海辺にたたずむ白亜のリゾート ー ハイリゲンダム

公開日 : 2003年06月22日
最終更新 :
筆者 : 柴山 香

時は18世紀の、バルト海を臨むハイリゲンダム。ホームドクターからの勧めで初めて海水浴を試みたメクレンブルクのフルードリヒ・フランツ1世が、その効用にたちまち開眼し、ドイツ初の海水浴場を造らせました。それに続く19世紀、ドイツ社交界のトップアドレスとして君臨した全盛期を迎えたものの、20世紀には旧東ドイツ時代の退廃期の苦渋も味わったハイリゲンダムは、今、華やかなりし時代の輝きを取り戻しつつあります。美しい自然や文化財などに加えて、広く、快適に整備された浜辺に、このほど、大海原向けて扇状に広がるケンピンスキー・ホテルが堂々オープンしました。ホテルを成す6つの建物のうち 5つは18、19世紀の城館を大改装したもので、客室やレストラン、ボヘミアン・シャンデリアが煌くダンスホールなどとして利用されることになり、新築された1棟には、アボガドクリームでの入浴や、キャビアクリーム・マッサージが受けられるウェルネス施設が入居しています。また、香港のマンダリン・オリエンタルホテルを始め、世界各地でキャリアを積んだ33才の若きコック長の織り成す味は、海辺のリゾートに相応しく、ヘルシー感覚のフレンチ・アジア風。ホテルの開業が度々延期されるほど 細部にこだわり続けた大改装の陣頭指揮を取ったNYのスター建築家R.Sternが、「世界のリゾート地の鏡になる」と断言するほどの自信作です。ドイツ屈指の超名門ホテルであるケンピンスキーの開業に続けとばかり、ハイリゲンダム市も、近い将来、国際会議場、ゴルフ場、テニスクラブなどを続々オープンさせる予定であり、かつての「ドイツ初の海水浴場」が、「世界のリゾート地」として再度脚光を浴びる日も、遠い夢ではないかもしれません。ドイツ初の本格リゾート地として生まれ変わりつつあるハイリゲンダム市の観光案内は www.heiligendamm.de(ドイツ語のみ)ケンピンスキー・グランドホテル・ハイリゲンダムの詳細はwww.kempinski-heiligendamm.de(英語版有り)

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さらさらの砂浜が続くハイリゲンダムの浜辺とバルト海のさざ波

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