失礼極まりない?アルゼンチン人の電話対応

公開日 : 2010年06月09日
最終更新 :
筆者 : bonita
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アルゼンチンで、いくつかのカルチャーショックを経験しましたが、

中でも衝撃的なのは「電話対応」です。

私たち日本人の場合、

   「もしもし、○○です。どちら様でしょうか」

   「もしもし、▲▲ですが□□さんはいらっしゃいますか」

あるいは

   「もしもし、▲▲ですが○○さんのお宅でしょうか」

このようなやり取りがあるのが普通だと思います。

でも、ここアルゼンチンの場合はそうではありません。

日本人からすれば驚くほど 失礼極まりない のです。

ある日の電話。

   私 「Hola? (もしもし)」

   相手「¿Quién habla? (あなた誰?)」

それはこっちのセリフだっつーの。

別の日の電話。

   私 「Hola? (もしもし)」

   相手「¿Es Ana? (あなた、アナ?)」

   私 「¿Se ha equivocado de número? (番号をお間違えではないですか?)」

   相手「・・・ガチャン!」

"すみません"くらい言えないの?

また別の日の電話

   私 「Hola? (もしもし)」

   相手「Miriam? (ミリアム?)」

   私 「(Miriamって、大家さんのことだわ)

      No soy, pero ella es...(いいえ違います、でも彼女なら..)」

   相手「ガチャン!」

話は最後まで聞けよ・・・。

アルゼンチン人は普段、とても礼儀正しく振る舞います。

バスの中で誰かにぶつかってしまった時にはきちんと謝るし、

買い物をする時には、お客さんの方もお店の人に対してありがとうと言います。

そんな礼儀正しい人たちなのに、電話対応はなんて失礼なのかしら!

と、最初のうちは思っていたのですが、

それは私が、自国のものさしでしか物事を捉えようとしていなかったから。

私たち日本人の感覚では、失礼極まりないやり取りに思えても、

おおらかなアルゼンチン人にとっては、ごくごく普通のこと。

だから最近は、「あなた誰?」なんて訊かれても、

「A ver, adivina quién soy! (さあ、私が誰だか当ててみて!)」なんてやり返したり。

我が家にかかってくる間違い電話が、楽しみだったりするのです。

でも先日、間違い電話ではなく、犯罪の臭いプンプンの電話がかかってきました。

その話は「特派員は見た!」にて、またご紹介することにしますが、

スペイン語を全く話すことが出来なかった2年前なら

電話でのこんなやり取りも出来なかったなーなんて、

自分の成長(?)に、ちょっぴり嬉しくなる私なのでした。

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