古都を楽しむサイクリングツアー

公開日 : 2013年05月30日
最終更新 :

 デリーと言えば、交通渋滞が激しく、交通マナーが悪くて有名だ。そんなところでサイクリング・ツアーがあるの?と一瞬耳を疑った。しかし、それは本当だった。オールドデリーを自転車でめぐり、歴史的建造物や人々の暮らしを見て回る。

貸出の自転車.jpg

 コースは5種類あり、それぞれ見る場所が多少異なる。冬だけやっているコースは午後出発だが、それ以外はみな早朝のスタートだ。料金はいずれも1600ルピー(約2900円)3時間ほど自転車でめぐるというパックツアーには外国人が多く参加する。ツアーは朝6時半に集合だ。

ツアー客は外国人も多い.jpg

 日中は50℃近くにもなるデリーの5月。早朝のスタートが暑くなくてよい。集合場所は有名なニューデリー駅の東側、車で10分程のところにあるデリート・シネマの対面。早朝なので朝寝坊の路上生活者がたくさん歩道の上で眠っていた。これもデリーの風物詩だ。集合場所に行くともう参加者は徐々に集まり、ほどなくインド人のツアコンがやってきた。コースの説明や注意事項をいうと、各自、自転車を選ぶ。貸与してくれる自転車は変速機なしのママチャリのようなもの。

超狭い路地を行く.jpg

 いよいよ出発だ!!

 民家の間の狭い路地をすり抜けてゆっくりと進む。人やバイクのほかに、野良犬や牛もいるので早くは進めない。しかし、ゆっくり進んだ方が、人々の生活やその表情が良く見えて好都合だ。民家はみなコンクリートか煉瓦つくりだが、民家といっても集合住宅がほとんどで、しかも両隣りは棟続きだ。だからよけいに圧縮された空間にいる感覚が強くなる。

下町の庶民の暮らし.jpg

 突然ツアコンがハタと止まった。

んん?民家と思いきや、そこは「Haveli」と呼ばれる、300年前にシャージャハン王の時代に建てられた古い高級マンションだ。3~4階建てだが、現在は無人化しているが、多目的集会所のように使っているそうだ。

マンション.jpg

 途中、チャイ屋に立ち止った。そこで暖かいチャイが出され、足腰の疲れをいやす。しばらくすると今度はヒンドゥー教のお寺に止まった。インドにはヒンドゥー教のお寺はたくさんあるが、民家と民家の間に挟まれている小さなお寺があり、宗教がみんなの生活に溶け込んでいると実感させられる。

 ほどなく、「デリーの浅草」ともいわれるチャンドニーチョークに着く。ここには様々な店が所狭しとならび、日曜日というのに早朝から活気に満ち溢れている。又もや五感が刺激させらそうだ。不思議な生命力すら感じられる。

途中休憩のチャイ屋.jpg

 そこでレモン水やチャイとともに簡単な朝食がだされる。ツアー仲間とのおしゃべりも楽しめる。このサイクルツアーはよくある名所旧跡をたどるツアーで終わらぬ、デリー下町の庶民の暮らしを見たり、古い生活習慣を肌で感じられるちょっと変わったツアーでもある。

写真提供 ST氏

データ

Delhi ByCycle Tour

www.delhibycycle.com

Email: info@delhibycycle.com

予約電話番号:Mobile: +91 9811723720

Office: +91 11 64645906

ツアー時間  早朝ツアー(4コース) 6:30 - 9:30

午後ツアー(1コース)13:15 - 17:30(10月~4月だけ)

5月のお題 "現地在住でも行きたくなる、ちょっと変わったオプショナルツアー"

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