ようこそ!新通貨「ユーロ」

公開日 : 2001年12月29日
最終更新 :
筆者 : 柴山 香

旧東独市民にとっては、東西ドイツ統一時に次いで二度目の新通貨となるユーロが、いよいよ元旦に登場します。

第一弾として、大型トラック250台分の新紙幣と、貨物列車300両分の新硬貨が、半世紀以上もの長距離を走り抜いてきたドイツマルクからのバトンタッチを待ちわびています。

ユーロの流通が開始されても、マルクもまだまだ現役で活躍ー2月末迄はマルクで買物もできる上(但、おつりはユーロ)、マルクを市中の銀行でユーロと両替することも可能なのですが、特にジャラジャラかさばるマルク硬貨を、年内にきれいさっぱり使い切ってしまいたいのが一般市民の情。家中の貯金箱に溜りに溜まったマルク硬貨をきっちり数え上げ、その金額ぴったりに買物しようとする人が多発するのは必至です。

ところが、例えば30マルクの買物をして、コインのみで支払おうとした場合、実は受け取る側には断る権利があるのです。「補助貨幣に関する法」に拠ると、マルク硬貨で支払えるのは20マルクが上限、またペニヒ硬貨(1マルク=100ペニヒ)では最高5マルク迄と定められています。もっとも、この法の施行は半世紀以上も前のこと。法の存在を知る人も恐らく少ない上、ましてユーロへの移行期には、コインでジャラジャラ支払っても、大目に見てもらえるのではないでしょうか。

元旦に先がけて、既に12月17日からは新通貨(硬貨のみ)詰め合せセット(お歳暮みたい...)も販売され、各地の金融機関の窓口には購入希望者が殺到しました。

欧州の未来を担う新通貨ユーロ。三日後に迫ったバトンタッチへ向けて、ますます加速しているところです。

バトンタッチの鉄則は....「決して後ろを振り向かないこと」。

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新通貨ユーロはこの記号で表します。

ドイツ語での正確な発音は「オイロ」。

因みに、ヨーロッパのことも、ドイツ語では「オイローパ」となります。

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