タンディルの歩き方〜奇跡の石に出会う〜
タンディル(Tandil)の魅力は、チーズやチョリソだけではありません。
この街には、2つの有名な「石」があるのです。
まず最初のひとつ、Centinelaの石。
丸みをおびた大きな石が
崖(といっても、そう高い場所ではない)の上に乗っかっているのですが、
ありえない角度でそこにあるのです。
ちょいと押せば、崖下にゴロンと落ちてしまいそうな。
でも、そうとうな重さがあるのでしょうね。
この石のある崖近くには、リフト乗り場があって
小高い山の頂上へ行くことが出来ます。
せっかくなので乗ってみました。
遊歩道があり、頂上の林を散策することが出来ますが、
そのほとんどが私有林で立ち入りが禁止されているため
散策できる範囲はかなり狭かったです。
それでも、木々が放つマイナスイオンに癒された気分♪
さて、次なる石は、街の東側にあるLa Movedizaの石。
この石もまた、ありえない角度で崖の上にあるのですが、
その場所まで行くのがけっこう大変。
かなり傾斜のきつい階段を何十段も上がらなければならないのですが、
この場所は向かい風がとても強く、よけいに体力を使います。
▲この石段が心臓破り!上りきった後、座り込んでしまう人続出です。
▲うわ!風が強い!
帽子やかつらなどのかぶり物は飛ばされちゃいますよ〜!
▲今にも落ちてしまいそうな角度ですが、大丈夫なんでしょうか。
よくこんな角度で、ここに存在することが出来ますね...
まさに、自然の神秘。
でも本当は、現在ここにある石はホンモノではないのです。
実は、もともとこの場所にあった石は、そのありえない角度が評判となり
アルゼンチン各地から見物客が訪れる人気スポットだったのですが、
残念なことに、1912年のある日、ゴロンゴローンと崖下に落ちてしまったのです。
▲これがその時代に撮られた写真。(Tandil観光サイトより)
そんなことして遊んでるから落ちちゃったんではないでしょーか。
そんなワケで、現在私たちが見ているのはレプリカなのですが、
崖下に、落ちてしまったホンモノの石が横たわっているのも見ることが出来ます。
▲それがコレ。
タンディルのもうひとつの見所が、Reserva Natural(自然保護区)です。
とはいえ、世界最南端・ウスアイアの
ティエラ・デル・フエゴ国立公園のような場所であるはずがない、
と、全く期待してはいなかったのですが、これが意外に面白かったのです。
入り口で入園料を支払い、コースに従ってゆっくり車を走らせます。
すると、とっても人なつこいロバが私たちを歓迎してくれました。
▲車の窓からコンニチハ!可愛い!
私、なぜか子どもの頃からロバが大好きなんです。
それはもう、ロバに萌え〜ってくらいに!
なので、車を降りて、しばしロバと戯れます。
ロバとさよならして先を進んでいくと、
山の斜面に石を積み上げた遺跡のようなものを発見。
さらにその上には・・・野生のリャマが!
野生のリャマとの遭遇は、私にとって生まれて初めてのこと。
ペルーに9年間住んでいた夫は、まるでその辺のノラネコでも見るかのように
「ああ、リャマね」
と、冷めた反応でしたが。それにしてもリャマって、けっこう小顔なんですねー。
▲リャマとの記念撮影。だいぶ上の方にリャマが写っているんだけど...
▲ロバと違って、警戒心が強いみたいです。
この自然保護区では、他にもたくさんの野生動物に出会います。
ウサギ、キツネ、そしてジャガー?!(いえ、ジャガーは檻の中です)
▲シカのファミリー。
▲ブエノスアイレス州のパンパ一帯に生息する毒ヘビ(飼育)。
コースの後半で、道をとおせんぼしたのは・・・
やっぱりロバ!
や〜ん、どうしてロバってこんなにキュートなのぉ〜♥
だってほら、
それにしても、この時期のタンディルは寒い!
ブエノスアイレス州は、その州内のほとんどが広大なパンパなのですが、
朝と夜は、昼間よりぐっと気温が下がります。
そのためガウチョたちは、いつもポンチョを肩にかけているのです。
昔、パンパの真ん中で
夜を過ごさなくてはならないこともよくあったそうですが、
ポンチョは防寒にとても役立つのだそうです。
岩山の多いタンディルでは、ロッククライミングも出来ます。
また、カヌーで川下りを楽しむことも出来るし、緑いっぱいのキャンプ場もあるので
アウトドア派の方にピッタリの場所です。
▲・・・私もチャレンジ。
ところで、今回の小旅行でも、アルゼンチン北部サルタ旅行でも
そして、ボリビアのウユニ塩湖や、エルサルバドルの旅でも、
あらゆる旅で、とっても重宝しているのが
アウトドアグッズの王道、コロンビアの携帯レインブーツです。
これは、折り畳んで付属の小袋に入れて持ち運べるので、
旅行中の突然の雨に備えて、いつも携帯しています。
それに、クッション性のあるフットベッド、
フィールド対応のラギッドなパターンのアウトソールが特徴なので、
ちょっとした山歩きにも使えるのです。
旅のおともに、オススメですよ♪
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