W杯 ー 紅白軍団の勝利にドイツ人は複雑・・・?

公開日 : 2002年06月24日
最終更新 :
筆者 : 柴山 香

ドイツの首都ベルリンの人口は約350万人。この巨大なベルリンで、35人の人が集まったところで、誰の目にも止まらない。350人が集ったとしたら、「おや、何だ?」と関心を惹くだろう。これが35万人となれば、注目を浴びるどころか、もはや立派な社会現象だ。6月22日(土)、ベルリン中心地で、35万人のトルコ人が狂喜乱舞。何万台という車と、何万という国旗を掲げて大パレードを繰り広げた。W杯でセネガルを下したトルコが歴史的勝利を収めた日だ。国営放送のトップニュースを飾ったこのパレードは、ドイツでも大変な出来事になっているが、ドイツのサッカーファンにとってさらに気掛かりなのは、ドイツとトルコが決勝で対戦する可能性も出てきたということ。「オイオイ、まさか(トルコと)決勝で当たるんじゃないだろうなぁ」なんていう地元スポーツ紙の見出しも目にした。なぜトルコにこだわるのかには理由がある。ドイツ在住の外国人727万人中、200万人を占める最大勢力がトルコ人で、2位の旧ユーゴ(66万)、3位のイタリア(62万)を圧倒している。それだけに、両国(民)の友好の絆も深い一方、過去から現在に至るまで、様々な確執も生じてきた両国(民)の関係は複雑。そのドイツとトルコが、国の威信をかけて闘うW杯、しかも決勝の場で相対するかもしれないのだ。日頃からサッカーファンを煙たがっているドイツ人の友人は、「ドイツVSトルコが実現してトルコが大勝してくれれば、あのドイツのサッカーの熱狂的ファンも少しは大人しくなるだろうに」なんてイエローカード発言をしているが、さて試合結果は如何に?

1566.jpg

トルコのサポーターは紅白軍団!

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。