インドらしさを見つけるデリーメトロ乗車体験

公開日 : 2015年05月20日
最終更新 :
筆者 : nok

乗りこなせると行動範囲が広がるだろうなあと思いながらも、なかなか使う機会のないデリーの地下鉄(メトロ)。自宅近くに駅がないので、どうしてもほかの交通手段に頼ることが多くなってしまうのですが、たまに利用すると、いろいろな発見があり、面白いものです。

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デリーの地下鉄は、日本を含めた各国ODAの支援などを受けながら2002年に運転開始し、現在6路線まで増えています。このうち、旅行者が使うとすれば、空港とニューデリー駅を結ぶオレンジライン(エアポートエクスプレスライン)、デリー隣の都市グルガオン方面に延びるイエローライン、カーンマーケットやラジパトナガルマーケット方面へのバイオレットラインあたりでしょうか。

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乗車するには、券売機か窓口でtoken(トークン)と呼ばれるプラスチックの丸い切符を購入します。日本では、いたるところで見かける飲み物やチケットの自動販売機ですが、インドでは駅か空港くらいにしか設置されていないので、操作に少し緊張します。初乗りは8ルピー(約15円)。

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改札前には、ボディーチェックが行われます。時間帯によっては大行列が!

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どの路線も約5分~10分間隔で運行していて、それほど待つことなく乗車できる気がします。渋滞は無縁で空調も快適ですが、車内は混雑していることが多く、どこからともなく、汗とスパイスが混ざり合ったようなにおいが・・・。これにはなかなか慣れることができません(女性専用車両もあります)。

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無理やり乗り込むなどドアに妨害を加えると、5000ルピー(約9500円)の罰金を支払わなくてはならないという注意書きが。

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ちなみに、つばをはくと200ルピー(約380円)の罰金。

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こういう注意書きの内容は、お国柄を表していて面白いですね。例えば、日本では、携帯電話や乗降順序に関する掲示を目にしますが、インドでは、私は未だ見たことがありません。携帯の使用はどこでもおかまいなし、乗降順序は、大半の人が扉が開いた瞬間にだんご状態で同時に乗り降り・・・。「なぜ並ばないんだ!」とイライラすると身がもたないので、「これぞインド式」と受け入れたほうがいいのだろう、と思いたいきょうこのごろです。

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デリー市内では今もあちこちで、地下鉄路線の拡張工事が行われていて、成長の可能性をひしひしと感じます。

先進国と変わらない地下鉄利用の光景が広がるであろう時期が来る前の、突っ込みどころ満載のデリーメトロ、ぜひ体験してみてください。

☆ご参考☆地下鉄の駅構内では、記念写真を少し撮るくらいでは、警備員は何も言ってきませんが、フラッシュをたいて目立つ状態で長時間撮影していると、注意されることもあるようですので、お気をつけください(ちなみに、撮影に関する注意書きは見当たりませんでしたが・・・)。

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