オランダ郵便局の、ご遺族への素敵な気配り。

公開日 : 2017年06月20日
最終更新 :

こんにちは~!最近ずっと良い天気(気温25~30℃)が続いている、オランダです。昨日なんか日陰で何と気温36℃!!日本並みの猛暑となりました!この時期で一番心配なのが日射病や熱射病!特にアムステルダムやキンデルダイクなどオランダの有名な場所に行かれる観光客の方に気を付けていただきたいのは、このような場所で観光船に乗る場合!特にアムステルダムでの運河における観光船の場合は180℃ガラス張りの観光船が多いため、太陽光が強い日に利用するとかなりの暑さです。日焼け止めやサングラス、帽子を必ずご利用くださいね!

さて、私事ですが、去る4月12日に実は義父が他界しました。オランダに来てからというもの、我が娘の様にかわいがってもらったため、感謝の気持ちでいっぱいです。

そのお葬式の手続きの際にオランダ習慣のいいところを発見したので今回はそれをご紹介します。

義父が亡くなった際、私達はすぐにお通夜とお葬式の連絡を書いたカードを準備しました。この印刷は葬儀屋がすべて取り計らってくれます。<そのカードに受け取り主達の住所を書いた後にこの封筒にまとめて入れて郵便局に持って行ってください。>と言われ、手渡されたのがこの大きなA4サイズの封筒。

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この<Rouwkaarten>とは<お葬式(お通夜)連絡カード>という意味。その下の方に小さく書かれている<Bevat rouwkaarten die met voorrang verwerkt moeten worden.>とは<優先的に処理すべきお葬式カード在中>という意味。ここまでくればもうお分かりですね?

そうです、遺族からのこのようなお葬式(お通夜)連絡カードは他の郵便物よりも優先的に処理されます。郵便局で手紙を送る際、オランダでは通常係員に手渡しすることは、切手を購入しなければならない時以外は非常に少なく、ポストにそのまま投函するようになっていますが、このA4サイズ封筒に入った手紙は直接係員に手渡しし、引き取り証明書ももらいます。そしてすぐに配達の準備に取り掛かります。私が日本の家族に通常の方法で手紙を送ると、届くのに約1週間半(ほぼ2週間)かかるのに、この封筒にまとめて入れて他の親戚の人達へのカードと一緒に送ったところ、日本にいる彼らの手元に届くのに3日しかかからなかったのにはかなり驚きでした。オランダ人は世界中に散らばっているため、少しでも早くご遺族、関係者の方々に知らせるためにこの方法が使われているということ。

このサービスには涙が出そうなほど感動しました。(その分、通常のオランダ郵便局の対応は遅いということですが...。)

義父のためにも彼の孫(私の子供)をしっかり育てていきたいと思います。お空の上から見ててくれ、とうちゃん!!わたしゃやるよ!

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