アルゼンチンで運転免許を取得するなら

公開日 : 2010年07月21日
最終更新 :
筆者 : bonita

アルゼンチン第二の都市、コルドバで

ちょっと珍しい(?)交通事故が発生しました。

建物の駐車部分から飛び出した車が、

隣の建物の間で宙に浮くような形で停止したのです。

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▲yahoo!Argentinaの今日のニュースより

なんちゅー事故だ、と思う事故なのですが、

運転者とその息子たちは、車の後部座席に逃れ無事に救助されたそう。

このファミリー、よほど普段の行いが良いのだと思います。

まあ、このような事故は非常に珍しいですが、

アルゼンチンでは、毎日のように交通事故のニュースを耳にします。

この国で気をつけなければならないのは、ケチャップ強盗より交通事故。

特に、首都ブエノスアイレスでは、

無数に走るコレクティーボやタクシー、それに一般車両も

     車優先!

で走っているので、事故に遭わないように注意が必要です。

車優先なので、右折や左折する車が多いと

横断歩道を渡り切ることが困難なこともあります。

私も、ここブエノスアイレスで運転するドライバーの一人ですが、

歩行者優先の日本の感覚で、横断する人を待ってあげていたら

後続の車にけたたましいクラクションを鳴らされました。

日本ではあり得ないことです。

さて、アルゼンチンに駐在される方や長期滞在される方の中には、

車を購入し、通勤やドライブに使いたいという方もいるでしょう。

国際運転免許証の有効期間は1年間なので、それ以上の期間運転するためには、

アルゼンチンの免許証を取得した方が便利です。

その場合、運転免許交付センターで

国際運転免許証と日本の運転免許証を

スペイン語に翻訳した書類を提出し、

アルゼンチンの運転免許証を交付してもらいます。

この手続きは、事前に予約が必要なので、指定された日時に行けば

あっという間に運転免許証を手に入れることが出来ます。

ビザの有効期限と同じだけの有効期限での交付、

私の場合、3年の有効期限が記載されています。

ビザが切れてしまったら、

この免許証もまた更新しなくてはいけません。

しかし、国際運転免許証からの切り替えではなく、

試験を受けて運転免許を取得する場合はそうカンタンではありません。

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▲試験を受けるのにも、交付を待つのにも、

 この長ーい行列に並ばなくてはならない。

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▲そして手に入れる運転免許証はこんなカンジ。

筆記試験は、スペイン語の他、英語で受験することも可能です。

試験管が同乗しての技術試験では、

受験する本人が、試験に使用する車を用意しなければなりません。

自分の車を所有していない場合は、家族や友人の車を借りているようです。

あるいは、運転技術を学ぶ自動車学校に通っているなら

その自動車学校から、車を借りて受験することになります。

(教官がセンターまで同行してくれる)

普段ブエノスアイレスで運転していると、

「アルゼンチン人って何ておおらかなんだ」と思うことが時々あります。

例えばこんなことがありました。

交差点で信号待ちしていたら、わき見運転でもしていたのか

1台の車が、前方で停車していた車のバンパーにゴチン!とぶつかったのです。

あれまあ!この後、どんな展開になるのかしら!

と、ワクワクハラハラしながら見ていますと、

ぶつけた方のドライバーが、ぶつかった方のドライバーに向かって

「No pasa nada(何でもないわよ)」と、車の中から声をかけただけ。

     ぶつけたアンタがそれを言うかッ!

と突っ込みを入れたくなった私。だって、

  衝突の衝撃で、バンパーがちょっと外れてますから!

でも、さすがおおらかなアルヘンティーノ。

ぶつけられた方のドライバーも、車から下りて確認することなく

「Esta bien(まぁいいよ)」と言っただけ。

バンパーをブラブラさせながら、走り去ってしまいました。

改めて、アルヘンティーノの器のでっかさを見せつけられたこの出来事。

そうだよね。バンパーって、

そもそも衝突の衝撃を和らげるために付いているんだもの。

ってことはつまり、バンパーに衝突されても怒っちゃいけないのよね。

たとえその衝突でバンパーが外れちゃったとしても、

それがバンパーの役割、バンパーの運命なんだから諦めなくっちゃ・・・

     ・・・って、諦めきれるかぁぁッ!

愛車に小さな傷が付いただででも気になる方は、

アルゼンチンで運転しない方がいいと思われます。

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