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タンザニア/ダルエスサラーム特派員ブログ 西東 たまき

タンザニア・ダルエスサラーム特派員が現地からアフリカ地域に至るまで、旅行・観光・食事などの現地最新情報をお伝えします。

2017年6月13日

ダルエスサラーム・ラマダンの過ごし方


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ダルエスサラーム・ラマダンの過ごし方

photo.JPG

(サウジアラビア国王の名前で寄贈されたナツメヤシ・"Gift from the Government
of the Custodian of the Two Holy Mosques King Salman Bin Abdul Aziz al Saud"
と書かれています。)


5月末に新月が確認され次第、タンザニア全国イスラム評議会「BAKWATA(バクワタ
/Baraza Kuu la Waislamu Tanzania/National Muslim Council of Tanzania 」は
ラマダン入りを宣言し、現在、全世界とともにラマダン真っ最中です。


ラマダンとは?
ラマダンとは、イスラム暦の第9番目の月のこと。
この一ヶ月間、ムスリム(イスラム教徒)は、日の出から日没まで一切の水と食物
を断ちます。「断食する」と聞くと、苦行のような大変な様子を思い浮かべるかも
しれませんが、実際のところ、ムスリムたちはラマダン開始がとても嬉しそうです。
断食する者同士で連帯意識が高まる中、待ちに待った夕刻の食事を家族や友人と
ワイワイ分かち合って一斉に食べる、そんな非日常が続く日々を楽しく感じるのは
容易に理解出来ます。


外国人の私も、しばしば「断食はしないのかい?」と冗談半分で声を掛けられます。
私は「Mimi kobe(私は断食破りです)」と返答し、相手がなぜか大笑いするという
のが、この時期定番のやり取り。街の食堂そしてバー(ムスリムの飲酒は珍しくあり
ません)はこの一ヶ月の間、通常より閑散として見えます。


この時期、人々は普段に増して足繁くモスクへ通ったり、普段ベールを被らない
女性もベールを被ったりしているのが目に留まります。また、シーズン中は、
連日夜間、特別のお祈りも行われます。食事を終えて一段落したあとに軽く体を
動かす機会にもなるというわけです。


日の出・日の入りが大事
日没時刻に達すると同時に、一斉に食事が始まります。ご存知の通り、日没時刻という
のは毎日変わります。そのため、食事の開始は毎日少しずつ前倒しになっていきます。
空腹と渇きのさなか、飲食物を目の前にしても一分として早く食べ始めるなんて
ことがないのは心構えの違いでしょう。私にはちょっと難しい芸当に思われます。


一日絶食したあとですから、毎回の食事はまずはお茶と、重湯や軽いスターター
から始められます。ラマダン期は食事のメニューも独特のものとなり、この時期
以外では食べない料理が並びます。スワヒリ語で「タンビ」と呼ばれるそうめんが
出回るのも、甘いメニューが増えて砂糖の消費量がさらに上がるのもこの時期です。
干し柿を思い起こさせるナツメヤシの実は一年中売られていますが、食事前に
飲むお茶の友の定番として欠かせないため、ラマダン期はスーパーのナツメヤシ
売り場面積も広くなります。


太陰暦に則ったイスラム暦は29日の月と30日の月を交互に繰り返すため、太陽暦
から年に11日ほど徐々にずれが生じます。そのため、ラマダンの時期も毎年同程度
の日数早まっていきます。10年ほど前にはラマダンは日本の秋だったのが、今では
梅雨の季節にまでずれているのです。


断食の時間はあくまで夜明けから日没ですので、日照時間が長い日本の夏にラマダン
が当たれば断食であれば断食時間が長くなりますし、冬に当たれば短くて済むと
いうように、数時間の時差が出ます。


ちなみに、タンザニアでは季節による日の出日の入り時刻の違いが日本ほどあり
ません。せいぜい30分程度夜明けが早くなるだけ。そして日没もその分早まると
いう、日本にはないパターンで、結局、日照時間は年間通してほとんど変わりません。


異教徒も一緒に
タンザニアには宗教の違いによる諍いが基本的にないため、ラマダン明けのお祝い
にクリスチャンの友人を招いたり、逆にクリスマスにムスリムが招かれたりして
一緒にご馳走を囲むという話は、よく聞きます。


ラマダン中、レストランやホテルでは断食している人向けの特別メニューが用意
されますし、ラマダン明けのお祝いにはスペシャルオファーが盛んに宣伝されます。


さて、新月と共に始まったラマダンは、終わるのも新月と一緒です。新たな新月
が確認された翌日が、ラマダン明けの祝いの日となります。人々はその日のため
に贈り物を用意しています。当日はご馳走が作られ、友人や家族を招き合うのです。
今年のラマダン明けは、6月25~26日頃の見込みとなっています。


こんな配慮で分かち合うラマダン
もし、ラマダンの期間にタンザニアを訪れる機会があり、利用したタクシーの
運転手や居合わせた人が断食中だったりした場合、目の前で飲食するのは控える
配慮をするとよいでしょう。
もちろん、目の前で飲食したところで文句を言われることはないはずですが、
人としてそのような配慮を見せるのは悪くないことだと思います。


ラマダン中は、「Ramadan Kareem(ラマダン・カリーム)」という特別の
挨拶があるので、機会があったら声を掛けてみるとよいでしょう。

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2017年6月13日
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