オランダの冬の定番食べ物大集合！

こんにちは！！本日のオランダ、アイントホーヘン地方はとっても灰色の天気。ど～んよりしてて空が低く、雨が降りそうで降らない典型的なオランダの冬の天気です。今週は気温１０度前後の日が続くみたいで、ちょっと暖かい天気と言えると思います。ですが外に出ると底冷えがして手足がすぐに寒くなるので手袋は必要ですのでお忘れなく！

さてさて、今回はオランダ人の冬の料理をご紹介いたします。

まずとても有名な郷土料理がこれです！じゃん！！！

エルテンスープ（青豆のスープ）！！！これはよくオランダのガイドブックにも掲載されているのでご存知の方が多いのではないでしょうか？？ちなみに繊細な盛り付けの日本料理と比べると、何ちゅーか・・・・コメントに困ります！（笑）ドデンッ！とした感じです。決して誰かの食べ残しでも、残飯でもないのです！れっきとしたスープなのです！確かに食べてしまえば腹の中で混ざってしまうので関係ないんですけどね・・・。細かいことにこだわらないオランダ人らしいスープです。ちなみにこれは私の旦那が作ってくれましたが、他の人が作るエルテンスープを見てもこんな感じで、一瞬＜遠慮します・・・。＞と言いたくなります。

材料は　①グリーンピース②ねぎ③人参③ジャガイモ④セロリ⑤玉ねぎ⑥豚肉（骨付き）が基本。お好みでニンニクやソーセージなどを入れても構いません。基本的に各材料の分量は気にせず、派手にどんどん投げ込んじゃってください（笑）ただし、グリーンピースを主役にするようにご注意を！

まず基本材料で３０分ほど煮込み、豚肉を取り出して、鍋の中で煮えた野菜をピュレのようにするため、ハンドブレンダーで混ぜくります！そして豚肉を小さくブロック状に切って鍋の中に戻します。そしてお好みのハーブ（塩やコショウ、ブイヨンなど）を入れ、味を調えます。ソーセージも入れたい方はここで投げ込んでください！そして煮込めば煮込むほど味が深くなっておいしくなります。オランダ人はこのように黒パンとともに食べる人が多いです。

この料理、義母が私がオランダに来て最初の冬に作ってくれたのですが、見た瞬間＜何じゃこれ！嫌がらせ？？＞と思いました。でも食べるととてもおいしくてすぐに手足がポカポカしてきました。それから体全体も暖かくなり、本当、その土地の郷土料理というのは意味があるんだなと感じたものです。本当に温まるのでおすすめ料理です。それからというもの、毎年冬になると旦那が作ってくれます。オランダ料理ということで＜私よりもあなたの方が上手よ～！さすが！＞と褒めちぎり、まんまと家事から逃れている私なのです！（ニヤリっ！）

次にこれ！じゃん！

これは、グルメット（gourmet）と言って、鉄板焼きみたいな料理をする際に使う器具です。この上で肉や野菜を焼いて食べます。１２月に入るとこれをする人が増えるため、スーパーマーケットでもこのように、この料理用の小さなサイズのお肉（味付けあり）や魚の切り身、小さなウインナーなどがセットになった商品を売り始めます。

下の部分に待機する、取っ手がついた小さな鍋たち。ここに上の鉄板におさまりきれない肉や野菜をのせて焼くこともできます。我が家ではここに生卵を割ってのせ、目玉焼きを作ります。そしてこの小さい鍋たちは鉄板の下におきます。そしてどのように焼くことができるかというと・・・・。

このように鉄板の下には電熱線があり、この熱で食べ物を焼くことができるというわけです。これもオランダでは冬の定番メニューであります。

そして締めくくりは、昨年もご紹介したオリボルン（Oliebollen）！！

これを忘れるオランダ人はいないっ！！！材料は①小麦粉２５０グラム②酵母７グラム③塩５グラム（我が家はこれよりも少なめ）④卵１個⑤ミルク２５０ｍｌです。

これをよく混ぜ、ボールの上に湿ったタオルを置いてオーブンの中で１時間ねかせます。（５０℃）

別にオーブンの中に入れなくてもいいのですが、温かい状態でねかせないといけないそうです。その後、天ぷらを揚げるように油の中へぶち込み、揚げます。（我が家でもアイスクリーム用のスプーンを使っていますが、お持ちでない方はスプーンを二つ使って、挟むようにして投げ入れても結構です。）

※このごっつい手は旦那の手です！

歯ごたえはモチモチしており、見かけはドーナツの穴がなくて丸いバージョンみたいな感じです。これを粉砂糖をかけて食べます！じゃん！

うっめ～！！お好みでレーズンを混ぜて揚げることもあります。お菓子作りが苦手な私はこれまた旦那を褒められるだけ褒めまくっていつも作らせています！男は適度にもち上げることが重要みたいです（笑）。でもお菓子作りは旦那の方がスーパー級においしく作れるのです！何でっ？？

このようにオランダ人は厳しい冬をおいしい食べ物で地味に楽しく過ごしております！（笑）

ご紹介したエルテンスープはこの時期、レストランなどでも季節メニューとして注文できるところが増えてきますし、オリボルンも町中に屋台が出てきます。その屋台のそばではいつも＜もう食べるのはおよしよ！＞と言いたくなるような体格の方々がオリボルンを頬張っております。圧倒されて凝視しないようにお願いいたします！もし観光の際に見かけられた方はぜひお試しください！ただオリボルンは屋台などでは冷めている場合も多く、残念だなーと思います。温かいうちに食べるのが一番おいしいのです。しかし屋台によっては温めてくれるところもあるので＜Kunt u dat warm maken ??　クントゥ　ウ　ダットゥ　ワガム　マークン　？　（温めてもらえますか？）＞と聞いてみてもいいかもしれません。

さて、この記事が私にとって２０１６年の最後の記事となります。一年間ご愛読いただき、ありがとうございました！２０１７年も日本の皆様のお役に立てるような記事をアップしていきたいと思いますので、どうか私を見捨てず、お付き合いくださいますようよろしくお願いいたします（笑）。良い年末年始をお過ごしくださいませ！

Fijne kerstdagen en gelukkig nieuwjaar !!（素敵なクリスマスと良い新年を！）