が現地から中南米地域に至るまで、旅行・観光・食事などの現地最新情報をお伝えします。

2010年4月27日

世界には4つの国しかないーその言葉の意味とは?


メール プリント もっと見る

世界には4つの国しかないーその言葉の意味とは?



サイモン・グズネッツ ー。
1971年にノーベル経済学賞を受賞した、
アメリカの経済学者・統計学者です。


彼の有名な言葉のひとつに、


「世界には4つの国しかない。
 先進国と途上国、そして、日本とアルゼンチンである。」



という言葉があります。
それは一体、どういう意味なのでしょう。



1900年初頭、アルゼンチンは黄金期を迎えていました。
世界を制するのはアメリカかアルゼンチンか。
そう言われるほどの国力を誇っていたのです。
実際、その当時の国民1人あたりのGDPは、およそ2750ドル。
同じ時期の日本は1130ドルでしたから、
日本の2倍以上の経済力があったことになります。


この関係が逆転したのは、1967年のこと。
高度経済成長に沸く日本、そして停滞・後退を始めたアルゼンチン。


戦後の混乱から、奇跡的な発展を遂げた日本は、
資源がほとんどない小国でありながら先進国の仲間入りを果たしました。
一方アルゼンチンは、豊かな資源がありながら、工業化に失敗し、衰退。


途上国から先進国になった日本と、
先進国から途上国になったアルゼンチン。



どちらの事例も非常に稀なことであり、
それをもってグズネッツは前述の言葉で
世界には4種類の国があると説明したのです。


その後、アルゼンチンは2001年から02年にかけて
国家的な経済崩壊を体験しました。
アルゼンチンのたどった経済崩壊までの軌跡を簡単に並べてみると、


1国家の成長産業勃興
2経済の高成長
3成功体験
4傲慢
5転落
6崩壊



となります。
これは、国家的経済崩壊の例として
「アルゼンチン型」と呼ばれていますが、
バブル崩壊前後の日本のパターンもこれによく似ているとする指摘もあります。
日本はまだ、「6崩壊」まで進んではいませんが、
長引く不況に対する国民の閉塞感は、アルゼンチンより深刻かもしれません。


経済崩壊から10年が経ち、慢性的なインフレを抱えつつも
2009年のGDP成長率は0.9%でした。国家統計・センサス局2010.3.19発表
2003年から2008年まで
5年連続で経済成長率が8%を超えてきたというのは、
アルゼンチン経済の復活ののろしと言えるかもしれません。
ただし、政府が発表するこれらの数字の信憑性を
疑問視するエコノミストも少なくないので、
アルゼンチン経済の復活がホンモノであるのかどうかを見極めるのは
なかなか難しいところでもあります。


ほぼ10年に一度、危機にさらされてきたアルゼンチン経済。
国民の閉塞感もいかばかりか、と思いきや
「これがアルゼンチンスタイルだからね(笑)」
とドッシリ構えている人の方が多いように思います。
明るく、楽しく、たくましく、
経済危機を乗り越えてきた国民の笑顔が
今日もまぶしいアルゼンチンです。

記事の商用利用を希望される際はコチラからお申し込みください。
カテゴリー 通信・携帯・インターネット
2010年4月27日
« 前の記事「ブエノスアイレスのシンボル・オベリスコ」へ
»次の記事「"カワイイ" アクセサリーや雑貨にメロメロ*POSTIVO DESIGN」 へ
おすすめ記事
    ブエノス・アイレス特派員 新着記事
    アルゼンチンのコンセントの形状
    チリ、バルディビアの Feria Fluvial de Valdivia バルディビア河市場
    ValdiviaバルディビアのおいしいレストランNew Orleans
    チリ南部水の都バルディビア
    Recoletaレコレタの夜のそぞろ歩き Junin通りの紹介
    5月17日午前零時10分過ぎ NHKラジオ深夜便「ワールドレポート アルゼンチン・ブエノスアイレス~相川知子」
    アルゼンチンデザイナーブランド((JUANA DE ARCO ホォアナデアルコ))20周年、パレルモソーホー発展立役者ジャンヌダルク
    セントロのスペインレストランTancat

    中南米 航空券情報


    アルゼンチン旅行 旅スケジュール

    旅行者の作る、新着!旅スケジュールをご紹介します。 ■アルゼンチンの旅行記・口コミ「旅スケ」へ

    中南米にもどる

    • 特派員プロフィール
    • ブエノス・アイレス特派員

      ブエノス・アイレス特派員
      bonita
      2008年夫とともにアルゼンチンへ。南米のパリ・ブエノスアイレスにて10年ぶりの学生生活を楽しみながら、広大なアルゼンチンをいかに効率よく旅するかを模索中。ポルテーニョ(ブエノスアイレスっ子)に人気のレストランやカフェ、アルゼンチンブランド、おもしろスポットやエンターテイメント情報などを中心にレポート!

    • リーダーに登録

    地球の歩き方Web特派員募集