オートリキシャでのびっくり体験あれこれ
デリー市民の足、「オートリキシャ」。uberやolaなど安全安心を売りとするアプリタクシーを使う人が増えていますが、私はがぜんオートリキシャ派。予約いらずで手軽。街中の空気感やにおいも敏感に察知できて、乗っていて楽しいのです。地元のインド人には単に「オート」と呼ばれ、親しまれています。といっても渡印当初は、ひとりでオートリキシャに乗るのが怖くて、かなり緊張したものでした。徐々に慣れ、「夜はひとりで乗らない」「地理感のある場所への移動で使う」「基本的には近距離移動のみ(最大でも約10キロ、約120~150ルピーまで)」「少しでも怪しいと感じる運転手は避ける」などを心がけ、多用しています。
オートリキシャに乗ると、びっくりな体験をすることがあり、それが飽きない理由のひとつであることは間違いありません。最近乗ったオートリキシャでは、こんなことがありました。交差点の真ん中で、別のオートがエンストして立ち往生しているのを見つけると、私を乗せたまま運転手はエンスト車両の後ろにつけて、足で支えて押してあげたのです。途中でその車両は見事エンジンがかかり復活。お礼を要求することもなく、それぞれが何事もなかったように車を走らせて行きます。こういう「助け合うことは当たり前」のインド人気質、すごいなあと思います。
オートリキシャは、客を乗せていてもおかまいなしに運転手の都合で停まることがあります。多くは燃料補給のため。「客が乗る前にあらかじめ燃料を入れておく」というのはここでは徹底されていません。燃料を入れている間、客はいったんオートから降りて待ちます。このとき、手持ちのお金がない運転手は、運賃を先払いするよう求めてくることもあります。
燃料補給以外では、水売り屋台や無料の水汲み場での一時停止も。「ワンミニット」と言って、手持ちのペットボトルに水を汲んでくるのです。
(↓水売り屋台の売り子が不在で、セルフサービスで水を汲む運転手。ちゃんとお金も置いていました。後ろの女性は、別の屋台の売り子)
謝ることも悪びれることもまったくなく、無言でまた運転し始めます。もちろん停まった分の値引きもなし。最初は、「客が乗ってるのに!!!」と腹が立ったものですが、今はもはや何も思わなくなりました。急いでいるときには幸い停まられることがなかったからというのもあるかもしれません。
観光地に集まるオートリキシャの運転手の中にはしたたかで意地悪な人もいるようですが、大半は素朴で朴訥とした人たちです。初めてのインド旅で、「オートリキシャを使いこなしましょう」とはおすすめできませんが、旅の思い出に、一度くらい乗ってみると、違った風景が見えてくるかもしれません。
(↓ゴアのオートリキシャは、扉付き。雨季の天候を考慮しているそう)
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