アルゼンチンの先住民族〜トバ族〜

公開日 : 2010年07月08日
最終更新 :
筆者 : bonita

移民国家アルゼンチンには、

スペインやイタリアなど

欧州系の移民とその子孫たちが国民の大多数を占めていますが、

アルゼンチンが移民国家として誕生するずっと以前から

この地に住んでいたいくつかの先住民族たちもいます。

アルゼンチン北部、チャコ地方に住むトバ族もそのひとつです。

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▲トバ族の少女(1876年)/写真転載元はコチラ

多くの先住民族と同じように、彼らトバ族も

アニミズム信仰を持っています。

※生物、無機物を問わず全ての物の中に、霊魂が宿っているとする。

自然とともに、自給自足で生活してきた彼らの生活は

時代の流れの中で大きく変化してきたけれど、

彼らの基本的な「生」に対する考え方は、何も変わってはいない。

それが最も顕著に表れているのが、彼らの音楽なんだそうです。

トバ族の音楽を、現代の音楽と融合させ

トバ・エレクトロニカという新世代音楽を誕生させたのが、

チャコ出身のアーティスト、TONOLEC(トノレク)です。

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南米フォルクローレとエレクトロニックの融合した音楽を

トバ語とスペイン語で歌い上げたトノレクのCDは、

日本でも販売されています。ぜひ一度聴いてみて下さいね♪

ところで先日、

このトバ族が話すトバ語で書かれた『星の王子様』を偶然発見し、

コレクターとして早速ゲット致しました!

トバ語で書かれている、とは言っても

トバ語は話し言葉のみで文字を持たないので、

トバ語の話し言葉をアルファベッド化して書かれた本です。

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アルヘンティーノの友だちに

「トバ族って知ってる?」と訊ねてみたら、

彼らの存在を全く知らない人も何人かいました。

特にブエノスアイレス州では、先住民族の存在が非常に薄く

学校でもほとんど扱われていないため、

多くの若者たちは、先住民族の歴史や現在について

ほとんど関心がないようです。

でもこのブログでは、こうしてときどき

アルゼンチン各地に住む先住民族について取り上げていきたいと思っています。

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