名画をごゆっくりお味見ください

公開日 : 2006年05月07日
最終更新 :
筆者 : 柴山 香
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半月も遅れてしまって恐縮ですが、書き損ねてしまった、4月半ばの「復活祭(イースター)」関連の話題をひとつだけお届けしたいと思います。

復活祭のシンボルの筆頭といえば「ウサギ」。食べ物であれ、インテリアであれ、ファッションであれ、復活祭のころの街中には、キュートなウサギ・グッズがずらり勢ぞろい。その中でも代表選手はウサギ型のチョコレートで、ミルクチョコ、ビターチョコ、ナッツ入り、マジパン入りなどなど、そのバラエティーは星の数ほど溢れています。

ところで写真のチョコレート、同じウサギのチョコレートでも、ちょっとばかり「格」が違います。「あっ、このウサギ、どこかで見た覚えがある・・・」という方は、ルネサンス美術通の疑いあり。そうなんです、このウサギのモデルとなったのは、ドイツ絵画の父とも称される天才画家アルプレヒト・デューラー作の「野うさぎ」(1502年)。その証拠に、チョコレートの下方に「AD」のイニシャルが入っているのですが、なんとか判別していただけますでしょうか?

さて、このデューラーのウサギ・チョコとの出会いは、今をさかのぼる8年も前のこと。仕事先のニュルンベルクでふらりと立ち寄った、デューラーの家近くのケーキ店にディスプレイされていたものを、一目惚れして即購入。さすがに巨匠の名画だけに食べるに食べられず、今日まで8年間も(しかも、その間に3回も転居したにも関わらず・・・)大切にしまっておいた、まさにヴィンテージものなのです。そして、ドイツが世界の注目を浴びる2006年の復活祭を機会に、ぜひともみなさまにご紹介させていただきたく、初めて包装紙を解いてデジカメ撮影したという次第です。そのようなわけで、ホワイトチョコレートの白色がやや黄色味を帯びておりますが、8年という歳月の成せる業ということでご容赦ください。

それでは、作品解説はこの辺りで終わりにいたしまして、あとはどうぞコーヒーカップなど片手に、名画をごゆっくりご賞味ください・・・。

追記 : デューラーの名画ウサギチョコは、デューラーの故郷であるニュルンベルク市内はもちろん、他都市のチョコレート専門店でも取り扱っているところがあります。

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