Dilli Haat解剖【前編】

２０１６年最初は、楽しみながらおみやげ探しのできるマーケットを紹介します。地下鉄イエローライン、ＩＮＡ駅すぐそばの『Dilli Haat』（ディッリー・ハート）。あれ、デリーのスペルは、Delhi ではなかったっけ？まさかつづりミス？と思っていたのですが、そんなことがあるはずはなく、ヒンディー語で、デリーは「ディッリー」と発音し、それを忠実にアルファベットで書くと、Dilliになるそうです。

入場料２０ルピー（約４０円）を払って中へ入ると、インド版「全国物産展会場」という雰囲気。常設の店と短期間のみの店があり、それぞれ、民芸品や布製品が小さなブースに並べられています。さて、「楽しみながら」おみやげ探しができるとはどういうことか、普通のおみやげ屋とは何が違うのか・・・。キーワードは、「食」と「体験」です。

まず「食」について。マーケットの中ほど、左右にフードコートがあるのですが、インド各地の料理を味わえます。甘酸っぱい料理が多いというカシミール、庶民派カレーのビハール、とにかく辛いラージャースターン・・・違いがわかってきたあなたはもはやインド通？！

この日は、アッサムのレストランに行ってみました。３種類の副菜とメインの肉（豚か鶏）カレーがついたターリーは３００ルピー（約５３０円）。ひとくち食べると、コリアンダーとにんにくの香りが広がります。ちょっと油が多め。以前、州食堂シリーズで紹介した西ベンガルのカレーに近いものを感じました（https://tokuhain.arukikata.co.jp/delhi/2015/11/post_365.html）。そして、西ベンガルのときもそうでしたが、一番おいしかったのは、豆カレー（下写真右）。サラサラのお米によく合うのです。インドを離れたら、この豆カレー、恋しくなりそうだなぁ。

腹ごしらえができたところで、二つ目のキーワード「体験」についてです。こちらは、「食」ほど期待できるものではないですが、話のタネになりそうな「体験」を売りとする屋台がぽつぽつと存在します。この宇宙人のような機械では「３Ｄ ツアー」体験を。「アジア」「世界」「森」の３つのツアーすべてで５０ルピー（約９０円）。当初、やってみる気はなかったのですが、何人か覗いている人がいるのを見て、気になって体験してみました。５秒ごとにスライドが変わる仕組みになっています。安っぽくてばかばかしいなあと思いながらも、「おぉっ」など声をあげながら、真剣に見てしまいました。日本だと、恥ずかしくてできない体験もインドだとできる！

こちらは、同じ「覗き系」でも、音楽つきで紙芝居風のようです。

ほかにも、髪に糸を巻きつけられるコーナーや、凧作りコーナーなどがありました。いずれもあまりのチープ感に「こんなことも商売になるんだー！」と呆れながらも、「体験」したことは、後々まで思い出として残ります。

ちなみにマーケットの中央にはステージがあります。私が行ったのは日曜で、ちょうど生演奏中でしたが、ステージ上を子どもがハイハイしていたり、女性たちがスカート直しにいそしんでいたり、いきなり音楽が止まったり、なんともマイペースなご一行でした。うーん、インドらしい！

次回は、メインのみやげ物について紹介します。～Dilli Haat解剖【後編】へ続く～