とっても大人の顔を持ったオランダ!!

公開日 : 2017年04月11日
最終更新 :

小雨が降ってちょっと肌寒い日を送っているオランダからこんにちは!ここ数日とても暖かい日が続いていたので少し雨が降った方が植物には良い影響を与えると懐広くなった私でございます。

さて、今日はオランダのスーパーマーケットでよく見かけるこのマークについてご紹介します。

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これは<Fair trade>という機関が販売している商品という意味です。

この<Fair trade>とは一体何でしょうか?

オランダは様々な食糧を発展途上国から輸入しています。例えばコーヒー豆やバナナ、砂糖など暖かい場所でしか栽培できないものなどです。発展途上国はそのような輸出品で国内経済また農産業を支えようとしていますが、気候の変化で農作物がうまく育たない場合もあります。また個人農家などは農作物を売る際に買い取り値を必要以上に安くされ、十分な収入を得られない場合が多く見られました。そこへ気候の変化が影響して作物自体がよく育たないとなると農家の家計に大きな打撃を与えます。<Fair trade>とは簡単に言えばそのような貧困に苦しむ発展途上国の農家による農業組合みたいなものです。作物の育ち方に関わらず、また社会的な地位に関わらず、平等な価格で作物を取引し、利益の使い道は<Fair trade>に参加している農家で、農家の将来のために自主的に決めてよいというものです。この制度によって農家の家計が安定し、またその利益によって農家が集まっている村に学校を建てたり水道を引いたりとその村の将来を良くするきっかけを与え、自立の道に導くというのが狙いのようです。この制度は今や世界中に広がり、オランダでもこの制度を推奨して、多くのスーパーマーケットでこのマークのある商品が増えてきています。オランダには様々な人種の方たちが暮らしており、最近では色々な問題が噴出してきているとはいえ、人道的な制度にはとても熱心です。よって、このような商品をわざわざ選んで買うという人も多いです。

また、このような無農薬の食材も最近ではだんだんとスーパーマーケットで大きな割合を占めるようになってきました。

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私も野菜はなるべく無農薬のものを買うようにしています。もちろん、無農薬専門のお店もあり、そこでも野菜などは売っているのですがそのようなお店で買うと値段がとても高くなり、スーパーマーケットの無農薬野菜の方がお手頃なお値段で手に入れることができます。ちなみにベルギーとオランダの国境近くに住んでいる私は何回かベルギーのスーパーマーケットに行ってみたことがあるのですが、無農薬製品はオランダの方が圧倒的に多いです。こんなに国が近くてもやっぱり違うんだなと思ったのを覚えています。

以上、社会貢献や健康にとても重点をおいているオランダでした!(オランダ、やるじゃん!)

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