クマからの危険回避のために

公開日 : 2013年04月15日
最終更新 :
筆者 : ハナ

4月も中旬に入りクマも冬眠から覚めて、そろそろカナディアン・ロッキーの観光シーズンが始まります。ということで一足早く、キャンモアで開催された"ベアー・デイズ"(クマについて学ぶイベント)に参加してきました。

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会場となったキャンモア・シビックセンター

キャンモアはカルガリーから西へ約100km、車で1時間15分程度、そしてキャンモアのダウンタウンからバンフ国立公園まで約8km、15分程です。キャンモアはバンフ国立公園外にあるため、バンフに比べてホテルやモーテルに安く泊まれるので個人旅行者に人気で、カナディアン・ロッキー観光の拠点として利用する人でシーズン中は大変賑わいます。

カナディアン・ロッキー観光の魅力の一つに野生動物との出会いがあります。これから暖かくなりバンフの街中ではリス、ミュールディアー、エルク、コヨーテなんかが頻出します。稀ですが、バンフの街中でもクマが出没来ることもあります。街中で出没するということは、ハイキングやキャンプ中にクマと遭遇することもあります。そのため危険と隣り合わせということも覚えておくことが必要ですね。これは国立公園外にあるキャンモアとその周辺でも同様のことが言えます。

今回のイベントでは、キャンプやハイキング中に実際にクマと遭遇してしまった場合の対処法を学べました。

キャンモアのあるカナナスキス群ではクマに遭遇しないよう次のことを推奨しています。

・ハイキングは複数で行い、ハイキング中は大きな音をたて、クマが近寄れない環境を作る。

・キャンプサイトをきれいに保ち、必要のない時は、食べ物やごみは片づけておく。

・ペットは常に綱でつないでおき、放し飼いにしない。

万が一遭遇してしまった時のために、クマ撃退スプレーを携帯することを推奨していました。バックパックの中に入れておくとすぐに取り出せないので、ベストのポケットに入れておいた方がよさそうです。

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手に持っているのがベアスプレー。このオフィサーの方は胸ところに携行しているとのこと。

こんかいはベアスプレーのデモンストレーションも行われました。

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ガスは軽く、上にあがっていくので下に向けてスプレーするのがコツ。

さらに、カナナスキス群ではクマトラップを仕掛け、クマを捕獲し観察するプログラムがあります。

まず、クマ目撃付近にトラック型のトラップを仕掛けます。仕掛けの中のエサ(ビーバーとか自然動物が多いそうです)をとらえると入口が閉まります。

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捕獲後、睡眠薬を投与し健康状態をチェックし、耳に送信機を埋め込みます。そうすることによって、クマの生態系を調べることができます。

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もちろん目覚めた後は野生に返します。

もし、スプレーを持たずにクマに遭遇してしまったら、絶対に写真を撮ろうと近付かず、あわてずゆっくり後ずさりして少しずつ距離をおくことを推奨していました。

これからの観光シーズン、ルールとマナーを守って楽しみたいですね。

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